じっくりゆっくりさんのレビュー

最近でもSOD系などでよく見かけるありがちな作風だが、この手の作品のイメージがない朝霧浄監督が作るというのが珍しい。男だけでなく女もグルになる演出は監督verの『町内キャンプNTR』を思い出した。 レ○プシーンも黒シャツやオバちゃん共犯者の不気味さがスリラーっぽさも醸し出してるし、村中がグルなので人妻が泣き叫びながらレ○プされても誰も気にしないという昼ひなかの平和な日常とのギャップが効いていて、こういう演出は狙ってもなかなか伝わらないことが多い中で、監督の力量が感じられるポイント。 2度目のレ○プは時間を空けない連続中出し設定だが、前の男が大量種付けしたばかりのマ○コを次の男がしゃぶり回すような雑なカラミでないのは高評価。人妻が自分から喉奥にデカチンを押し込むセルフイラマチオにも半堕ちが見えて良かった一方で、わざわざ口射したフェラ抜き精子を男が自分で味わうようなキスの気色悪さはいただけない、というか射精自体が蛇足。 最後のレ○プシーン前のドラマ部分は『ガ〇ニバル』的な不気味な緊迫感の演出が上手かったけど、『ミッ〇サマー』的に「常識」の違いをフィーチャーしても良かったかも。夫の裏切りという絶望感を煽る台本の割に、人妻が受け身なままの力押しで中盤までと変わり映えしないのはいまいち。完堕ちさせなくてもいいけど、諦めや絶望から屈服して人妻自ら腰を振るような展開があった方が、中盤のセルフイラマチオ的な堕ちの流れが振りとして活きた気がする。孕ませレ○プなのに顔射とも言えないアゴ射でわざわざ質の低い疑似汁をアピールしてるのも蛇足。しかもその精子を男が舐めるようなキスを、前述のフェラ抜き精子舐めと同じ男優がやってるのは、監督の演出なのか精子舐めプレイ好き男優なのかよく分からんけど、どちらもキモい。 エンディングは最後のナレーションと記念写真カットで、これは人妻が1人目の子供を妊娠させられた時の回想ドラマだったことが分かる構成になってるのはセンスがいい。次作があるなら難しいとは思うが市来まひろも一味に加わったり、同じ夫役が別の獲物を連れて来るなどの続編っぽさがあれば申し分ない。 騙しに2年かけるのは長くない？とか、カラミの不満もあって満点は無理だし、特に独自の個性がある訳でもないけど、定番の筋書きでも作り手が違うと一段上の仕上がりになるという、監督の地力は伝わる作品だった。

1作目と3作目はいかにも『僕は大好きな母を7日間で堕とすと決めた。 10年間、胸に抱き続けていた禁断の感情―。』を引き継いだ作風だったが、今作はそこから一歩独自路線に進んだ印象。父親のモラハラ度は下がった代わりに、勝手に実家を売り払うことで父と息子どちらに付いて行くか母に選ばせるという奪い合いの筋書きになった。 母が息子の10年間の想いに気付いていたかどうかは、デビュー1年目の女優の演技力もあっていまいち伝わらないが、何も気づいてなかったら息子に襲われてこの反応はおかしいよね、といった状況証拠でそれとなく伝わるなど、演出は割としっかりしてる。最初の本番を温泉宿に持ち越したことで、母が息子の想いに応えるまでの時間を演出したのも良かった。 最初の本番は実の息子と初めて結ばれる緊張と興奮を演じる女優が、中出しの重みや背徳感を伝える演技力は水野優香に及ばないものの、新人とは思えないくらいかなり上手い。セックスしながらの会話も「感じる」とか「気持ちいい」とか「イク」といった、テンプレだけじゃない母子のやり取りを演出出来てるのが高評価な一方で、裏ジャケにあるような孕ませ系のセリフは一切ないのが誇大広告。 中盤の寝起き近親相姦では、個人的に中出し精子入りマ○コを男が舐める演出は嫌いなんだけど、マ○コ舐めてたら子宮奥に残ってた昨晩の種付け精子が逆流して来るという演出は斬新。男にとっても不可抗力なので許容範囲だが、その後で逆流精子まみれになったマ○コを息子が舐める69は、意図的に自分の精子を舐めたがる気色悪さがアウト。 後半セックスはまだ夫を見限れない母を寝取る夜●いに始まり、バレないように必死に声を殺していた母が次第に声出しちゃうところに堕ちが見えるようになる演出が、これまでの開き直りセックスとは違うけど、これはこれで悪くない。エンディングも夫と別れて母子2人きりの人生が始まる締めが進化してるけど、ナレーションは「間」の取り方がせわしなくて余韻に欠けるし、母が結婚指輪を外してるようなところはしっかり絵にして欲しかった。 息子がまだ大学生だから「初任給」なんかないし孕ませ系のセリフもないしと言う、作品見てない人が作ってる裏ジャケのウソ情報や、男が精子舐める系のプレイのキモさもあって星5つは付けられないが、カラミも見ごたえあったしシリーズの方向性としては良くなったと思う。

