じっくりゆっくりさんのレビュー

男優中田相手の夫婦セックスまで採用した前作の日下部加奈verは、書いたレビューがはじかれちゃうくらいたぶん悪口雑言に近いキツめのダメ出しだらけだったんだけど、今作はここ最近のアレンジの中ではいい感じ。 妻帯者なのに指輪がないのがよくないジジイ夫が夫婦セックスはもう無理そうなのがすでに前フリ。最初に襲った時に婿が禁欲事情を伝えるという多田有花verからの変更点も生き残ってるけど、演技がせわしなくてセリフも渋滞気味だし、大事なのは義父の命令で嫁を孕ませるために1か月濃縮された危険な精子を大量に溜めてるという危険な情報が義母に伝わることなので、最初の中出しのときに特濃精子に驚く義母への説明みたいな形で尺取ってもいいかも。 孕んだらアウトな状況なのに義母が中出しセックスを期待してしまってる背徳感はこれまでとは段違い。オール中出し演出が正解だと思うので、中盤の疑似ハメイメージシーンもありだと思う。逆に中途半端な外射シーンは要らなかったが、採用するならせめて精子の濃度への言及は必須だろう。 宿に居残っての後半セックスは無駄な時間制限がなくなる分よくなった。ただ２人とも忘れ物はわざとらしいので、義母が失くしもので誘って婿が一緒に探す申し出で応じるくらいがちょうどいいかも。中出しがどっちも受け身だったのは中盤までとメリハリなくて物足りないし、最後も「もう１回」じゃなくて１か月分の特濃精子が一滴残らず義母の子宮に注がれた破滅的状況が伝わらないとダメなような。 エンディングは妊娠を家族が疑わない例のパターンを廃止したのは正解だが、女優一人の演技でまとめようとしてかえって難易度上がってるのは、豆沢時代の『本番なしのマットヘルスに行って出てきたのは隣家の高慢な美人妻。』の高笑いエンディングに通じるものがある。個人的にはつわりで妊娠を悟った絶望感を演出してた春花幸男監督の夏川うみ編が一番好み。 内容的に微妙な作品が続いてた藤かんなはまだデビュー１年未満とは思えないくらい安定した演技で、しかも娘の実母というハードル高めの役どころにも公式33歳で成りきってる。パワフルなカラミも見ごたえあるし、中出し２作目にして受精感のある中出され演技もレベル高めで今後の伸びしろに期待させてくれる。 満点には届かないけど、ここ最近では一番満足度が高かった作品で、ここをベースに完成度を上げてって欲しい。

監督が三島六三郎から古賀丈士へ交代。「家政婦で母」というアイデアをいまいち消化しきれていなかった三島監督時代に比べて作品の質は上がっている。 まじめな雰囲気から男日照りのエロさが隠しきれていない独身熟女家政婦に友田真希がはまり役。親父がリストからたまたま選んだのが営業で来た目の前の相手という、運命を感じさせちゃう冒頭のドラマも上手い。 ただ契約上のお試し期間は1週間なのに三か月後もまだお試しされてるのはよく分からん台本。客の側の「お試し」のはずが家政婦側が男たちを将来の家族として「お試し」する意味合いにもなる逆転の構図も含め、この「お試し」システムは作品の中で割と重要な役割をしてると思うので、もう少しちゃんと詰めてほしい。 息子兄弟に「お試し」で中出し肉便器にされ、家政婦の側から「キャンセル」しようとするが親父の熱意に押されて失敗。結婚という重要な節目を指輪一つの変化であっさり済ませてしまってるのがどうかと思うので、ちゃんと親父との婚姻契約＝息子たちとの性奴隷契約であることを理解したうえで婚姻届けに判を押すドラマ部分を、家政婦の雇用契約書と対比させてちゃんと演出してほしかった。 いつどこで犯されるかも分からない刺激的な性奴隷生活が続くが、次第に息子たちに飽きられて放置され、しかも夫はEDを発症。自分から息子たちに中出し輪〇を求めて完堕ちして、家政婦上がりの母が再び性処理家政婦に逆戻りするところまで筋書きは悪くないだけに、演出がちょいちょい甘いのがもったいない。 とはいえシリーズとしての出来は今までで一番よかったと思うので、個人的にはこのまま古賀丈士監督に今の路線を極めていただきたいところ。ただ、良い作品が出来てもあっさり元通りということも少なくないマドンナなので、あまり期待しないで様子を見ることになりそう。

