十四郎さんのレビュー

女しか出てこなければ「レズ」だと勘違いしている、と悪くもとれるし、瀬戸準のこれまでにない魅力を伝えるため「レズ」という方法論をとった、と良くもとれる ペニバンを付けて相手を責める瀬戸準。レズのお姉さま（こいつがウルサイ）に責められる瀬戸準。お姉さまにクンニで奉仕する瀬戸準。きれいに整った顔をしていて、責め方は堂に入ってるし、一転責められると小気味良く反応するし、奉仕の姿勢もなかなかだ。最後は四つん這いになってアナルまで晒し、太いバイブを挿入されてイかされる。これで文句あるかと言われると言葉に詰まるが、これが「レズ」かと考えると、やはりどうも違う気がする。女を責め、女に責められることによって、女を愛することをどこまで“受け入れた”のか？　これで本当に、瀬戸準はレズに「目覚め」たのか？　はなはだ疑問だ ブロードバンド版は、ＤＶＤ版より収録時間が短く、３Ｐシーンが入っていないうえ、全体に中途半端

どう見ても女より男が好きそうな茶髪のケバイ姉ちゃんが二人出てきて、下手糞な芝居を始めた時はどうしようかと思ったが、この不安いっぱいのスタートから軌道修正されないまま、最後までいってしまう 変に少女ぶってる気持ち悪い女より、ケバイ姉ちゃんのほうが好きなんだけど、もう少しひねりを入れてほしい。これまでの人生で一度も真剣に物事を考えたことがないような姉ちゃんなら、それで押し通せばいいし、「そういう外見してるけど実は」と言うならそれなりの見せ方があるだろう 結局、印象に残ったのは二人で使ってた双頭の張り型（ダブルドングって言うの？）　裸になってキスもしないでいきなり銜え込んで、最後まで離さない。なんかレズというより、男が欲しくてしょうがないのに誰にも相手にされない寂しいＯＬ二人が、お互い慰めあってる感じ。かわいそうだから、誰か本物のチ○ポをあてがってやれよ。そういうツッコミしか出てこない

この１０年近く前に制作された作品に対し、今更何か書こうとしても筆が鈍るのだけど、見てしまった以上書いておきたい 同時期に見た「舐めすぎた淫尻」と同様、女優に魅力がないのが作品のレベルを決定付けている。どう考えたって、米倉瑞穂は盗撮物の脱衣シーンだかトイレシーンだかに使う“仕込みの女”役が相応しいだろうし、紺野沙織はちょっとはマシなものの、企画物に出てくるその他大勢の域を超えていない。つまり、「レズ」が企画物の一種としての扱いなのだ。だから、米倉が痴●され、また米倉の妄想の中で紺野が痴●に犯●れる前半のシナリオが、後半に全く生きてこないのだし、女同士の絡みより、男に体を弄ばれ背後から挿入されてる時のほうが表情もリアルになるのである ラブラブでも暴力的でも、ストレートでも倒錯的でも何でもいいけど、「女同士の愛の形」をきちんとストーリーや演技に投影してほしい。望んでいることは、それだけなのに

ストーリーレズの老舗シネマジックで、よもやこんな作品を見せられるとは･･･なんて嘆きたくなる。全くもってストーリーの詰めが甘い。長崎みなみ監督作品ということで、南佳也が友情出演（？）しているが、大勢は変わらず 女流監督が撮ったレズ物を見て、この作品に限らずいつも思うのだが、女性ほど「女同士の愛の形としてのレズ」という図式自体に乗っかりすぎてしまうのではないだろうか。そこから甘さが生まれる。まだ男の監督のほうが、“当事者意識”がない分、作品を突き放して捉えられる まぁそうだとしても、監督ばかり責めるのは酷かな。好きなように食べ散らかした結果、胸と尻がデカくなったような足立じゅりあ。格好の引き立て役がいるから少しは救われているものの、単体だったらどうしようもない西本ゆりか。どうせこの二人じゃ、これ以上良くなるわけがないか。特に後半は、もう勝手にやってくれという感じで、制作サイドも投げちゃってる

久々に見たこのシリーズ、全体の流れは相変わらず。「緊張してます」と言ういかにもなインタビューの後、ソープ嬢の先生によるレクチャー、最初のお客（素人を装っているが、ＡＶ女優）に先生も交えて３Ｐ接客。次のお客には一人で接客。お客役の女優が、イマイチなのも前からのパターン。安定していると言えばそうだし、マンネリと言えばマンネリ でも今回は、いつにも増してしっかり“演出”されていて、先生との絡みもお客との絡みも、主役の小泉彩をかなり前面に出している。３Ｐシーンなんて星永あゆみがお客なのに、小泉彩がイかされていて、本当の客だったら怒るよ。杏野みつとは、ソープもへったくれもなく、普通のレズ それだけ小泉彩に魅力があるということだけど、確かに顔はかわいいし、スタイルもバツグン。素晴らしい外見のわりには、それ以上の“何か”を感じさせない気もするが、作品的には楽しめたから、そこまで追求しなくてもいいだろう