桃色かぞくの『僕は子供部屋おじさんです。』シリーズのアレンジ作品。ただ妹の「引きこもり」はナレーションベースだけの演出で流されてしまい、さっさとバイトに出かけるようになってしまうので実質的な引きこもりは兄だけ。依存度も一方的に兄の方が強くて、「共依存」というには何とも中途半端。最後も肉体関係だけは続けるけど妹は結婚して家出ちゃうし、兄にも彼女を作るススメとかオチまで中途半端。リアリティに日和ったようなところがある割には、両親の不慮の事故死と言う大イベントもナレーションでさらっと触れるだけで流しちゃうなど、台本の質が低い。 せめて妹側も兄との近親相姦じゃないと性処理できない依存症で彼氏が作れないとか、実は母親も息子との近親相姦依存症だった血筋とか、最後も2人でデイトレとかオンラインでも出来る引きこもり仕事で生計を立てつつ、結局お互いの以外は必要としない事実婚状態くらい突き抜けた物がないと、本家自体がドラマとして出来が良かっただけに、借り物の企画で掘り下げがないのはアレンジとしてあまり良くない。 タイトルからすると兄と妹どちらも引きこもりの近親相姦生活と言う新しいものが見られるかと思ったが、あくまで既出作品のコピペの域を出ないのが期待ハズレ。近親相姦AVに引きこもり再生みたいな社会派要素は求めてないし、今のところシリーズ化するほどの個性はないので、これ1作だけで止めておくのでなければ企画を見直して再挑戦して欲しい。

監督は前作と同じ人だと思うが台本がよくなってる。公式24歳の宍戸里帆が結婚6年目の子無しアラサー人妻役で、本人が今の年齢で結婚した6年後みたいな設定になってるのがちょっと面白い。「妊活でむしろ夫婦仲をこじらせた人妻が応募して来るシリーズ」も様式美になって来たけど、今回は夫が風俗浮気で他の女相手に精子を浪費してたことが発覚しての怒りの応募ということで、精子の量がポイントになりそうなところが良い前置き。 学生の設定も彼女と別れたばかりの甘えたがり年下キャラは良かったけど、男優がやけに冷静で素人学生っぽい浮付きを演じられてないのは設定に合ってない。女優の年上のお姉さん演技が上手いからまだ何とかなってるけど、場慣れした玄人感出ちゃっててホスト歴長いくらいの設定が必要なレベル。七夕飾りのくだりでも大学生なのに取引先でもらった？とかよく分からんし作りこみが甘め。 カラミの演出は太さよりも奥まで届く長さを強調するタイプのデカチン系。最初のゴム姦で射精した精子の量と濃さについての評価があるのは前置き通りの流れだが、この撮影のために精子を溜めてました、みたいなところは夫との対比ではっきりさせて欲しくて、そのへんも男優の演技がやはり微妙。 シャワーシーンは前作よりふくらんだけど、いきなり夜●いで淡々と生ハメしに来る唐突さはそのまま。前作の方が、初対面の人妻を好きになってしまったウブな男の孕ませNTR暴走というストーリー性があったので分かりやすかった。それでも緩急をつけたセックスは見応えがあるし、確信犯的な膣奥への種付け中出しという演出も前の監督とはっきり違う方向性なので、男のモチベーション等は分かりやすくしてほしい。 後半セックス前も「妊娠しちゃったらどうする？」というセルフ煽りで高ぶる感じが良かったけど、セックスそのものは女優の中出し後戯も短めで、大量精子での種付けに孕まされ煽りもないままなのは前置きを活かせてなくてもったいない。妊活中＝子供が欲しいアラサーの切実な気持ちは及川うみ編や紺野ひかる編を参考にした方がいいのでは。 再会の約束と言うエンディングを膨らませた演出も良くなってるけどアイデアの寄せ集め感が強くて、夫に裏切られた妊活人妻の復讐托卵計画といった、最初から最後まで一本筋の通ったストーリーラインが欲しかった。