監督がきとるね川口監督から三島六三郎監督に戻って以降、タイトルにも関わらず「種付け」要素がどんどん薄れてしまっていたシリーズだが、今作はそっち方面に分かりやすく振り切れた内容に変わった。もともと水戸かな編以外の三島作品は孕ませものとしては弱めで、シリーズのそっち方面を掘り下げたのはきとるね川口監督だったのだが、そもそもこのタイトルでシリーズを始めたのは三島監督なのだし、これまでで一番タイトルと表紙にふさわしい作品を作ってくれたのが喜ばしい。 妊娠中の妻が夫にオナニーすら禁じたことによって、婿が性欲と精子を溜め込んでしまうよくある禁欲ものだが、性欲とはすなわち動物的な生殖本能であり、義母という獲物が婿の目の前に転がり込んできたことによって、メスを孕ませるオスの本能が爆発してしまう筋書きが振り切れてる。義母の側も意識的か無意識か、肌を見せつけ尻を見せつけというのが完全にオスを誘うメスの行動。精子の空打ちも最初だけで、その際も婿が授乳させられる赤ん坊のように乳を吸うという今までにもあったプレイがまるで母性本能を刺激するように機能しており、あとはひたすら中出しという、子作りをフィーチャーした演出がブレてなくて高評価。 婿の子供を孕んだ場合の現実的な備えとして義母が夫とのアリバイセックスを画策し、帰宅前にダメ押しの中出しセックスというのは大島優香verに近い台本だが、上書き中出し孕ませAVは山のようにあるのに、夫とセックスする前に卵子に夫の精子がたどり着けないくらい、事前に意図的に精子を仕込んでおくブロック中出しみたいな作品って、結果としてそういう構成になってる作品はあってもジャンルとして確立されるほど定番ではないと思うので、せめてこのシリーズでは定着してほしいかも。 メスの本能が復活してしまった義母の背徳エロスを演じる多田有花は孕ませたくなるのも無理はないいい女っぷりだし、オスのギラギラ感を演じる男優もいい仕事してる。オープニングとエンディングを対比させるドラマ的な絵作りも、「帰るとき日傘忘れてない？」っていうのがじゃっかん引っかかるけどセンスがいい。 最後の本番まで受け身中出し締めだったのがメリハリとして微妙なとこがあるけど、全般的には良い出来で満点の価値は十分ある。このシリーズはもう見なくていいかなと思ってたとこだったので、個人的に大逆転感がすごかった。

『幼馴染みと子作り中出しセックスを練習しまくることになった僕。』がアレンジされて復活といった感じだが、妻帯者なはずの男が指輪してないとか演出がいきなり劣化してる。最初だけ無駄に顔を出す男の弟の存在もドラマ要素として特に機能しておらず意味不明。 基本的な段取りは今までと変わらないのだが、場所設定が変わったせいか中出しセックスの後の風呂シーンも男が自分の精子が入ったマ○コを舐めるような演出に変わってたり、男の乳首責めみたいな流行りものがやたらフィーチャーされる演出に変わってたり、挙句の果てには孕ませものなのに後半セックスのラストが外射というこれまた流行りものの演出がブレブレ。 エンディングも衣装チェンジをケチるから、中出し即妊娠みたいな雑な演出になってて最後まで期待ハズレ。女優や男優はドラマ的にもカラミ的にもしっかり仕事してたけど、演出は手抜きばかりでやる気が感じられない。このクオリティではシリーズを復活させる価値はないので、これっきりにしておいたほうがいいと思う。

妊娠中の妻とやれない夫が嫁母とやっちゃうという今さら感しかない作風をこのシリーズで扱うのが意外だが、嫁母の何気ない仕草に女を感じてムラムラしちゃう感じとかディテールの演出は期待を裏切らない。 「まだ生理あるんだからね」ってセリフで中出しの妊娠リスクをちゃんと演出してくれるのはいいんだけど、前半の本番はいかにも疑似っぽくて見せ方が拙いし、中盤はダイジェストセックスなのでカラミは物足りない。 後半というか唯一の本番がスマホの横向きハメ撮り風というのがこの作品の個性だろう。女優のカメラ目線も含め表情を重視した絵作りはいい感じだけど、カメラ動いてるのに男優の両手が映っちゃってたり女優のセリフがほとんどなかったりと、完成度は微妙で途中からだんだん飽きてくる。男優のセリフにも特に工夫というか面白みがなく、娘（嫁）と同じ性感帯など類似点や相違を指摘して嫁母の羞恥心や屈辱感を煽るとか、前半をフリにして娘のできちゃった婚とリンクするような最初から中出しするつもりの孕ませ煽りとか、何らかの盛り上げが欲しいところ。 女優が醸す上品な雰囲気はハマり役だったと思うけど、作品としてはトータルでぬるっと曖昧で最終的に印象に残らないというこのシリーズでよくあるパターンで、嫁母の後ろ姿で締めるラストもこだわりどころだと思うんだけどいまいち刺さらない。 企画そのものがハズレとまでは思わないけど、このまま焼き直されても弱いという微妙な作品。次作があるとすればここを叩き台に進化してくれることを期待したい。