作品を引っ張ってる「りんちゃん」は、面差しが及川奈央に似ている。だからと言う訳でもないが、及川奈央がどんどん表現の範囲を拡げていったように、この子はキレイなだけのレズに止まらない次のステージ、もっとディープな世界に行きたかったのではないだろうか。相手役がボンクラでついて来れず、スタッフもシリーズ全体の流れを考えて、冒険させてくれなかったけど･･･ でも、スタッフのお仕着せに甘んじ、ぬるま湯的な作品に出ているだけでは、いつまでたっても第二の及川奈央にはなれないね。別にそんなつもりはないかもしれないけどさ 四つん這いになってされるクンニや、「乳首がお尻の穴に当たって気持ちいい」というセリフに、りんちゃんが持ってるパッションと可能性を感じたのだが、他の出演作を知らないし、まぁ単なる買い被りだったら笑ってくれ

この手のもので、制服着て渋谷や原宿を歩かせるとか、教室でブルマ姿とか、要するに女子高生という“記号”を強調し過ぎるとつまらなくなる。今作は、通学シーンを思わせぶりに撮ったりしているけど、あくまで一つのレズ物として作っているから好感が持てる。”女子高生”の意味がないかもしれないが、その記号性を過信しなかったのは偉い。玄関で倒れ込むように抱き合ったりして、高校生の「やりたさ加減」は上手く出しているしね

レズでなおかつアナルってハードルが高いらしく、どうもピンとこない作品しか見たことがない。どれも妙に照れがあったり、変に構えていたり、一つのプレイとして“成熟”していない感じ。日本人の性意識の発達がまだまだなのか？　大袈裟だけど この作品も、「女同士でしっかりアナルまでしてるでしょ」と言われればその通りだが、何か違う。出演者に全然萌えないのも一因だし、なにより、全体があられもなく露悪的でゲンナリする

乳首を摘まれたぐらいで感じる女優の演技なんて、時としてうざったい。感じちゃいけない、声を上げたら恥ずかしい場所で、感じているのを懸命に我慢するのがいい。顔を紅潮させ、喘ぎ声をかみ殺しながらガンバルのだ。やる方はあくまで冷静に、患者が悶えてても知らんぷりなのだ 舞台装置やマッサージ自体が安っぽくないのもいい。最後の４Ｐは今一歩だし、もっときっちり「尻の穴まで舐め」て欲しいが、それでも評価は変わらない

ありきたりの書割。どこかで見た絶望。いい気な感傷。ちょっと勘違いすると、こういう“Ｖシネ”を撮ってしまう。“ＡＶ”に衒いがあるから 一方的に欲望を押し付ける男達。それを拒否できない女達。哀しい女同士が、結びつき癒し合うエステ。なんて図式的な構図 最後、「今日が私の独立記念日」と呟いた主人公がどこに辿り着いたのか。「そぉ」と気のない返事の男のように、答えがあるはずもない。全てがポーズ。画面が暗すぎだ

おお！これは、某アダルトサイトのコンテンツそのものじゃないか。サイトにいっぱい登録されてる“人妻”の中でも、さゆり奥様は出色の一人。明るくハキハキしていて、誰でもいい女と頷くはず それにしても、夫との性生活の不満をぶつけるインタビューをナイーブに信じてたわけではないけど、こんな風にパッケージ化されるとやっぱり複雑。フィクションでもノンフィクションでもＳＥＸに変わりはないと言われればその通りだけどさ

「なんと言っても目玉は２人のラブラブレズです」と言ってるわりには、時間が短いよ。まぁ、それだけじゃ一本もたないとか、ギャラの関係とか色々あるんだろうけど。でも、乱交シーンや逆ＡＦシーンはともかく、二人がかりでＭ男を苛めたり、女装した男との絡みは、時間稼ぎの単なる埋め草でしょ。この最後の女装子なんて、気色悪くて見ていられなかったし。もうそろそろＮＨも、こういうお手軽な企画物ではダメじゃないですかね

水元ゆうなが、かわいくてオドオドしていて被虐性バッチリ。彼女に感情移入するよりも、同居する夫の兄妹と一緒になって苛めたくなる。ある日を境に一緒に住むようになった“嫁”は、それまでの家族にとって圧倒的に“他人”なのである。これは極端だけど、どこの家でもこれに類することはあるだろう。どこまで地でやってるのか分からない水元ゆうなの存在が、“家族の真相”を露にしていく。全てを知った時、嫁は他人でなくなる

まぁ二流どころはおいといて、何といっても夢咲こよい。メーカーも分かってるから最初と最後の２シナリオあり、パッケージにもド～ンと出ています。２つのシナリオは繋がっていて、夫の上司に無理矢理犯●れた後、２つ目では別な上司にも犯●れる。すっかり調教されて全身網タイツで引き出された時の表情はたまりません。この人だけで一本撮ってもらいたかったけど、調教される過程は自分で想像しなさいということなんですかね