監督はあまり見かけない名前だけど、表紙の構成はどこかで見たことあるような絵だし、ドラマ作りの質の高さからするとベテラン監督の別名っぽい。エキストラ3人も使ってるし、冒頭から手間のかけ方がひと味違う。台本的にも女子高育ちで男を見る目がなかった元商社OL人妻の、モラハラ夫に苦しむ転落劇を冒頭に持ってくるなどクオリティ高め。 夫と違って地味で優しいと思って弱みを打ち明けた義兄にレ○プされるという、男を見る目のなさが筋金入りの筋書きもいい感じ。子供が欲しいのに夫に妊活を拒否されてるという前置きがあるから、無理やりの生チンに感じまくり種付け中出しに受精絶頂する人妻のエロみにも、内心の願望を満たされるという話の流れがあるから単なるレ○プ堕ちではない説得力がある。 ただ受精堕ちセックスから始まってエンディングが妊娠オチの割には、前半セックスの締めがアゴ射締めなのは、木村浩之監督作品的な中途半端さがもったいない。子供が欲しい人妻を孕ませるドラマなら、徹底的に中出しで押して欲しかった。 中盤はカラミ的な充実度はいまいちだけど、義兄と嫁が心理的に近づいていくドラマ部分に力を入れてて、台本的にはそれほどいいとは思わないけど女優の演技も上手いし、これはこれで悪くない。前半セックスも実は何かされるのを期待してたという人妻のセリフで見方が変わるという高度な演出になってる。 後半セックスも義兄の子供を妊娠したい人妻の積極性が伝わる、騎乗位中出しからホールド中出しにつなぐ受精絶頂が振り切れてて文句なしの内容。エンディングも夫の絵で締めそうな流れだったのにしっかり女優のカットで終わるのがAVとしてちゃんと分かってる感じ。 前半セックスの顔射ですらないアゴ射が蛇足過ぎるし満点は付けられないけど、女優はカラミ的にもドラマ的にもいい演技だったし、男優からエキストラまでいい仕事しててトータルでは十分レベル高め。

九井スナオはこれまであまりいいと思ったことなかったんだけど、今作はメイク薄めで地味な主婦っぽさがハマってて、どうも濃い目のメイクが好みじゃなかったらしい。妊活に協力的じゃないモラハラ夫にキレぎみの人妻役もしっかり演じられてていい感じ。 夫婦がどちらも結婚指輪してない演出の手抜きがいきなりドラマとして安物っぽい。掃除シーンの尻丸出し感もノーパンでわざと誘ってるのかと思いきや、どうやら無防備Tバックってことだったらしくちょっと分かりづらい。話の流れに沿って下着がエロく変わっていくようなこともなく、全体的にコス的に金も手間もかけない感じはあまり良くない。 ただカラミ的には、義弟に女として見られていることに気付いた兄嫁の、素股で射精して精子のサンプル確認してから種付けさせる家庭内不倫セックスがなかなかいい。男優も演技指導のおかげなのか中出し演技に間を取って、特に上手いというほどではないけど種付け感がそれなりに伝わるのは悪くない。 ただの搾精セックスの痴女ものという単調な作品かと思いきや、風呂シーンでキスを求められて義弟への愛が芽生えちゃうという、女性ホルモン出まくりな感じがドラマとしていいひと手間。最後のセックスの前にも、酔いつぶれた夫の顔をはたくなどして起きない確認をしたり、寝てる夫に向かって実況しながらのセックスや、義弟の子供を産むことを宣言する感じなど、こだわりが感じられる演出が高評価。意図的に夫を眠らせる計画性があればなお良かったかも。 コス面での物足りなさで満点付けるほどではないけど、ありがちな尻フェチ作品よりはひと工夫あって楽しめた。

