じっくりゆっくりさんのレビュー

個人的に少々シリーズへの熱が冷めてたタイミングでの藤かんな。冒頭から夫婦感の醸し方が良いし、本人がOL経験あるだけあって色仕掛けを求める会社への失望や嫌悪感といった表現がリアル。最初にセクハラへの嫌悪を演じられてるから、人前で辱められるのが快感な自分の隠れ性癖に目覚めてしまう落差が活きる。 座敷のシーンはいつもの体位に加えて、テーブルに横たえられて責められるのが新機軸。小沢の責めは単調だが、最後は人妻が自分から舌絡めるとこまで既に堕ちてるのが、その後のシーンへの良い前フリ。淫らな乱れっぷりから妻の顔に戻る夫との電話シーンのギャップも良かったし、作品の狙いどころへの女優の理解度が高い。 ホテルでのシーンは鏡の前のプレイが中途半端で、淫らな自分の姿で本性を自覚するといった演技が藤かんななら期待できるんじゃないかと思ってたのでちょっと肩透かし。座敷シーンが充実しちゃった分、チ○コハメるまで20分以上の前戯は同じことの繰り返しも多くて間延びする。 チ○コ突っ込まれてもまだ拒絶感が強かったのが、子宮を押し上げるような小沢の責めへの驚きや好奇心といった「こんなの初めて」演技は水戸かな編に通じるものがある。夫とのセックスとは全然違う感覚にハマってしまっての、小沢が腰振りを止めた時の不満顔も良かったし、中出しまではまだ堪能する余裕がないのも後半へのフリとなる良い段取り。 ただ、中盤以降は引きのカメラワークが増えてやたら裸が目立つようになった小沢の露出プレイになってて、小沢より着衣度が高い人妻の露出のスリル感弱すぎ。人妻に慣れと精神的余裕が強くなるのも最近では一番薄味で、口では逆らいながら未知の快楽をもっと知りたいM性が感じられず、夫を裏切って社長とのセックスを求めてる自分への自己嫌悪や罪悪感、夫や会社のためと言い訳しながらの現実逃避といった感情や、二律背反の葛藤という基本的な部分がブレてる。 受精の感触を堪能する後半の中出しも悪くはなかったけど、抜かずのベロキスでとどめを刺した東条実澪verより見劣りするし、エンディングは夫に見せるのと同じ顔になってた水戸かな編ほど良くない。 女優本人のAV慣れや気持ちの余裕が反映されちゃった気もするし、中盤の責められオッサンフィーチャーは流行りの痴女ものを取り入れたい制作の思惑が見えちゃった気もして、良かったのは前半だけだった。

設定的にはたぶん叔母＝母の妹なんだろうけど、例えば電話で母を「姉さん」と呼ばせるとかもう少し分かりやすさが欲しくて、実は血のつながりがないとも解釈できるという、朝霧浄監督がよくやるタイプの台本が中途半端。 甥っ子（？）に精力つけさせるのが最初から計画的なセックス狙いって感じが良かったし、体を見せつけて若い性欲を煽り立てる挑発の演出も良かったのに、最初のセックスに勢いがないのも中途半端。そこは我慢の限界を超えた甥っ子が叔母を強引に●すけど、実は全部叔母の計算通りってほうが分かりやすかったような。 中出しもあっさり受け入れてスルーしちゃうテンションの低さが尻すぼみで、マ○コから汁垂らしとけば文句ないだろっていう中出しものの一番ダメなパターン。そこは「実の甥っ子に近親相姦中出しされて孕まされちゃうかもしれない私」的な背徳の脳イキ絶頂感が淫語つきで欲しかった。 結局はヤってるだけの尻ものかよっていう、中出しものとしても近親相姦ものとしても芯食ってない、ドラマとしては中途半端な作品に終わったのがもったいなかった。

冒頭、仕事してる夫を下着姿で退屈そうに待つ妻という、早く子供が欲しい妊娠適齢期だが焦りもあるアラサーの性欲が伝わるドラマ部分がなかなかのインパクト。明るい未来への希望があったからこそ、夫が無精子に近く子供はほぼ無理という現実を突きつけられて失意のどん底に沈む落差も活きるし、無邪気に孫の誕生を期待する義父に傷つく感情表現まで、橘メアリーの演技がレベル高い。 子供が持てないという絶望からの義父の孕ませレ○プはむしろ希望であり、いけないこととは思いながらを受け入れてしまう感情のアップダウンが良い台本。 受精に脳イキ感のある中出しも含めカラミは見ごたえあるし、そもそも夫とはセックスレスだし妊娠したらまずくない？って状況で義父に孕まされることに既に罪悪感がないエンディングまで、ドラマとしてはレベル高め。 ただ、孕ませものとしては精子の空打ち自体が無駄な口内射精や掃除フェラのあとの精子の味がしそうなキスはキモいし、前半セックスでは嫁が義父に脚を絡めるのを女優の演技ではなくカット割りで誤魔化してるのが相変わらずだったり、後半セックスになると小沢がまだ1回目の射精してないのに精子まみれのマ○コプレス映像が、編集で差し込むとこ間違えてない？って雑さがあって、星5つ付けるには物足りない。 夫役のエキストラがちゃんと結婚指輪してる手抜きのなさとか、最初の義父とのカラミ以降に下着がエロく変わるコス感覚も良かったけど、逆に最初と最後は下着を同じにして、妊活セックスのためのエロ下着を妻が付けていることを夫が不審に思わなきゃいけなかったニアミス感とかあってもよかったかも。 とはいえ最近演技で魅せるようになってきた女優が良かったし、トータルでは十分いい作品ではあると思う。