1作で中出しまで行っちゃう常盤りおパターン。常盤りお＝藤咲紫だったということはこの女優も実態とか前世は？って勘繰りたくなっちゃうし、作品としてメニュー的な不足を感じないのもまた同様。 冒頭のインタビューから設定への成りきり度が高いし、最初のセックスから男優としっかり目を合わせたり恥ずかしい姿を撮られちゃってる感のある恥じらいカメラ目線が素人離れしてる。 まだ子供は作る気がなくて旦那ともゴム姦しかしたことありませんというのが中出しへの前フリ。3Pまでが本来予定されてた撮影ってことらしいが、そこはもうちょっとゴム着けてやってる感じをしっかり演出した方が良かったような。 いきなりの追加撮影で生ハメ中出し交渉。妊娠したら絶対アウトな状況にビビる人妻に、アフターピルあるんでーみたいな身もふたもないことは言わずに口八丁で誤魔化し成り行きまかせに持ち込む監督の段取りはなかなかいい。 ただ最後の相手が貞松という孕ませ系まったく不得手な男優のチョイスは最悪。案の定、前フリがまったく活きない平々凡々な初中出しものの流れになっちゃってて、挿入の時も中出しの時も「できちゃったらどうする？」っていう孕ませ煽りもなし。 てっきり貞松がしくじったのかと思いきや、事後の監督との会話でもそのへんが全部あいまいで、宍戸翠蘭verではちゃんとしてただけに、背徳感のあるシチュエーション設定という前フリを活かさない締めが期待ハズレ。 肝心なところでこけたため、全体としても薄味な印象になっちゃったもったいない作品。大槻りょうさんは別の名前でもいいんで是非リベンジしていただきたい。

監督が以前マドンナで担当した『孕ませゲーム』の痴女アレンジといった印象の作品。子作りに非協力的な旦那や、同じマンションに住む子持ち夫婦から意識的・無意識的に発せられる幸せマウントへのストレスが限界を超えた人妻が、夫たちを孕まされ寝取りしていくというのが基本ライン。 旦那とはセックスレスなので妊娠したらアウトという状況設定は、アリバイセックスで中途半端なリアリティーにブレない感じがよかったし、小倉由菜が安定の演技力で演じる人妻の狂気も素晴らしいのだが、冒頭から登場してトリも務める男優・北が演じる夫の上司の存在が中途半端。 メインに近い扱いにも関わらずマンションの住人でもないし、その妻の存在感もないためここだけ浮いてしまっている。せめて電話口ででも北の妻からマウント嚙まさせるべきだったし、人妻が最後にはマンションの男たちが誰でも好きな時に勝手に家に入って来て妊娠させていい孕ませ公衆便所になるという振り切れたエンディングからすると、「近所の」というコンセプトはブレてはいけなかったような。 さらに妻帯者なのに指輪してない夫が多すぎて「既婚男性ばかり」も演出しきれておらず、特にメイン男優の堀尾と北がどっちも指輪なしは論外。結果として「近所」も「既婚男性」も全うできていないし、そもそも妻子持ちであることが伝わらない端役まで登場させるくらいなら、いっそ子供のほうを寝取ってしまえば指輪は要らないし平和な家庭を破壊するという目的は達せられる。電話の向こう側の存在として登場する北の息子みたいなキャラが使えそうだし、『孕ませゲーム』のように同じマンションの男なら誰でもOKくらいの設定のほうが、演出のハードルは低かったんじゃないだろうか。 後半のセックスはきとるね川口監督が声出せない系の演出苦手なのを逆手にとっての、どうせ妊娠したら全て発覚するんだからいっそバレたほうが興奮する感じの開き直りセックスなのはいいアイデアだったし、カラミ自体は女優が振り切れたエロっぷりを発揮してて悪くなかっただけに、ドラマの枠組みの作り方が色々と雑だったのがもったいなかった作品。次作があるなら制作がちゃんと演出可能なコンセプトに統一性を持たせる形で内容がアップデートされてることを期待したい。