アタッカーズの『新婚の○○先生は』っぽいちょっとひねりのある台本や夫役の人選、コンドームの袋だけで夫とのゴム姦に満足してないことを匂わせる行間読ませたい系の演出まで、三島六三郎監督名義でありながら諸々きとるね川口監督っぽい作風。 こんなの初めて演技のエキスパート水戸かなの個性を活かしつつ、単純なレ○プ堕ちでも変態性癖開眼でもない、その中間を絶妙に攻める演出や、カラミを学校内でまとめたのはいい感じ。 一方で夫が体罰教師という設定がなくなってしまったことで、生徒の復讐托卵計画といった台本の方向性が失われてしまったのはもったいない。生徒の女教師への執着心という新しい方向性が、孕ませと言う方向性に反映しきれてないのもセリフが薄っぺらくて中途半端。取って付けた様な結婚記念日設定も扱いが悪いし、夫とのゴム姦やセックス拒否を強調する台本の割には、エンディングの妊娠を夫がまったく疑わない締めも失笑もの。 後半セックスも人妻教師から膣奥に種付けを求める積極性が伝わるカラミの振り付けは良かった一方で、女教師が生徒の腰に脚を絡めるところを女優の演技ではなくカット割りで誤魔化した感じはもうひと手間が足りない。 学校での女教師孕ませセックスと言うベース部分はしっかりしてるし、これまでとは違ったものを見せようという意図は伝わるが、それぞれのキャラが薄くてNTRドラマとしては中途半端な印象。気の強い女教師、所有欲の強い生徒、事なかれ主義の夫といった設定に沿ったストーリー性をもう少し突き詰めて欲しかった。

女は元旦那の不倫が原因で離婚したバツイチ、男は最初から遊び目的でウソまみれと、シンプルな作風だが犬神涼監督作品らしく設定から作りこんである。女も一方的な被害者ではなくて、占いに影響されやすく「運命」に弱いメンヘラ感や、思い込みが激しく自分の世界だけで完結してるヤバさがちょうどいい自業自得感。ナマ姦も男は後腐れないようにゴム着けてやろうとしてたのに、結婚するならいいじゃんと女の方からナマでやらせちゃう都合のいい女感も大事なひと手間。 エロ的には基本的にやってるだけだけど、好きな男に種付けされる幸せを演じる入田真綾の受精絶頂演技が疑似ハメシーン込みで絶妙。最後の中出しは下半身に寄るカメラワークが早すぎで、女優の演技を撮り切れてないのが下手クソだけど。 離婚の原因も一方的に元旦那が悪いわけじゃなかったんだろうなって言う、結婚詐欺師に自分から貢ぐタイプの女の演出や演技がしっかりしてるのでドラマとしてもちゃんと完結しててレベル高め。シニカルな作風をコミカルにまとめてて、不満がない訳ではないけどちょっとオマケ気味の星5つ。

男優が堀内ということで、ただの友達セックスという雰囲気づくりは美園和花ver寄り。早く孫の顔が見たい親の期待に流されての妊活フィーチャーな感じは佐藤しお編寄り。終盤に男が逃げ打とうとして追い込まれる感じは川北メイサ編寄りと、シリーズ初期からの色々な演出の併せ技。女優のキャラなのか、好きでもない男のチ○コしゃぶるくらい別にいいけどねっていう、エロ慣れしたギャルのライトなラブコメ感込みで、割と個性が立ってる。 ただ中盤の親が家に来るシーンはやはり母親来訪の佐藤しお編の方が上で、せめてもう少し親に孫の顔を見せてあげたいお父さん大好き感がないといまいち刺さるものがない。エンディングの締めのセリフも「彼氏になってね」よりは結婚待ったなしまで追い込まれる感じの方が良かったと思う。 それでも序盤で男っ気のなさが分かりやすかったOLの地味下着が次第にエロく変わっていく変化に女心が見える演出は進化してるし、妊活中出しまでしたくせに、しれっとリセットして逃げを打とうとする堀内の演技もここ最近の作品では一番良かった。 満点付けるにはまだ伸びしろがあると思うけど、トータルのクオリティは十分高めな作品だと思う。