『桃色かぞく』がいまいちな太宰珍歩監督なので期待薄だったがこれは傑作。黒川すみれ作品としても『真夜中に夫の帰りを待つ兄嫁の寂しさを精子で埋める中出し性交。』と並ぶかも。 息子が24歳なら40代半ばくらいであろう実母役に公式32歳の女優は違和感ありつつ、『お母さんに好き好きオーラを浴びせた一ヶ月後』初作の時より成りきり度が高いのか、見る側に美魔女感と脳内変換させるに足る迫真の演技。林太一も繊細な演技、カラミ両面で貢献度高い。 冒頭、人妻に指輪なしの手抜きがいきなり酷すぎだが、元夫に息子を奪われて行き場を失った母性や、今の夫とは不妊治療に失敗して子供が出来ない状況が良い前フリ。勤務先で自分をレ○プした客が息子かもしれないと知った母の動揺や、家に押しかけて来た男が息子なら近親レ○プになるであろうことを分かっていながら玄関の鍵を開ける葛藤まで良い流れ。 赤の他人のふりして遠回しに息子か探る緊迫感もよかったし、本番は疑似っぽいバックから始まるのが微妙だが、我が子であることを前提に最初より拒みが弱いセックスと背徳の受精絶頂には多幸感さえ感じる。 息子の性奴●となりながらも、手料理を食べさせたい母心が切ない親子の時間が穏やかに過ぎ、本当は全て分かってた息子との一触即発からの、ホールド中出しで締める脳イキ近親相姦が完璧。息子は去るが母を妊娠させて究極的な合一と胎内回帰を果たし、DV男に弱い被虐気質で子供まで産んだ女が、父の血を継ぎ虐●され、レ○プでしか愛情表現できないソシオパスに育った息子の子供を孕むという、歴史が繰り返してのセカンドチャンスという構図はブラックなハッピーエンドかも。 妊娠オチにしては中出し描写が2回しかないので、最初の疑似セックスから中出しにして、若い精子なら孕めるかもしれないという禁断の葛藤からの、相手が息子と知って顔面蒼白みたいな台本じゃダメ？とは思うし、息子の計画も長期出張には自分から志願したとか、偶然頼みでない必然性が欲しい。息子に会う前提の時とそうでない時で下着にもメリハリが欲しいし、中盤と最後のフェラ抜き口内射精は飲まないとダメなような。夫も見た目から優しそうな初老の方がいいかも。 それでも歪んだ母子の愛を極めたストーリーセンスや、監督の作品にありがちな男に精子を舐めさせる演出で締めないカラミまで、一作で終えるのはもったいない完成度だった。

ランドセル背負ってる頃から知ってる女を●すという背徳シチュエーション。娘友は父親を早くに亡くしてファザコンの気があり、オッサンも同じころに妻を亡くして育児放棄してた娘とは断絶状態と、設定からなかなか作りこんでる。 女にとっても子供のころから知ってるオッサンに犯●れるという背徳シチュエーション。オッサンに迫られてガチで引いてる温度差がありながら、オッサンに犯●れても本気で抵抗してないよね？ってとこに女の隠れ性癖が見える感じは良かったけど、基調となるのは感情を殺してやり過ごそうとするボイコット系のカラミで、感情を見せまいとする女の抵抗をいかに打ち崩すかというセックスがメイン。 二葉エマの演技力でそれなりに形にはなってるものの、基本的には男優任せで女優がマグロでも成立する作風で、長年思い続けて来た女への変態おじさんの妄執という台本の割には中出しに孕ませ煽りすらないところを見ると、『○○部の女子マネージャーは毎日、顧問教師の性処理をさせられています。』のような若手女優用の新企画の試作品って気がしないでもない。 家庭でも仕事でも蔑まれて来たオッサンが、好きな女を●すことで長年抑圧されてきたものを解放してオス化するのがJ〇KERかよって感じで面白そうだったし、女のファザコンを掘り下げて歪な純愛系に落とし込めそうな雰囲気もあっただけに、結局はやられっぱなしの女がセックスジャンキー堕ちといった形で安直にまとめた感じがいまいち。難易度抑え目が大前提だとすると、ここからの発展性は低いかもってとこがちょっと期待薄な作品だった。

