Mr. Qさんのレビュー

この「後編」がさらに２つのファイルに分割されていて、前半１０人、後半９人の女優さんが登場されてます。 それぞれ１０～１３分ほど、クライマックスばかり集めた作品集なのですが、いずれ劣らぬそうそうたるメンバーです。 思えば、朝岡実嶺さん、及川奈央さん、金沢文子さん、小林ひとみさんなど、作られたのはVHS時代。 全体の尺が限られ、編集も今ほど簡単ではなく、映像処理の自由度も少なかったわけで、最近の作品にはない現場の緊張感のようなものを感じます。 監督さんもカメラさんも音声さんも、大事に大事に仕事をしているから、女優さんも精いっぱいのパフォーマンスを演じる。 その後、妖艶さを増していく彼女たちのこのころの姿に、新鮮さや初々しさを感じるのは、そんな背景もあったからだろうと思うのです。 絡みシーンばかりで単調だと感じる方もいるかもしれません。 思い入れを抱きながら見られる人には、おすすめの作品です。

作品当たり３分ちょっと。クライマックス（要は、終わる直前）シーンと、余韻数秒。 個々のシーンは物足りなくても、見続けていると反応してしまうものですね。 昔の、AVに出演することのハードルが高かった頃、同時に「濡れ場」をこなすことが女優の一つの芸であった頃の、さまざまな思いを抱きながら素肌を晒して男性に身を任せる様子に心打たれます。 特に、８枚目のメンバーの充実ぶりは感涙もの。桜木ルイさん、白石ひとみさん、朝岡実嶺さん、あいだももさん…。 見る方の思い入れ次第ですが、私にとっては素晴らしい作品集です。