加州夏監督の担当と言うことで、作風は前作の岬ひかり編を踏まえた上での発展形。デビュー1年目の城ヶ崎百瀬の演技は、悪くはないがそれ相応。 ドラマ部分はかなり大雑把。義父役は若すぎるし婿役男優ともども結婚指輪も付けてないし、娘役もバランス的に微妙だしと、監督と言うよりPがどうせこんなとこ誰も見てないだろってレベルで手抜きしてるのがよろしくない。ただ子作りの約束の指切りと言うのは前作の演出を継いでて良かった。 最初の本番は女優のセリフが少ないこともあって、男優のしゃべりも含め情報量が前作ほどではないのが残念。禁欲命令＆嫁がやらせてくれない責任を取らされて義母が娘の代わりに子供を産まされることになるという構図はもう少しはっきりさせて欲しかった。フェラには堕ち感があって良かった一方で、疑似ハメっぽい部分が多めのセックスは単調だし、鏡の前でのカラミも女優が自分のエロ顔としっかり向き合ってくれない感じが前作ほどではなくレベルダウン。夕食後の会話も「今度は5人で」という義父のセリフへの女優のリアクションがいまいちで、前半は正直そこまで良くない。 中盤は前半に比べれば良くなってる。声出せない系のカラミの完成度は微妙だし、「ダメダメ」しか言わない受け身だらけの女優の演技の引き出しも少ないけど、挿入へのリアクションは前半より丁寧。特に最後は連続中出しされて完堕ちした義母からの、妊娠も覚悟決めたなって言うのが伝わるキス締めの演出が、しっかり尺取って完成度が上がってて高評価。この部分があるから廊下でのライトなプレイへのつなぎもスムーズになったし、フェラ口射の後の精子の味がする気色悪いキスがなくなったのも改善されてて良かった。 後半セックスがやってるだけで、クライマックスと言うには単調なのはいつも通り。中出し精子入りマ○コを婿が自分で舐める69は気色悪いだけのむしろ改悪。その代わりエンディングはマタニティっぽい衣装が引き継がれ、さらに義母が婿とくっついた感じが一歩踏み込んでて進化してる。ただこのへんも結婚指輪の演出を最初からしっかり作りこんでれば、指輪を外した2人がW離婚から再出発した感じが絵的に伝わるのにってところが中途半端でもったいない。 新人女優が未熟な演技力なりに頑張った一方で、制作がもう少し頑張ってればってとこで完成度を下げちゃってるのが残念な作品だった。

女優は元モデルと言う設定らしいが、新人にしては演技上手すぎで別の「前世」がありそう。台詞回しからナレーションまで上手いし、カラミも最初の本番から泣きの演技が絶妙で、しかも拒みながら感じてしまうM系の適性が高そう。 最初の拒絶感の演技の完成度が高いから、時間をかけて落ちていくという台本に沿った段階にも落差が感じられて、ベテラン女優でもなかなかこうは行かない。最後の本番前の夫婦のセックスシーンなども、もう夫の子供は欲しくないという人妻の本音が見える演出が深掘りされたが、それも女優の演技力あってのものだと思う。 後半の本番は愛のある多幸感のあるセックスのはずが、ドM感出ちゃってるのは演技の引き出しのなさと言うよりは女優の個性で、どうやら凌●系の方が向いてそう。 それでもエンディングの締めの笑顔込みで、妊娠は女の気持ち次第と言う台本にふさわしい感情表現を新人女優が演じ分けたおかげで、シリーズの中でも完成度はかなり高め。ちょっとオマケ気味ではあるけど、初ドラマでこの内容なら星5つ付ける価値は十分ある。

女優はこれがAV2作目、初ドラマとは思えないくらい演技の質は高め。アニメ声なのもあって声優アイドルでもやってたような「前世」を疑うレベル。デビュー作でナマ姦中出しへのこだわりを「子宮が求めている」と語り、子供も2人作ったというのが設定とは思えないくらい中出しセックスがいい演技で孕ませ系への適性は高そう。 作風としてはデリカシーのないサイコ夫の設定や中出し後のシャワー洗い流し演出が、古賀丈士監督作品としては久々に納得のクオリティ。最初の本番前に義父が息子が中出しして間もない嫁マ○コを舐める演出も、シャワーシーンがあるので気色悪さが緩和されてて、やはりこういうひと手間は大事。序盤のレ○プ未遂を前フリにする段取りも良かったし、妊娠を即物的ではなく「気」の問題として東洋医学的に捉える台本も面白くて、『義父と同居して4年…』シリーズに援用して欲しいくらい。 本番も新人らしく受け身が多めとはいえ見ごたえがあったし、古賀丈士監督にしてはフィニッシュで女優の顔を映さないような下半身偏重カメラワークでないのも高評価。中盤シーンも夫の性処理をする妻の冷たい表情が絶妙で女優の演技センスを感じる。後半セックス前に夫の精子をマ○コから絞り出す演出も、藤かんな編ほどの嫁の怒りは伝わらなかったが、義父の子供を産む覚悟を女優の背中で語らせてて悪くない絵作り。 男優阿部ちゃんは子宮奥に種付けするような中盤の中出し演技が良かったし、後半の女優の受精イキもエロくて、締めが正常位中出しでバリエーションに乏しい割には、差別化の意図が見えて単調さは感じない。植木鉢の演出はまず冒頭に持って来てエンディングと絵的にリンクさせた方が良かったんじゃないかとか、引っかかるところもないではないが星1つ減らすほどではないし、新人女優の初ドラマにしてはという注釈抜きでも、星5つの価値は十分ある作品だと思う。