ワンズの『一泊二日10発抜きまくり下品でビッチなメンズエステ嬢と生ハメ温泉旅行』がタイトル変えてお引越し。あっちでは監督非公開だったけどドラゴン西川だったのね。古くさい寄り過ぎカメラワークが好みじゃない監督だけど、このシリーズはハメ撮りコンセプトなので気付かなかった。 演出は嬢がアホっぽいキャラだったりいまいちだった若宮はずき編から美波もも編寄りに戻してきた。互いに積極的だけど中盤までは敬語という、あくまで店員と客の関係を維持した流れ。本当は最初の本番のときもずっと敬語を維持してほしかったけど、嬢の方から確信犯的にナマで挿れるように変更した演出もいい感じだし、男は外射したのにおかわりセックスで自分から中出しさせといて、「責任取ってくれます？」からの濃厚キスで既成事実作って来る感じも完璧。 食事シーンの会話も、証拠映像つきで「妊娠したら責任取る」という口頭契約が成立した男女にふさわしいプライベートの掘り下げに変わってるし、エロ下着が準備良すぎな中盤のカラミは本番が疑似だけど、翌朝の嬢からの仕掛けもそろそろいい相手を見つけて愛されたくなったアラサーらしい情の濃さがにじんでて良いし、タメ口に変わってるのも女にとってもう店員と客の関係ではない気持ちが分かりやすい。 男が寝てる間に女がカメラのセッティングまでしちゃったり、男から仕掛けたはずのハメ撮りが、やり捨てされないための証拠として女の側に利用されちゃう逆転の演出がブレないし、女を孕ませて逃げる有名人多数なご時世を反映してるとも言える。 唐突に終わるエンディングがいまいちなんで、嬢が「旅の思い出」録画のコピーを欲しがるとか、実は相手が小田切だと知ってた感じで締めてもいいかも。個人的にはもう少し精子の空打ちプレイを減らして孕ませ系に振り切れて欲しいけど、「メンズエステ嬢」の「ヌキ」要素にこだわっちゃうと仕方ないのかも。 黒川すみれはスイッチがオフになっちゃってる省エネモードの時とオンになってるときで当たりハズレが激しいが、今回はオンになっててベテランのエロみを見せつけてくれてるし、アラサー社会人の落ち着いた雰囲気が作品の完成度を上げてる。 偽汁白すぎとかラストの結合部アピール半抜け中出しとか、物足りないとこもちょいちょいあるけど、作風が好みの方向に進化してくれてるし、シリーズ継続と伸びしろに期待しての星5つ。

このタイトルの平岡里枝子verと佐田茉莉子verを融合させた感じのところへ、このシリーズで定番になってる男優堀尾の引きこもりキャラを足した感じだが、正直、彼が演じるキャラはコピペすぎて食傷気味。設定が引きこもりでもセックス依存症でも性犯罪者でも全部同じキャラ同じ演技っておかしいと思わないんだろうか。 「私はまだ女」ってセリフとか中出しへのシリアスな反応とか、わざわざ裏ジャケで閉経アピールする意味があるのかよく分からない演出で、メーカーとしてちゃんと擦り合わせが出来てるのか疑問だし、母子家庭というわけでもなさそうなのに父親の存在感がまったくない家庭環境とか、行間読ませるふりした手抜きもあまりよろしくない。 今後も母親以外の女に相手にされないであろう息子と、息子以外に抱かれることはないであろう母の共依存な関係性というのは悪くないと思うし、母子のハードな結びつきが伝わるカラミもよかったと思うけど、母の息子への感情がいちいちリセットされてしまって緊張感もなく、家の中に性犯罪者がいていつ襲われて犯されるか分からないスリルと興奮という点でも佐田茉莉子verよりダウングレードしてしまった。 冒頭のシーンにつながるエンディングも含め、なんとなく雰囲気ものに終わった感じがもったいない作品。あいまいであることは必ずしも作品性を上げるものではないと思う。

エキストラの人選がひどすぎてドラマとして感情移入しづらいし、いろいろ詰め込み過ぎの情報過多で渋滞しすぎ。 基本的には制服・体操着・スク水（もどき）という定番のJKものをマッサージ作品としてアレンジしたんだろうけど、レ〇パーのおっさんが借金まみれみたいなドラマ設定が噛み合ってないし、ロリコンストーカーっぽいとこありつつ孕ませものとか3Pとか失禁とか、結局どこで勝負したいのかよく分からない。 これならクリニックの前を毎日通るJKに邪な感情を持ってたおっさんが、客として来たのをいいことに自分の女として仕込んでいくというシンプルな話にまとめたほうがよかったかも。 強制的に「女」として開発されたJKの心と体が子供を産むための妊娠適齢仕様に変わっていくというのが背徳的で良かっただけに、2作目があるなら足し算だけでなく引き算で削れるものはすべて削った方がいいと思う。