グロクエで出枯らしになってほぼ打ち切り状態の企画をそのまま持ち込んで、それでいいのか？アタッカーズ。女優のキャラから台本起こすことも多いきとるね川口監督の作品と違って、既製品をそのままやらせてるだけだから、感情表現の起伏に乏しい三宮つばきとの相性は正直よくないし、木村監督お気に入りのいつメン男優の起用もマンネリで新鮮味がない。 もともとこういう撮影コンセプトで立ち上げた企画じゃないのに、監督お気に入りのハメ撮り的なカメラワークにしちゃったもんだから、男は3人だったはずが途中からいきなり撮影者が登場するような段取りになってるのも微妙で、とりあえずノルマ埋めるためのやっつけ感がすごいんですけど。 既存の企画を流用するなとは言わないけど、ちゃんと撮影役の男優を固定するとか再構成する必要はあると思うし、孕ませものなのに最後が外射みたいな木村浩之監督作品にありがちな尻すぼみ感も含め、全体的にハズレ感が強かった。

『娘の彼氏に抱かれた私。』シリーズのアレンジ作品である『彼女のお姉さんと中出しセックスに明け暮れた日々。』のさらにアレンジといった作品。姉妹の関係性は社会人同士のルームシェアになり、妹の彼氏もサイコな鬼畜ヤリチンだったのが、誰にでも優しく惚れっぽいという、よりリアルなタイプに変わった。 優柔不断な男が姉妹どっちも好きになっちゃうドロドロした恋愛もので、ドラマとしては悪くないんだけど中出しは最初と最後だけ。最初の中出しは軽く受け流すだけの薄っぺらい扱いだし、中盤を「やっぱり中はダメだよね」って感じの外射にしちゃったもんだから、疑似セックスの部分も外射なんだろうなって感じで「半年。会えば必ず中出しセックス」のタイトルに偽りありの内容になっちゃってるのが肩透かし。姉には外出しだったのに妹には中出ししてて妊娠しちゃいましたって筋書きで、姉の嫉妬を煽る筋書きにしたかったんだとしても、それならこんなタイトルつけて売っちゃダメ。現状、中出しは半年で最初と最後の2回だけって作品になってて、題名と中身が違いすぎる。 終盤は孕ませ系の雰囲気もありつつ、でも結局ドラマ内で孕んでるのは妹だけじゃんっていうのも微妙で、妹への愛情と嫉妬に葛藤する姉を演じる長谷川夕奈が女優として今までより一段上の演技を見せてたし、他の演者もいい仕事してた割にAVとしては何とも中途半端な内容だった。

冒頭、運転免許の話から「地元でよく走ってた」「体力には自信がある」って流れで「昔ヤンチャしてたからな」って言われちゃうって、それ「族」じゃね？っていう人妻の「過去」が面白いけど、後半の「わたし頭悪いし」とか、優しいホワイトカラー系の夫よりもヤカラ臭のするブルーカラーの中田と同類っていうキャラ設定は正直、女優のイメージとは合ってない。新村あかりとか都月るいさあたりなら分かりやすくハマったと思う。 早く子供が欲しいけど失業中の夫はED状態。中田の下品なセクハラを表面的には嫌がりながら、本当は強引に体を求めてくるタイプは嫌いじゃないかもっていう台本の流れも悪くないが、本番シーンは最初が終業後に中田の家、中盤はまだ配送センターにいるときにトラックの荷台、最後はプライベート時間に人妻の家でというのが「配送中NTR」のタイトルと一つも合ってない。内容的にも本番3回もあるのに最初からほぼ和姦でメリハリに欠ける。 人妻と中田が「同類」というところから、先輩には絶対服従で常に敬語って言うヤンキー同士の上下関係も、もっとフィーチャーしてもよかったような。たとえば序盤のドラマ部分で中田に「過去」を見抜かれて、昔も「先輩」に無理やりやられてたんじゃない？っていう人妻の「過去」が透けて見えて来るような演出のほうが、設定が生きた気がする。 後半も中田が強引に家に押しかける展開なんだし、気が強そうに見えるけど本当は男に強引に孕まされたい元ヤンM痴女の無理やり、半堕ち、完堕ちで分かりやすくまとめて、「過去」と決別したつもりだった人妻が本当の自分を受け入れるまで強引に押しまくる展開で良かったと思う。 後半セックスは声出せない系ではありつつ、本当はバレても構わないと思ってるよね？ってさじ加減のカラミが悪くなかったけど、中出しは孕ませ系っぽい前フリがあった割にはやりっぱなしなまま特に盛り上がりもなく平坦で、作品全体でも中田が既婚者設定も特に意味がないし、現状、元ヤンとか孕ませとか痴女系とか、欲張りすぎて全部が中途半端な感じ。 特に内容がタイトルと合ってないのはよくないので、次作があるなら配送の仕事中にやられちゃう演出をメインに、狙いどころを絞ってもっと分かりやすくまとめたほうがいいと思う。