監督が2作目までとは代わったようで、基本的な方向性は変わらないけど通野未帆の演技力もあって今までで一番良くなった。冒頭ドラマから弟が姉の夫婦セックスを覗く演出や、姉が弟の朝勃ちを自分の腕の太さと比べるとか、ディテールが掘り下げられてて高評価。酔った勢いでの強引なキスから体の相性の良さに気付いちゃう流れも良かったし、ダイニングと寝室のシーンを分けたのもいい感じ。 前半の中出しはもう少し腰が入った種付け感が欲しかった点が物足りないけど、中盤のシャワーシーンは結構重要。酔いが醒めて我に返った姉が、実の弟に中出しされる近親相姦のヤバさに蒼白になりながら、背徳快楽の虜になってしまう流れを丁寧に演出しててドラマとしてレベルアップ。酔いと素面の落差を演じる女優の演技力も貢献度が高い。この部分があるから弟との近親相姦を期待してる姉と言う後半の流れからの、子宮奥に種付けさせる後半の中出しセックスまでちゃんとストーリー性がある。 後半セックスは最初からランジェリー姿なのが契約愛人っぽさが増してて良かったけど、こういう金で買われていいなりになる姉弟の上下関係の逆転感はもう少しフィーチャーされてもいいのかも。 このシリーズはこれまで中出し近親相姦を軽く扱い過ぎでいまいちだったのが、ちゃんとヤバさを当人が自覚したうえでハマってしまうひと手間を加えたことで改善された。次作もあるなら同じ監督で方向性をキープして欲しい。

シリーズ2作目の加州夏監督作品。日下部加奈verも女優の演技込みで素晴らしかったものの、まだ典型的な豆沢監督流を特に中盤以降で引きずってたけど、今作はカラミの演出からドラマ部分まで一段掘り下げられてて、だいぶ独自路線に近くなった。 冒頭のドラマは「家政婦」と言いながら本当は体を売らされることを夫婦のどちらも分かってる日下部加奈verを踏まえた上で、服装の変化でそのへんが分かりやすくなった。ほんの一瞬しか左手が映らない夫役にちゃんと結婚指輪をさせててディテールへの手抜きがないのも高評価。 中出し10発条件を聞かされた時のリアクションは、言われたことを脳が理解するまでの時間差まで演じた日下部加奈に一歩譲るものの、最初のカラミに入る際には抵抗を許されない人妻の悲哀を演じる橘メアリーが素晴らしい。演出的にも初対面のオッサンとの生セックスに開眼してしまう人妻の堕ちの段階が日下部加奈verより細かくなってて格段に進化してる。特に男優の言葉責めの比重が増え、1人目が小沢なのもこの系統では珍しいが妥当な人選。2人目の羽田もチ○コを締め付けて受精を求める人妻の体の反応の実況スキルが高くて、女優のリアクション演技との相乗効果で完成度が上がってる。 後半にかけては日下部加奈verだと頭があっちの世界に行っちゃう豆沢系の演出がいまいちだったのが、理性を保った状態からのトランス状態という形で少し良くなった。ただ後半セックスはキメセク系な感じが演技力の低い男優の人選込みで今までと大差ないし、やってるだけな既視感の強さが飽きる。それでもエンディングは夫をオスとして見限って嘲笑する感じが冒頭とのギャップになってて完成度アップ。冷酷な表情からのトランス状態で誰でもいいから子宮に種付けしてくれる相手を求めて街をさまよう感じまで、女優の演技込みでしっかり仕上げた感じ。 タイトルを締めのセリフにするのが変化の方向性と合ってなかったり、まだ改善の余地はあるものの、諸々しっかり考えられた台本や演出が女優の演技と合わさって、現時点ではシリーズの中で一番いい。次作もあるなら更なる深化に期待したい。