友達の母親である女社長が万引きをネタに脅されてやられちゃうという単純な話かと思いきや、脅される友母側のほうが経験豊富で、脅してるはずの童貞男の方が実は仕込まれてるという逆転の構図が特徴的。そもそも万引きという女の側からの「仕掛け」がなければ凌辱は起きないという時点で女が主導なわけで、最初の本番である万引き脅迫レ○プも実は女の側から誘発してる流れからの、まさか中出しまでされちゃうなんてという相乗効果で背徳感がエスカレートしていく前半の展開は隙が無いのにそこから先が微妙。 万引きの損害を体で返済させるために友母を性奴隷従業員にするというアイデアはよかったが、流れ的には友母からの誘導にして、男の側は女を支配してると思ってるけど、本当の主導権は女の側というコンセプトに統一性が欲しかった。定番である声出せない系プレイはきとるね川口作品にしては及第点だけど、隠れて息子の本音を聞いてしまうあたりからさらにおかしな話の流れに。 なぜか「子供と正面から向き合う大人」みたいないい話風に変わってしまい、万引きについても最後の本番前に大人同士で話がついてしまうため、なんと「中出し返済」シーンが疑似ハメですら皆無なのはこのタイトルの作品としてはブレブレ。息子の友達に中出しされるリスキーなスリル感も中途半端だし、2人がセフレになるラストも微妙。きとるね川口監督は最近アタッカーズからも万引きものを出してるけど、そちらも無理やりいい話風の締めで、万引ききっかけで幸せ見つけちゃうような話はAVとしては刺さらなかった。 これなら手コキ1円、フェラ５円、中出し100円などリスクに応じて値段をつけて、ホワイトカラー友母が盗品の値段分を肉体労働で支払う内容のほうがタイトルに近かったし、リスクとスリルをビジネス感覚で楽しんでいたはずが、息子の高額万引き等で次第にダメージコントロールが効かなくなり、さらなる立場逆転でガチ奴隷の幸せに目覚めちゃうとか、設定は今のままでいろいろ遊べそう。 黒川すみれは男をリードする感じが予想よりずっと良かったし、男優もはまり役でいい仕事してたが、作品としては現状だといろいろ詰め込み過ぎでブレちゃってる印象が強いので、次があるなら「万引ききっかけで脅されて犯されるスリルに目覚めてしまい、息子の友達を操って中出しレ○プさせるやり手女社長」といった風にシンプルにまとめて欲しい。

湊谷監督の担当ってことで台本は本田瞳verからの発展形。君島みおが公式34歳ってことで、見る側が吉野くんをK校生あたりに脳内ファンタジー補正できることが前提の設定であり組み合わせだけど、そもそもこのシリーズってアラフォーくらいのもう少しちょうどいい女優をキャスティングする気はないんだろうか。ロリ女優の実母役に通じるような、わざとツボを外してる悪ふざけ感はあまり好きになれない。 本田瞳verはイラマチオをフィーチャーするためか、息子が強引に母を堕とす勢い重視な感じだったのに比べると、今作は息子との子作りという背徳行為に興味津々な母の本音があらわになっていく作風。息子からの近親相姦の申し出にもはっきり拒まないゴニョゴニョした感じからの、前戯の段階から「間」の取り方もゆっくりめでコミュニケーション取りながらな感じなのは、君島みおの演技力なりの出来ではあるが男優任せにならずに、個人的には一方的で慌ただしかった本田瞳verの演出より好み。 中盤のフェラシーンも息子のチ○コをしゃぶりたい本音を抑えられなくなる自主的な感じが良いし、父が母に中出しした翌日に息子が上書き中出しという段取りも分かりやすくなったが、個人的には中盤のシャワー洗い流しは父とのセックスの直後に設定してほしかった。 ただ前半の本番はほぼ疑似だし、後半セックス前のオナニーもただの尺稼ぎ以上の意味はない。本番前に息子が母に父と子作りをしないことを約束させるくだりも本田瞳のほうが分かりやすかったり、後半のセックスは前半よりもっと目を合わせたセックスをしてほしかったりと満点には届かないが、母が息子の子供を妊娠することを受け入れるエンディングも前作よりは分かりやすくなるなど進化も見え、今後のアップデートに期待させてくれる出来だった。