きとるね川口監督の『義父の接吻と全身愛撫に堕ちた人妻 希島あいり』からベロキスに特化したような作風自体は、マドンナの『義父と嫁の密かな接吻情事』の頃から男優小沢の定番で今さら感しかないが、嫁に金払って愛人にするというのは、ありそうであまりない良いアイデア。 ただ、1回の支払いで何度まで出来るのかといった設定の掘り下げが甘く、月極めサブスク的にいつでもどこでも義父に抱かれなければならない感じでも良かったと思うし、契約更新は嫁の側に選択権があるとか、ディテールはもう少し詰めて欲しい。 「子供はなぜ出来ない？」みたいなくだりもわざわざ作った割には、夫とセックスレスなのか妊活してるのかといった夫婦関係にはほぼ触れないのが中途半端で、危険日に呼ばれて種付けされる孫作り的な踏み込み方も出来たんじゃないかって言うのがもったいない。 嫁が金目的なのかセックス目的なのかも何となく曖昧に済ませてしまってるし、小沢も女優もほぼ無言でやってるだけみたいなセックスも、セリフや淫語による味付けが乏しくいまいち。 中出しで痙攣しながら受精する嫁にベロキスで追い打ちをかける種付け後戯など見どころがないわけではなかっただけに、アタッカーズでわざわざ定番ネタを焼き直すには、ドラマとしての作りの甘さが残念な作品だった。

夫役のオッサンと同級生の設定ということは公式年齢よりだいぶ上の役どころだと思うが、大人の女の落ち着いた雰囲気や夫への信頼や愛情から、裏切られた女の絶望までしっかり演じ分ける天川そらの演技がこの1年で格段に上手くなってる。去年あたりまではやろうとしてることに表現力が追い付いてなくて空回りしてたけど、今は「女優」として一段上のステージにいる感じ。 夫に金で売られてこれからどんな目にあわされるか察してしまってる人妻が醸す隠れM性から、不安や恐怖が快楽に変わっていく落差まで、孕まされ淫語も含め女優がしっかり演じてるし、AVよりもアウトな動画の撮影という、現場に撮影者がいる設定なので木村監督定番のカメラワークにも違和感がないし、むしろもっとカメラを意識した演技が多くても良かったくらい。 女優が男優の言葉を繰り返すだけみたいなセリフ回しが物足りなかったり、最後の中出しは女優の足と男優の腕で女優の顔がブロックされちゃってる絵からの小沢の萎えかけチ○コが絵的に微妙。「リアル人妻孕ませ」という設定のAVは普通にあるので「動画」のアウトな鬼畜性までは伝わらないし、1カ月撮られに通い続けるようなドラマ的な演出にも乏しく、最後は姑息な旦那が妻に捨てられる以上の地獄を見ないのがアタッカーズの作品としてはぬるいしで、満点つけるほどのクオリティじゃないけどトータルでは合格点に達してる作品。

監督名書いてないけど、孕ませ系や声出せない系というきとるね川口監督が作りそうな作風を、ドラゴン西川監督っぽい大雑把な台本とカメラワークで作ったような作品。 シリーズの中では嫁が義父を嫌ってるのがあからさまな演出。最初と最後の本番では孕まされ煽りがしっかりある割に、冒頭では子作りに関する前フリもなく、夫との関係性も薄っぺらい台本が大雑把。ただ、義父に尻を触られても抵抗しなかったり、ノーブラのまま平気で昼寝しちゃう無防備さに嫁の隠れ性癖が見える演出は、堕ちのスピードが速い展開への前フリとしてはシンプルだが悪くない。 本番シーンが多く疑似ハメも少なくないが、中出しを拒まなくなっていく堕ちの段階がはっきりしてるし、オール中出しでまとめて最後は妊娠上等で締める孕ませ系の作風は一本筋が通ってて分かりやすい。 声出せない系のカラミはちょいちょい雑だし、もうちょっと台本が作りこんであればっていう弱点はありつつ、弥生みづきも抵抗、半堕ち、完堕ちをメリハリ利かせて演じ分けていて、セックス中のセリフも多めで見ごたえがある。趣味さえ合えばトータルでは十分質の高い作品だと思う。