ひと夏の思い出系の近親相姦ものという、SODの桃色かぞくなどで既視感の強い作風。アラサー姉と童貞受験生の弟という年の差感や、義母やマザコン夫から跡取り要求プレッシャーをかけられながらの妊活生活に疲弊した人妻と言う設定を前置きに、危険日に実の弟に中出しさせまくる姉の心理を見る側に推測させるという、割と行間読ませたいタイプの台本。 普通に結婚生活送ってるはずの冒頭や夫とよりを戻すエンディングで、何故か人妻姉が結婚指輪してない手抜きがドラマとしてよろしくない。よく見かけない夫役のエキストラはちゃんと指輪してるだけに、ディテールへのこだわりがなくて残念。実家に戻った時だけ外すようなひと手間が欲しかった。 ただ弟のAVの好みが嫁が義父に強引に孕まされる近親相姦ものだったり、弟に覗かれていることに気付かないふりをしながらの姉の大胆な見せつけオナニーまで、姉弟が近親相姦に至るまでの段取りは割と丁寧に作りこんである。排卵日前に不妊治療で注射されたばかりの妊娠しやすい状態とか、孕ませ系としてもそこそここだわりが感じられる台本。 カラミもパワフルでいかにも疑似セックスな中盤まで、子宮奥への種付け感をしっかり演出してるのは高評価だが、その割にはあくまでひと夏の思い出系のありきたりなフォーマットの枠を出ない、オチのないエンディングが面白くない。そこは「精子の相性」という冒頭での夫のセリフをフリに、ナレーションでもいいから妊娠オチにして、「子供さえ産めば文句ないんでしょ？」っていう夫や義母への復讐譚と言うアタッカーズらしいエグみのある締めの方が良かったかも。 夫と電話しながらのニアミス系というひねりのない中盤のプレイも今さら感しかなくて満点つけるほどじゃないけど、藤森里穂だけでなく弟役の男優や母役まで演技の質が高くて、トータルでは十分及第点。今のところシリーズ化するほどの個性はないが、孕ませ要素を背徳感として足したことでコピペ作品よりはだいぶ楽しめた。

ひむろっく監督作品にしては珍しいくらい突き抜けた孕ませ系で、どちらかと言うと木村浩之監督が作りそうなタイプの作品。 夫のチ○コを当てなければ罰ゲームで犯●れるというだけならありがちだし、しゃぶって分からないならマ○コで確かめてと犯●れちゃう流れまではいいんだけど、それ以降はルールが曖昧で行き当たりばったりな感じは、台本と演出があまり整理されてなくてグダグダ。男たちが声で騙そうとしたりちゃんと当てたのに誤魔化そうとしたり、ちょっと詰め込み過ぎ。 むしろ賭けのルールを逆に利用して、本当は分かってるのに犯●れ続けたくて分からないふりをするとか、チ○コを番号制にして人妻側がリクエスト出来るようにするとか、中出しされると分かっていながら敢えて当てなかったり、人妻が夫のチ○コではなくてお気に入りを選ぶ裏切りの構図にした方がシンプルで良かったような。ただ最初の本番から夫の前で人妻を孕ませる種付けセックスと言う演出に振り切れたのは良かったと思うし、チ○コで種付けされるオスを選ぶ男の乗り換えと言う構図も良かったと思う。 ドラマパートも中盤で人妻が拉致される感じはちょっと雑だし、エンディングで何故か夫が解放されてるのも分かりづらい。夫を人質に取られて犯●れると分かってるのに人妻が通ってくる構成からの、人妻からのアイデアで人質を交代して夫を働かせる共犯化とか、そのへんも分かりやすさが欲しかった。冒頭もマイホームを優先させた人生設計と言うのは子作りしない夫婦と言う前置きならちょっと遠回し。孕ませ系なら子供部屋の話題とかが出てこれから子作りしそうなくだりとかあっても良かったと思う。 カラミ的にも目隠しはともかく最初の本番が口だけ出したフルマスクからと言うのは、そのへんをタイトルからフィーチャーするマニア向けの作風でもないだけに、フェラだけならともかく個人的には行き過ぎで女優の顔も反応も分かりづらいのはもったいない。 現状、方向性はいいけどまだ粗削りでアイデアの足し算だらけなので、ここから引き算を利かせてシンプルで分かりやすい構図にならないとシリーズ化はちょっと、という微妙さのある作品だった。

『素股からの生挿入で初中出しをさせてくれました。』シリーズ痴女系アレンジと言った感じの義姉もの。ありがちなお手軽ヤリマン中出しものかと思いきやガチ恋系で、父の会社が倒産、経済的負担を追わせないための両親の離婚の話から、義理の姉弟が将来を誓い合う妊娠前提の中出しまで、軽めから重めへの転調の演出がなかなかいい。 女優も姉に成りきった演技がドラマ的にもカラミ的にも感情が乗ってて上手かったし、男優や両親役まで全体的にドラマ的に質は高め。 ただ家庭内事実婚状態が多幸感のあるエンディングまで後半が良かっただけに、前半のありきたりさはちょっと物足りない。ガチ恋感もセリフ頼みは弱いので、中出しNGにしながら義姉が強引に中出しさせて孕まされ煽りかますとか、火遊びのように見えて実はって言う後半へのフリになるような匂わせが欲しいかも。それでも本家が割と飽和状態なので、新しい方向性を模索する企画としてはだいぶ良かった。