普通AVで「上書き中出しセックス」っていうと、他の男が中出ししたのを打ち消すように後から大量中出しする孕ませ系の意味合いなんだけど、この作品では恋人同士の中出しが持つ意味が上書きされていくという意味合いで使われてる。実際にこのドラマ世界ではメインの2人は相手以外と中出ししない。 前半は恋人同士の誤解と嫉妬に基づく合意なきセックスと中出しでレ○プ色が強く、相手を支配して屈辱を与えるという負の意味合いが強いが、後半は誤解が解け、将来を共にするであろう男女が合意の上で心理的には妊娠も受け入れた愛のある意味合いに変わる。 即物的な見方をすればただの生殖行為である中出しが、わずか一夜の間に様々に意味合いを変えるというドラマ性の高い作品。メインの２人の役への入り方もすごくて完成度高いし、きとるね川口が朝霧浄っぽい作品を撮るとこうなるんだなという意味でも興味深く見せてもらった。

男優が中田に交代したのは演技力からして大正解。特に今回は義父の側から積極的になる部分があるので、役者不足感のある男優では務まらなかっただろう。ドラマとしても新村あかり編を踏まえて進化しており、やはりベテラン女優の演技力は大きくものを言う。夫役に若い役者を起用しての姉さん女房っぽさも、嫁が妊娠しない罪悪感を抱いてしまう台本と合っている。 基本的な設定はそれほど変わらないが、今回は嫁の気持ちが夫から離れて義父にのめりこんでいく流れが明確で、気持ちが高ぶっていくのが分かるファーストキスの描写も丁寧だし、着衣セックスだったのが義父から服を脱がせにかかるなど、互いに求めあう積極性の演出もよくなった。 ドラマ的な演出も進化しており、夫が帰宅するかもしれないのに義父と2人で裸のまま寝込んでしまうくだりや、夫とのキスを拒む描写、密かに結婚指輪を外してみるシーンで、嫁の中で夫の存在感が薄れていくのが分かりやすい。最後は夫との結婚が表面的のものになり、義父と本当の夫婦になった家庭内重婚っぽさまで完成度高め。特に情のこもった目で好きな男に甘えるように３人目の子供をおねだりする真木今日子は可愛すぎ。小沢とは違う中田のキャラのせいもあるだろうが、初めてこのシリーズをラブコメだと思った。 ドラマ的な疑似ハメはともかく、妊娠目的のパワフルなセックスも見ごたえがあるし、中途半端な外射にブレなかったのも潔いが、ただ１点、中出しのカメラワークは好きになれない。加藤ツバキ編や新村あかり編は、自分を妊娠させる男の目を見ながらの情のこもった前半の授精から、子宮で精子の感触を堪能する後半まで、中出しは女優の表情重視のカメラワークだったのに、今回は抜き差し重視の前半から後半のプレス中出しまで、明らかに下半身偏重のカメラワークに変わってしまい、個人的には非常に残念。女優が真木今日子だっただけになおさらそう思う。 演技力のない女優なら仕方ないかもしれないが、情感表現ができる女優の表情の演技というプロの仕事をカメラが映してないというのは話にならない。ドラマとしては今までで一番よかったくらいだが、残念ながら満点には届かなかった。