人妻が極道にチ○コ堕ちという単純すぎる筋書きがいまいちだったシリーズだが、今作はドラマとしてだいぶ改善されてる。 冒頭、倉本すみれの育ちのいい世間知らず感がいきなりいい。世の中の汚い部分を知らずに生きて来てしまった清楚妻が、言葉尻を捉えられて「極道の女になる」契約書にサインさせられることになるスピード感が良かったし、男優吉村の最初のセックスは割と単調だけど、倉本すみれが水戸かな並みに見せる「こんなの初めて」感とのバランスが良くて見ごたえある。 ドラマとしては中盤がかなり重要。ライトなプレイも疑似セックスも、言葉は乱暴だけど責めはソフトで丁寧という、女を粗雑に扱わない極道の人柄が見えるカラミで吉村氏が良い仕事してる。最近はこの手の作品でもありがちな、男の乳首を責めたりアナルを舐めたりといった奉仕プレイにブレなかったのも高評価。最近のAVは何でも痴女ものに浸食されすぎ。 男に抱かれてる時は結婚指輪を外すという、夫の妻を辞める「形」が先で次第に「気持ち」が伴っていく流れも高度な演出で、いつの間にか外見も垢ぬけていく清楚妻の変化が分かりやすい。 一番素晴らしかったのは最後の本番前のドラマシーン。「反社と関わってる夫」というのはAVではありきたりな設定だが、夫が突然ヤカラの本性を見せて妻に牙をむくのがインパクト大。暴力的だと思ってた極道が実は優しく、優しいと思ってた夫が実は暴力的という逆転の構図は、ドラマの転調の演出としては良いアイデア。 着の身着のまま家を飛び出して極道の元へ走り、契約書という形に実態が追い付く後半セックスで、ピルを飲むことを止めて男の子供を孕むことを受け入れるという形で完堕ちを表現したのがよかったし、極道が父親になることを受け入れてるのもやり捨て感がなくて好印象。 ただ人妻が最後、無頓着に指輪したままやっちゃったのは致命的なミス。中盤でせっかく前フリを作ったんだし、最後は人妻が自ら指輪を外してオチを付けないとダメだったのでは。すがる夫から顔を背けた妻が目も合わせず車の窓を閉めるエンディングも、窓を閉める左手に指輪がないのが見えていれば完ぺきだった。 夫バレのシーンで下着や装飾品がテーブルに並べてあるってどうなの？みたいな微妙なところもあって、ドラマとして完成度は高めではあるけど、ちょいちょい甘さが目立って満点には届かなかった。

時事ネタ的には今だから作れたというべきか、コロナ陽性で半死半生の女上司をレ○プというのが特徴的。男がワクチン打ってるから感染しないっていうのはどうかと思うけど、検査キットやアプリまで用意した演出が細かいし、見る側がコロナの症状や隔離事情などをある程度分かってる前提の作品。 無理やりの中出し体験で人生観が変わっちゃう作風は『私、息子の友人とセックスしています。 妃ひかり』と同じ方向性。キャリア志向のOLが金も地位も役に立たない状況で孤独に死にかけた時に受精を経験させられたことで、子孫を残そうとする妊娠適齢期のメスの生殖本能にスイッチが入ってしまい、理性の象徴のような優しい恋人よりも、獣のように種付けしたオスに本能的に惹かれてしまう流れ。動物的性衝動が人間的理性を超克していくドラマは、きとるね川口、木村浩之、三島六三郎監督あたりが質が高いのを作ってるけど、この作品もなかなか高品質。 結城くんの鬼畜っぷりもねちっこい種付け中出しもよかったが、犯した女にピースサインさせて記念撮影みたいな演出は脱力ものだし、余韻を演出する全裸シーンのBGMも無駄に存在感出し過ぎで邪魔。ジャケットの情報からすると孕ませ煽りが作品の終盤までないのも意外だが、男にとっては孕ませ目的ではなくパワハラへの復讐で立場逆転のための中出しレ○プ、女にとっては子孫を残すための受精行為という、両者が立ってるステージの違いがポイント。 作品の方向性を理解してしまえば、自己葛藤の末に理性が敗北した終盤の発情受精猿状態も、ガッツリ子宮奥への種付けを求めるホールド中出しも、一本筋が通ってて納得の演出。中出しレ○プは女の気持ち次第では単なる子種の無償提供で、結局は金も精子も手に入れた女の勝ちなんじゃね？っていうのが伝わる、敗北感も罪悪感も感じられない満たされ顔のラストカットまで、ドラマとして完成度高め。 外射に浮気しなかったのは孕ませ系としてブレてないし、連続中出しものの割には男が自分の精子入りマ○コをクンニするような雑なプレイをしない演出も丁寧。婚約後のシーンのためだけに、高価ですよ！って感じの指輪を用意したのはディテールへのこだわりが見えるし、婚約者の方はたぶん指輪してないけど左手を見せない所作が意図的だとしたら隙が無い。 ちょいちょい微妙な点もあるけど、星5つ付ける価値は十分ある出来だと思う。