ワンズの『嫌いな義父に夜●いされて…』シリーズとアタッカーズの侵入者系『夫の目の前で』シリーズを併せた様なアレンジの作品。前半はタイトルにするほどの拘束っぽさはないけど、ガチレ〇パーのテクニックとしてスローセックスを採用したのはセンスがいい。きとるね川口作品ならいずれ声出せない系の作品にも援用して欲しいところ。義父がガチ性犯罪者なヤバい雰囲気作りとか、夫に子作りセックスを拒まれてる排卵日前の人妻設定など前置きもしっかり作りこんである。 女優歴1年目の花守夏歩はセリフの演技などは微妙なところがありつつ、スローピストンへの反応が素晴らしい。男優中田も佐川ばりの膣奥グリグリ責めがあそこまで極めた感じはないもののなかなかいい。危険日嫁に中出しした精子を膣奥に押し込みながらの追い中出しというカラミの構成も振り切れてて良かった。 拘束された嫁が逃走に失敗してのイラマチオ制裁や、帰宅した息子を拘束しての見せつけセックスと言う中盤以降はアタッカーズの侵入者系『夫の目の前で』シリーズっぽいが、振りの割には嫁が孕むわけでもないオチの弱いエンディングまでそっちに寄せることないのにと言う尻すぼみ感で満点にはちょっと物足りない。夫の出張を5日間としたなら、アフターピルの有効期限と言われる3日から5日間を絡ませた台本でも良かったと思う。 シリーズ化するにはスローセックスへの女優のリアクションが重要なのでハードルが高そうだが、これ1作で終わりにするのはもったいないので、さらに掘り下げた形で見てみたい。

プチアレンジはあれどほぼ焼き直しが続いてた木村浩之監督版がここに来て割とガッツリと台本変更。大筋での構成自体はほぼ変わらないが、セリフをかなりテコ入れした感じ。割と難しめの演技をしっかりこなす篠原いよが、女優歴1年目とは思えないほど上達が早い。老眼向け？って感じの寄りのカメラワークは相変わらずだけど、チ○コ抜けを誤魔化すようなカメラアングルなどは改善されてて、ここ最近微妙な作品が続いてた中ではだいぶマシ。 最初のカラミから会話量が増えて、年上の人妻と夫の若い部下のセックスと言う年の差感が強調されたのがいきなりいい。実は危険日という設定が加わったことで拒みながら堕ちるセックスの意味合いもヤバさが増したし、孕まされたいと言うよう要求されてそこまでは堕ちきれない拒みの演出を入れたのも、後半への振りとして高評価。 中盤はあまり変わり映えしないけど、後半セックスは今まで出された精子を危険日の子宮に溜めてましたっていうのが、リアルかどうかはともかくヤバさが振り切れたいいセリフ。鏡の前でのプレイは女優が自分のエロ姿を直視してくれない感じが空振りだったけど、孕まされ煽りはかなり頑張ってて台詞回しは文句なし。 エンディングを女優ではなく夫役の絵で締める弱さとか相変わらずなところはありつつ、今までと違うものを見せようという姿勢は伝わったし、難易度の高い演技への女優の頑張り込みで星5つ。

裏ジャケの煽り文句の割に人妻が上司を嫌う感じはほぼない台本。モラハラ夫に家政婦扱いされる冷えた結婚生活を前置きにしたり、セクハラに鈍感な人妻のキャラに女優がハマってたりと前半は割といい感じ。他の職員には軽蔑されてる上司と人妻が同類と言う構図はドラマ的にもっと分かりやすくても良かったかも。 職場での全裸プレイとか、老人を介護士に預けてほったらかしの訪問先がプレイルームになるとか、ブラックなスリル感の演出もいいアイデア。 ただ後半はドラマ的な盛り上がりに欠ける。夫婦関係がさらに悪化するひと手間や、義父のための上級介護職取得が夫を捨てる自立への道になる筋書きがあっても良かったと思うし、後半セックスは場所がどこだか分からない上に、終盤の種付けられ煽りも子作りに関する夫婦関係が前置きとして何もないので上っ面だけの定番AVセリフという以上に刺さるものがない。締めのセリフもないやりっぱフェイドアウトなエンディングとか、中盤までの充実度に比べると後半の失速感がすごいので、仮にシリーズ化されるならそのへんはテコ入れして欲しい。