JK版が行き詰った気分転換なのか久々のJD版だが、正直、JK版がJKらしい演出だったわけでもないし、男優が普通に声出しちゃってる最近の傾向も変わらず、コス以外は特に変わり映えがしない。公式アラサーの藤波さとりをキャスティングするならいっそ熟女路線とかにすればいいのに。 中出しは直前予告だけより事前予告ありパターンのほうが好みだけど、女優の演技力がないと不発に終わるのが難しいところ。 《皆瀬あかり》 可もなく不可もなしだがデビュー１年未満にしては頑張った方。目を覚ますとこの演技なんかはそれなりに上手いんだけど、細かいリアクションの演じ分けまでは出来ておらず、目や表情も変化に乏しい。最初もずっと騒がしいので口をふさいだ手を外すタイミングが掴めなかったり、リアクションも攻めとタイミングが合ってなかったりで男優イセドンの苦労が見える。まだ自分で考えてカラミを作るパフォーマンス力が足りず、スローセックス系に出るにはちょっと早かったかも。 《結城りの》 ４人の中では圧倒的なパフォーマンス力。状況に応じて何が求められてるか理解している安心安定の実力派の演技。生チンで膣奥を犯される快感に目覚めてしまった感じや、周囲を気にしながらの恥じらい騎乗位からの、中出し予告でレ○プで孕んじゃうかもしれない背徳感で脳イキしながら腰の動きが止まらないエロさまで振り切れてる。逆に慣れでカラんじゃってる緩さが女優の緊迫感のある演技とつり合ってない男優や、挿入シーンでやたら股間に寄りたがり女優のリアクション仕事をとらえきれていないカメラワークの下手くそさが目立ってしまった。 《朝日りん》 皆瀬あかりと同レベルかちょい下で、目覚めの演技もいまいちだし、目や表情の表現力に乏しいのがスローセックスには不向き。中出しを嫌がる拒絶感とかは悪くないけど、そこからの堕ちがないのでメリハリに欠ける。男優任せな受け身の出演作が多いのが分かってしまうカラミだった。 《藤波さとり》 結城りのに次ぐパフォーマンスはベテランの貫禄。演出としてはヤバいシチュエーションでの赤の他人とのセックスを楽しんじゃってるビッチ色が強い完堕ち系。リアクションが大雑把なところがあるなりに見ごたえはあるけど、中出しもあっさり受け入れちゃうし、このシリーズよりもタナカ・ベーコン監督の布団の中スローセックス向きの内容だった。

設定自体はあくびも出ないほど焼き直された定番ネタだが、そこを定番でなくアレンジできるのがさすが犬神涼で、こういったアプローチが出来るのはきとるね川口監督とか本当に数えるくらいしかいない。 この作品では新居の隣室からエロい声が聞こえてきても「壁薄いんだ・・・」で済ませちゃったり、キモ親父への嫌悪感も警戒心もない若妻の普通そうで普通じゃない「ズレ」が前フリであり作品のカギでもある。 人妻のツボを探りながら犯す狭山演じるオッサンのカラミは人妻との相性のよさが伝わるし、長期戦に備えてオッサンが人妻の家の戸締りをしに行ったり、犯されてるはずの人妻が電話で旦那にアリバイ工作するなど、次第に共犯関係になっていく2人が本質的に同類であることがあらわになっていく流れが個性的。 夫に聞かれていることを知りながら声が止まらない後半の中出しセックスまでいい感じだが、エンディングは特にオチもなく定番で平凡だし、テーマが「音」なのか「匂い」なのかどっちつかずな中途半端さが物足りない。音バレか匂いバレか、どっちかのスリルに絞って掘り下げた方がよかった気がする。

前作と同じくコンペ試作って感じな配信単発作品の詰め合わせっぽい。 《同じマンションに住む女の子を》 パイパンとか下着の演出がロリ専企画の割に、上坂めいはロリであるという思い込みによるミスキャスト。小柄かもしれないけど映像的には決してロリなルックスではないので、JKくらいならともかくロリで押すのは無理やり感強めで痛々しい。最初の挿入が対面立位みたいなカラミの演出も微妙。 《海岸寝取り痴●》 設定はいいけど「サーファーと彼女」のネタに仕方が甘くて、女の子を浜辺から車内に引っ張ってく段取りに苦労してる。痴○されたことを彼氏に言えない性格まではそのままに、痴○おじさんがサーファーのフリして陽キャ彼氏のサーファー仲間意識を煽ってワックスとか借りようとして、波乗りしか頭にない彼氏が彼女に一緒に取りに行かせて自分は海に出ちゃうみたいな方がスムーズかも。 女優の演技も、狙われてるの分かってたのにほんとは犯されるの期待してたんじゃない？って感じは出てたけど、セックスのときに目が閉じっぱなしだし、探しに来た彼氏とのニアミス緊張感とか中出しへの拒絶感とかいまいちなんで、他の女優でも見てみたい。 《巨乳介護士痴●》 介護施設の送迎車という目の付け所が良くて個人的には４作の中で１番当たり。女優もドラマ的にもカラミ的にもいい仕事してた。 ただ、老人を何人も送った後でというのは女優数人分作る仕様ではないので、運転手の買収を冒頭に持ってきて、体調不良のふりして帰りたがるジジイの付き添いみたいな感じでも成立しそう。 カラミも今のままだとなし崩し的にやってるだけなのがもったいないので、裸に剥かれるまでは車が走行中で逃げ出せず、全裸にしたら車を停めて裸で帰るかいいなりになるか選ばせてゆっくり料理する感じのメリハリが欲しい。最後の孕ませ煽りもその前の孫の話題とのリンクがいまいちなので、最初から孫が欲しいけど子供いないから君が産んでって無茶ぶりでもありかも。 《銭湯媚薬痴●》 銭湯の客に媚薬盛ってやっちゃうシンプルな企画。頭があっちの世界に逝っちゃった女が自分から男湯に乱入して他の客を誘うって段取りが面白いけど、最初から最後までアホセックスで終わっちゃうので、催眠ネタみたいに手遅れ状態にしてから解毒薬でまともな頭に戻してもいいかも。現状の内容で4人分とか作られたらツラすぎる。