最近乳首責めが売れてるらしいから乗っかろうぜって言う浅はかさで企画立てたけど、結局乗っかりきれてない感じの中途半端な作風。「敏感乳首発情SP」なら乳首責めにこだわるべきだと思うが、合格点は1人目くらい。2人目はもろもろレベル低くて見なくていいくらいだし、3人目はいつもの作風としてならそこそこ悪くない。4人目はスローセックス不慣れな若手男優が場違いで、女優のスローな腰振りに助けられて何とか形になってるだけ。 3人目は完全にマ○コがメインで乳首はサブになっちゃってる作風。もう少し最初にキモいオジサンが精神的に追い込むような○漢っぽさが欲しかったけど、ロリが無理やり味合わされたねちっこい中年セックスにハマっちゃう感じは悪くない。ただ、最後に中出しをあっさりOKしちゃうのは遊び慣れたヤリマンっぽくて微妙。 1人目は『拘束スローピストンレ●プ』のJK編に寄せた感じで、サブタイトル的にも唯一完成度高め。 冒頭、女優の寝たふり演技はいまいちだが、気づかれてもいきなり襲い掛からず精神的に追い込む○漢系の演出でまとめたのは高評価。抵抗されて諦めたように見せかけてから再度攻め込む感じとか、JKに話しかけるときは必ず顔を寄せるひと手間をかけるのもいい感じ。脚をこじ開けるのに失敗して、じゃあオッパイに行こうかって流れも分かりやすいし、服の上から揉まれてるうちにガードが下がって来ることで、JKの隠れ性癖が見えてくる。 意外なことにタコ坊主高島の乳首責めが優しくソフトで丁寧で、ガツガツした若い彼氏には無理って感じの、時間と手間をかけたオッサンスローレ○プはこのシリーズにふさわしい内容。オッサンの責めで未知の快感を知ってしまったJKが、生まれて初めて経験するさらなる快感を求めて、建前では拒みながら体を開いていく堕ちの段階を、焦らしも込みで丁寧に演出してる。 人生初の生チンが入って来た感触に最初は戸惑う感じも良かったけど、JKのすぐ後ろにジジイが座ってる状況で男優が普通にしゃべっちゃってる雑さはよくない。 バレたら人生詰むってスリルの中での初体験を堪能するJKの堕ちの描写はよかったけど、最後は強引な中出しで人生初の種付けの感触を味わうJKのエロ姿という、クライマックスを捉えきれてないカメラワークが下手くそすぎて、肝心なところで小並感に終わる残念さがジャケン小玉クオリティだった。

女優は一目で分かる倉本すみれ。篠田ゆうや吉根ゆりあと同じく、素人を演じられる演技力がある有名女優パターン。公式22才が30才を演じるのは挑戦的だが成りきり度は高めだし、メイクや髪形からそれっぽくひと手間かけてて良い演出。 仕事を続けてるうちに三十路を迎えてしまった人妻OLで、そろそろ子供が欲しいと始めた妊活でむしろ夫婦のすれ違いが生じてる設定。妊活トークで盛り上がり、相変わらず軽妙な監督との会話で今が危険日らしいことに気付く大雑把な性格や、押しに負けてセフレと結婚しちゃった性格も伏線。 男優は倉多まお編と同じ人。メイクしてるのか外見的な違和感はないし、ちょいちょい声が太くなるベテラン感もまあ許容範囲。 若さに引け目がある不安を前フリに、大学生に女として見られてるのが嬉しいアラサーの痛いテンションまで、22歳の女優の演技がレベル高め。最初の本番を半着でやっちゃわないデカチンセックスも良かったし、フェラのみの風呂シーンを挟んでの、色気がない夫婦の電話も良い演技。 最初のナマ姦はデカチン要素が強めでゴム姦との差が分かりづらいし、前2作のような自分はイキたいけど男をイカせちゃいけない二律背反の、中出しにビビりながらのおっかなびっくり感に乏しいのは物足りないが、押しに弱い性格という前フリがあるのでまああり。中出しに気付いたのがベッドかトイレかはちょっと分かりづらい。 翌朝シーンも前2作のような、もう妊娠しちゃってるかもしれない人妻の脳イキを醸したエロみはないが、開き直りの中出し前提セックスで、確信犯的に最後の一滴まで子宮奥で受け止める破滅型の受精絶頂が振り切れてる。時間がない中シャワーより食事優先で、危険日の子宮に精子仕込んだまま今日一日仕事することになる背徳感も最高。 危険日に中出ししたことを男は最後まで知らないし、現実に返って既婚者の葛藤をマジメに語る人妻の子宮にはたっぷり他人精子のお土産持参で、再出演するつもりはなくてもプライベートでまた中出しさせちゃうかもしれない女の裏表の怖さが視聴者には見えてる図式のエンディングも凝ってる。 愛してくれない本命ではなく特に好きではなかったけど愛してくれたセフレと結婚した女が、女として求めてくれない夫ではなく求めてくれたセフレの子を孕むかもしれない構図が分かりやすく、過去2作とは毛色が違うなりにクオリティは高かった。

女優が「不動産レディー」でひむろっく監督作品なのに『体液ドロドロ汗だく人妻不動産レディ』じゃなくて、新人の初ドラマにいきなりお手本のない新作をあてがうという企画が微妙。 女優はドラマ的にもカラミ的にもいかにも初心者でまだこれといって光るものはないが、正直、小沢のようにガツガツ責めるタイプよりも、田淵くんやトニー大木、大島丈のように、言葉責め込みでスローにねっとりしたセックスが出来るタイプのほうがいいところが出そうな雰囲気は、葉山さゆりと似たタイプかもしれない。喉まで入るフェラが一番の武器だと思うけど、エロさという点では物足りないので、もう少し喉奥を極めて感情的に高ぶるものがないと、現状、単にやってるだけの印象しかない。 ドラマとしては正直、面白くない。「送り狼」というのが何らエロくないし、「勤務先まで迎えに来て」という設定にも全くこだわれてなくて、自分たちでつけたタイトルに内容を合わせられないという時点で企画としては終わってる。本番のシチュエーション的にも自宅だのホテルだのでは絵的に弱い。 これなら通勤時間という隙間時間を利用して、車で拉致られて犯●れるというシチュエーションに特化して、義父に中出し精子を仕込まれて夫の元に帰るという形の方がタイトル的には分かりやすかったのでは。終業時間が近づくにつれ人妻が不安と興奮で高ぶる感じがあったほうがよかったと思うし、場所的にも廃墟とか多目的トイレとかなるべくアブノーマルな方が個性になるし、だんだん帰宅時間が遅くなって最後は義父の家までお持ち帰りされて無断外泊とか、筋書き的にもメリハリが欲しい。 新人の初ドラマには割と下駄を履かせた点をつける方なんだけど、ドラマにも演者にもこれといって見るべきものがないので、オマケして星3つがいいとこ。

