十四郎さんのレビュー

３時間もかけて大昔の新派劇を再現したような監督だか脚本家だかには、呆れたの一言。姫咲しゅりも、さぞ「つまんね～ホン」と思いながら演技してたに違いない。それでも、そうは感じさせないところが彼女の一流たる所以で、「私のやるべきことは、作品の中できっちり見せます」というテンションを保っている。しかし、シナリオにエッジが効いてるからこそ、絡みも生きてくるのである。出演者がいくら頑張っても高評価になりません

「彼女×カノジョ」とは、“彼女”が藤沢マリの普段のちょっと生意気そうな顔、“カノジョ”が感じている時のかわいい顔、その２つのギャップを楽しもうと解釈すべきなんだろうな。逆に言うと、それ以上のことは期待しないほうがよい 盗撮風にミュウ（この人、もういいです）とのレズ。ミュウ（ホント、もう結構です）に仕切られながら３Ｐ。ブルハみたいな勢いのあるＢＧＭにのって、６０分でサクッと見れてしまうまあまあの小品

街頭からビデオボックスに移動して素人と絡み、ニューハーフと明け透けにレズって、居酒屋で隠れフェラし、男優に逆夜●いをかける。意外性のあるシーンを意欲的に狙っているけど、残念ながら全て成功しているとは言いがたい しかし、これで女優が凡庸かつ演出ミエミエだと只の凡作だが、むしろ伊東玲の自然な剥き身でありたいという強い意識が感じられるよう、結果として仕上がっている。伊東玲のポテンシャルの高さを示した良作

冒頭インタビューですっきりした優等生っぽいかわいさを見せ、質問に答えながら男優に胸を揉まれて思わず感じる表情など期待を持たせる始り しかしレズ、痴女、絡みと展開していくうちに、最初の“凛”としたイメージがなし崩し的に壊れていって、只のスケベ女になってしまう。その“落とされ”具合を支持する人もいようが、何となく裏切られた気持ちで幻滅。２つの顔を使い分ける女優というよりも、結局この程度の女じゃないの？

販売用１８０分に対して、レンタル版収録時間は７４分。これじゃ、瀬戸由衣は美人でナイスバディとか、絡みがエロくて良かったとか書いても空しいだけだ。しかも冒頭、「販売用にはレンタル版にないシーンがあるから買ってくれ」なんて宣伝していて、商売道徳を疑う。販売用のサンプルじゃないんだ でも、販売用のＣＭ見ても余りそそられず、購入する気にはなれないから、そういう意味でサンプルとしての位置付けは正しいのかも

このレーベル？は、確か８０年代からあったけど、その創成期の作品かと思った。いや、幻の名作発見というわけじゃなく、２０年ぐらい前の作品水準という意味で 女優はいい子だとは思うけど、この容姿じゃ今は厳しいでしょう。容姿を十分補うほどサプライズも感じられないし。ＳＥＸをさせなかった恋人が死んで「サセ子」になったとか陳腐さを極めたストーリーで、しかもレズ相手はナンシー（嫌いです）。これじゃ踏んだり蹴ったり

「出演女優が好みだったら見れば」みたいなレビューは批評放棄だと思っていたけど、本作にはそう言いたくなる。安っぽい女だな、と見ていた江口美貴が、最後のインタビューまでくると結構いい子に思えてくる。需要があるのも頷ける。でも個人的には、もっとＡＶへの業を感じさせる子がいいな、やっぱり。作品の出来は平凡、レズ相手がバカっぽくてうんざりなので、彼女の魅力を撮りきれなかった周りが悪い、ということにしておこう

如月×早坂の史上初対決 前半、オープニングの美人度で如月が早坂に先制する。しかし、その後追加点は奪えず、逆にロスタイムで早坂にエロトークを決められ同点 後半、動きの鈍った如月に対し、早坂は実力を発揮し、終始圧倒。表情のいやらしさ、絡みのねちっこさ、何となく臭そうなアナルと次々得点し、粘る如月を振り切った 結局、１－４で如月は早坂に完敗し、地力の差が顕著に出た。なお、レンタル版にはレズは入っていない

女優二人は非常に熱演してるものの、最後までこの倒錯した世界に馴染めなかった。二人が疑似ペ○スでよがればよがるほど、違和感が強くなる 成人に制服着せて女子高生とか、合意の上でレ●プとか、フィクションには作り手と受け手の間に”約束事”が存在する。ふたなりは、この約束事をもっと緻密に作りこむべきではないのか、今はまだ。つべこべ言わずヌケばいいんだ的意見もあろうが、自分はそこまで”シニカル”になりきれない

レズ女教師がうぶな女子高生２人をレズに誘いこむ正しく自己申告どおりの作品。破綻がない代わりに突出した点もない一種の減点主義で作られたよう。これが、うぶな女教師が生徒に無理矢理レズ調教されるだと、また別な展開になるのだが。結局、心に響くのは、通奏低音のように鳴っているサティのピアノ曲のみ。何より、出演者がレズに愛情もなければ興味もないということが、否応もなく画面から伝わってる。一流とそれ未満の違いか

無駄に長すぎ。エピソードを刈り込んで、もっと主役二人に焦点を絞れば、傑作になってたかもしれないのに。本物（牡丹と薔薇）から、冗長さだけ受け継いでるみたい 登場人物を均等に絡ませることによって、物語に厚みを持たせるどころか散漫にしかならず、主役二人のクライマックスを盛り上げられなかったこの作品を何とか救っているのは、小泉キラリの自然体の演技。今更だけど、彼女はまさしく名前のとおり光っている女優だった