近親相姦ものが得意というわけでもないアタッカーズが今さらこの作風を作ることには違和感しかないし、前田文豪監督に作品のビジョンがあったとも思えないのは「前田文豪 近親相姦」で作品検索してみればわかることで、制作者が興味ない作風をイージー松本監督のコピペ風に作ってみたパロディ作品といった感じで、何とも中途半端な企画。 セリフがほとんどない手抜きを「あえて無言にしてみました」風にごまかしてるだけで、エキストラが一番しゃべってるのは最近は豆沢豆太郎が同じようなことやってて、考えることは皆同じ。 武藤あやかの年の差ものでなければ見てみる気にもならなかったが、正直なところ企画そのものが女優の無駄遣いだと思う。

作風としては『侵入者』系『夫の目の前で～』シリーズの亜流。トニー大木をはじめ夫役の男優も割とベテラン使ってる割にクオリティはいまいちで、センスの悪いBGMの使い方から照明を含む撮影技術、ほとんどセリフもない女優への演技指導に至るまで、AV制作の基礎体力がなぎら系メソッドにはるか遠く及んでいない印象。だからといってマンネリフランチャイズと化していたなぎら流の焼き直しよりは、未熟な若手監督の方が新しい可能性があるだけまだマシ。 ラストの妊娠オチからすると最初の腹射は意味不明だが、そもそもが疑似ハメなのでドラマ性より撮影事情優先という感じで、そういうのが透けて見えちゃうだけでも正直、このメーカーの作品としては少なくとも昔の水準なら落第点。 カラミの質もいまいちだしいいところを探す方が難しいくらいなのだが、ただ1点、作品のベースとなるアイデアがいい。旧友の職場から金を奪い、家庭に入り込んで衣食住だけでなく奥さんまで拝借し、最後には妊娠させて自分の子孫を残すという、カンニングエピソードの学生時代も含めれば４つの段階で徹底して「パラサイト」というテーマをブレずに掘り下げた台本は評価されるべきだと思う。友人関係だけでなく、家族や職場等、人間関係への「寄生」のバリエーションはいろいろ考えられるので、アイデア次第で可能性は広がりそう。 今のところ脚本のアイデア以外で高く評価するのは難しい出来だが、制作者に技術が伴って来れば長期的に見て良くなる可能性はあると思う。

きとるね川口監督が以前マドンナで担当していた『妻の妊娠中、オナニーすらも禁じられた僕は』シリーズをアレンジした作風。あちらは三島六三郎監督の担当になってすっかり別ものになってしまったが、こちらも設定等は別物レベルでアレンジされてるものの、男の性欲処理と女の欲望を満たす一石二鳥パターンや妊娠オチまで、ベースとなるアイデアは引き継がれている。 タイトルに入れるくらい孕ませがメインのテーマになってる割に、最初の本番が胸射なのは必然性もなく意味不明で制作事情優先という印象。個人的には最初から女の側からの積極性が分かりやすい騎乗位とかホールド中出しでよかったと思う。監督のトレードマークに近い頻度で登場する割に、毎回仕上がりがいまいちな声出せないニアミス系のカラミは、今回は割と控えめな扱いで無難な内容。 中盤の中出しセックスはほぼ疑似ハメのため、中出しものとしてまともなカラミが最後だけなのは孕ませ系の作品としては何とも中途半端。最後も結城くんの得意技であるねちっこい種付け後戯が不発気味なあっさり演出だったのはいまいち。三宮つばきも最後まで無表情な感じのセックスで終わってしまい、トータルでのメリハリに乏しい。 人として女として職業人としての幸せとは何ぞやという割と大きなテーマに挑戦し、灰色の固いビジネススーツに始まりピンクの柔らかなマタニティ風衣装で締めるドラマも雰囲気あっただけに、肝心のカラミでちょいちょい引っかかるところが多かったのが惜しい作品。シンプルに種付け中出しで押しての孕ませオチでよかったと思う。