阿部ちゃんの息子がトニー大木ってキャスティングがいきなり失笑もん。たぶん竹内有紀verとかの撮影を兼ねた現場で男優を使いまわしたんだろうけど、撮影事情を優先させたメーカーの姿勢は好きじゃない。「100年に一人の大型専属」なんて煽るより、少しでも作品性を上げようとする方が大事なんじゃないの？ 沖宮那美はカラッと明るい陽キャセックスの方が合いそうな雰囲気がマドンナドラマといまいち相性悪い印象で、君島みお的な既視感が強めなのもあまり刺さってなかったんだけど、今作は割としっとり湿度が高いアンニュイな淫靡さがいい感じ。 台本的には末広純verと藤かんな編の中間くらいな印象。嫁が亡き義母に瓜二つという設定は特に機能してる印象はないし、トニー大木演じる夫もセックス下手で自己満足的ではあるが、妻の人格まで否定していた過去2作の夫ほど嫌なやつという感じでもなく、セックスの相性以外の人間性という点では、ほぼレ○プ魔の阿部ちゃんと大差ない感じがドラマ的にはちょっと薄味。 夫はセックスの前に妻の体を股間までよく洗わせる主義なのに対して、義父は洗わないままのかぐわしい方が趣味って設定らしく、息子が中出ししたばかりの精子入りマ○コに興奮した父が舐めまくる描写が気色悪すぎて無理。他の男の精子に高ぶる性癖の人向きの作品と言われてしまえばそれまでだし、しょせんは疑似精子なのも分かってるけどキモいもんはキモい。 中盤以降になると夫とのセックスの後に妻が風呂場で精子を絞り出してよく洗い流したり、排卵日前には手コキで射精させちゃってセックスそのものを回避するという、妻が子供の父親を選別する感じが出るんだけど、どうやら夫の精子にも問題があるらしかったり、その割に夫が妻の妊娠を自分の子供と疑わなかったりとちょっと渋滞気味。 女優の顔より体を重視するカメラワークもいまいち刺さらず、後半セックスはあからさまにチ○コの出し入れ優先で、特にクライマックスであるラスト正常位から最後の中出しのときの顔アングルは、長く残す作品として女優を美しくエロく見せようとすることが出来てるのかどうか、作り手は真剣に考える必要があると思う。藤かんな編が割とよかっただけに、ここ2作の不発感はちょっと期待ハズレだった。

また監督交代で今回は木村浩之監督だけあって、冒頭ドラマは今までよりだいぶクオリティ高め。呼び捨てにするほど気安くはない、あくまで距離のある「友達」同士の繊細な関係性や、夫の親友の肉食な性格、適齢期への焦りがあるのか常日頃から子作りを意識した人妻の言動まで情報量多め。アラサー同士が学生時代の気持ちに帰るようなはしゃいだ外歩きシーンもよかったけど、すぐ隣りのパトカーの映り込みには一瞬ビビる。 女優はこれがAV2作目で初ドラマ。AVはほとんど見ないというだけあって、「予習」の絶対量が少ない演技力はそれ相応。共演者との年齢差はそれほどあるとは思えないけど、年上っぽさが強いのは女優の個性だろう。筋肉がしっかりついた体格の良さは、顔の印象以上に包容力のある母性系が似合うタイプかもしれない。 最初のカラミは男優がリードしているが、性格はMだという女優も強引に犯●れてるシチュエーションでの、ちゃんと目を開けて男を見ながらの被虐感のあるセックスで凌●系への素質を見せてるし、自分から舌を絡めちゃうような積極性もいい感じ。カメラの方を見ちゃったりする素人くさい余裕のなさはご愛敬。まだマグロ感が強いし、受精の絶頂感や目イキ脳イキ感も出せてないので、そのへんは今後の伸びしろだろう。演技指導だけでは限界があるので、上手い人の作品を見て研究してください。 接写が多すぎて演者のとっさの動きに対応できず、すぐに女優の顔が切れる下手くそカメラワークはダメ。木村浩之作品は自分の映像作家としての自己主張を被写体よりも優先させる絵作りがよろしくない。 地味だった下着がエロく変わったり、隠れて悪いことする若い頃を取り戻すかのような中盤の演出も良かったし、後半セックスも「赤ちゃん出来てもいい」という孕まされ煽りがあるのはいい感じだが、孕ませものなのにラストがアゴ射で精子の味がしそうな気色悪いキスで締めるのは、木村浩之作品によくある尻すぼみ感。 エンディングも微妙で、夫の目の前での最後のセリフは雑過ぎるやっつけ仕事だし、夫を欺くことに罪悪感がない女の怖い顔で締めた東条実澪verや、結婚指輪を外した妻の清々しい笑顔が怖かった三月ひかる編より見劣りする。 新人女優が演技力ないなりにちゃんと役に成りきって「女優」してたし、ドラマ的にも悪くはなかったが、演出面ではいろいろダメなところが目立った作品だった。

