十四郎さんのレビュー

ペニバンレズに否定的な向きが多いようだが、基本的に自分も同じ。このオムニバスの１、２本目でも安易に使っていて、特に１本目は太田奈美という”美味しそうな獲物”を用意しながら勿体ない しかし３本目。最初嫁が姑に舌と指でイカされる。翌日嫁の反撃。当然責めがエスカレートしなければ面白くないわけで、その武器がペニバン。こういうのはいいんじゃないの。もう一工夫必要だが、まずは”肯定的”なペニバンと受けとりたい

このシリーズ慣例の３本オムニバス作品。１本目は論外。２本目は、別にどうってことないものの主婦（という設定）の水泳場面に妙にそそられた。 で、見所は３本目。これだけクレジットが付いたり、構成がちょっと凝ってたりして別格扱い。瀬戸恵子の欲求不満な独白と、何と言っても小沢志乃の表情が良い。小沢志乃は上手いだけじゃなく、どこかリアルな”雰囲気”が感じられるよね（それが”上手い”ってことか）

さいとう真央に関しては、かわいい云々以前に、インタビューでの話し振りがしっかり落ち着いたものであるのに驚いた。親がちゃんとした良家で、学校でも人気者の優等生って感じ。今はこんな子がＡＶに出るんだね～　意地悪な役、いじめ役が上手いＡＶ女優が多いなか、この子はいじめられ役キャラ。普段の顔と”アクメ顔”の落差もイイ 内容は個人的にテイストに合わないので、可もなく不可もなくだけど、橘真央との絡みが良かった

世間的に水希遥は”美少女”とされているらしいが、どうも私が思うところの美少女とは違う種類の美少女のようだ。何かカバみたいな顔してない？　内容はストーリー物で、同級生と愛し合うようになったのに、部活の先輩に強●的にレズられ、図らずもその先輩に溺れてしまう展開が面白く、それにつれてカバ顔も案外かわいく思えてきた。最後どうなるか期待していたら、あんなオチになるとはねぇ。一気にカバ顔に戻ってしまったヨ。

オープニング。60年代ブリティッシュブルース、あるいは20-20'S（解散したけど）みたいなＢＧＭにのって、瑞樹なながブラだけ着けて放尿するシーンに「おおっ」と思ったけど、そこまで。クリーム塗ったり、カツラ被ったり、オナニー撮ったり、どうして余計な”何か”を加えたがるのだろう。フツーのＡＶで、チ○ポにクリーム塗ってフェラしたらただのバカでしょ。疑似ペ○スをアナルに挿入する最後のシーンが、ようやく”始まり”

４つのシナリオのうち、２つは男との絡みで別にレズじゃないし、１つはナンシーとかいう往年のレズ女優？が仕切っててうざったいし、見ていてムカムカしたけど、よく考えると制作側の苦肉の策なのかもね。だって、最後の二人だけのレズシーンの物足りなさを見る限り、この二人で一つの作品もたないもん。製作者も焦っただろうな。まぁできた作品がこれだから、同情しないけど。両名ともキレイ系だから、レズにももっと精進しなね

結局コンセプトがはっきりしません。レズソープなのかレクチャーなのか、真面目なのかギャグなのか、オトコなのかオンナなのか。いいの、いいの小難しいコンセプトなんかどうだって、どっかで抜ければ結果オーライ、というポイントがまるで見当たりません。これまで撮られた幾つかの作品の未公開部分を集めたそうだけど、やっぱり、そんな廃物利用みたいなところからマジックは生まれなかったのね

これもまぁ「近親相姦」とタイトルを付けるにはイージーな作品と言える。母子相姦モノにユーザーが望む最大のポイントは、”背徳感”と”せつなさ”だと思うのだが、そこまで考えると面倒くさいし、かと言ってフツーの男女モノじゃ売れないし、ということでこういう作品が生まれてくる。ようするに外見だけ ただ、西条麗の笑顔がカワイイし、全体に明るくて後味は悪くないので、フツーのＳＥＸと割り切ればいいんじゃない？　

「川崎軍二」という名前を知っていて、初めてその作品を見た人ならば、きっとこう言うに違いありません。「こんな程度なの・・・」 見るに耐えない女優、ご都合主義な展開。近親相姦とか尻穴とかどうでもいいね、このレベルじゃ。役者のセリフ回しが自然？　だから何なの・・・　最後に堂々と”監督川崎軍二”と出てくるのがスゴイ。こんな作品撮ったら、フツー隠すよ。他の人の作品見て、もっと勉強してください、カントク。

この手の”お母さん”役としては最適な人材の一人ではないでしょうか。もちろん本編の主人公、清水美佐子さんのことです。適度に年齢を感じさせ、適度に生活感があり、適度に体の線が微妙です。ただ、一本見ただけで言うのは気が引けますけど、いわゆる母と子のドロドロした愛憎ドラマには向かなさそうです。それだけの演技力はありません。だから、ストーリーがあってないようなこの作品にはピッタリですね