『クレーム対応NTR』っぽいと思ったら、やはりきとるね川口監督作品。演技レベル低め女優向け作品だった『クレーム対応NTR』が向井藍を起用してハイレベルなドラマに路線変更した代わりに、女優の演技力があまり必要とされない難易度低めドラマを、OLコスものと兼ねて立ち上げたって感じ。 とはいえ台本のレベルが低いわけではない。夫婦仲を裂こうとする上司の策略と、結婚記念日のサプライズのつもりの夫の言動が噛み合ってしまって、夫婦のすれ違いが加速する筋書きが凝ってる。中盤のシーンも良いアイデアが多く、人妻がいつでもどこでも上司のチ○コを受け入れられるように体がマ○コ濡らして常に備えてるとか、鏡の前で自分の犯●れ顔を見ながらバックで責められるシーンとか、終業後の会社での服を着る間もない全裸生活みたいなところは、ドラマ的な短いカットで済ませてるのがもったいない。フェラ奉仕シーンのような「上司の要求に先読みして応える」というプレイも、もっと前の段階から分かりやすく仕上げてもよかったかも。スマホの「監視アプリ」の使い方もアイデア次第で色々遊べそう。 声出せない系のニアミスプレイもきとるね川口作品にしては悪くない方だが、激しい手マンみたいなプレイはAV的ご都合主義だし、何より全体的に「受付嬢」へのこだわりが感じられなくて、普通にオフィスで働いてるOL設定の方がよかったような。夫役がちゃんと結婚指輪してたのも手抜きがなくて良かったけど、逆に後半は結婚記念日に人妻が指輪を外すのを夫が目撃するといった演出も出来たはずで、小道具へのこだわりはいまいち。下着の変化もメリハリがなく、最初の本番の脱衣シーンも全裸に剥いて辱めるとこまでやってくれたほうが好みだけど、羞恥演技って難易度高めで、並木あいなとかもいまいちだったからしょうがないのかも。 女優が基本的に男優任せの受け身な作風は難易度低めだが、橘メアリーはそれぞれのプレイや演技を堅実に仕上げて来てて、今後の出演者がお手本に出来ないほどすごい演技でもないさじ加減は、新企画の最初を任せるには良いキャスティング。 本番を中出しでまとめた割に孕ませ系で意味づけされた背徳感もなく、マ○コから汁垂らすだけのセックスも含め満点付けるほどではないが、『クレーム対応NTR』とは演技レベルが異なる住み分け作品としてなら、許容できる範囲には作ってある作品だと思う。

『「キスだけ。それ以上はダメ…」兄に隠れて兄嫁とキスだけの約束のはずが…。』の単体バージョン。五日市芽依は男優とのバランスも悪くないし、ドラマ的にもカラミ的にも良い演技。 夫に放っておかれてる寂しさで義弟と「キスだけ」の関係を結んだ人妻という設定だが、きっかけとなる回想シーンで、夫の帰らない家に義弟しかいないのにノーブラキャミソールというのが、既に「女」を見せてて前置きとしてはいい演出。頭では妻として夫に寄り添わなくてはと思ってても、心と体はすでに夫を求めていないという描写も、最初からほぼ完堕ちの説明として分かりやすい。 キスは口にだけじゃなくてオッパイやマ○コでもいいよねという拡大解釈でセックスに持ち込む演出は変わらないが、本番は『キスだけ。…』よりもかなりキス多めに変わってるので、いっそキスさえしてればチ○コ入れてもOKルールに拡大解釈ってほうがよかったかも。キスしてなくても3秒以内ならセーフみたいなゲーム感覚があっても面白そう。 ただ、ハメは最初はキスメインでゆっくりチ○コを動かすスローセックス気味から始めないと、いきなりハードな抜き差し優先でキスが疎かになった感じはよろしくない。中出しも最初からホールド中出しなのが兄嫁の気持ちが見えて良かったのに、建前の拒みで後半はおかわり外射というAV的作為感は好きじゃない。義弟の無許可中出しからの、建前では怒りながら今度は兄嫁がホールド中出しってほうがシンプルで好き。 中盤は騎乗位中出しとホールド中出しの組み合わせで、言葉にしなくても義弟の子供を孕みたい兄嫁の気持ちが伝わるセックスがレベル高め。終盤は疑似ハメっぽい締め方だけど外射にブレないのはよかった。 後半ははっきり言うとネタ切れしてやってるだけの尺潰し。兄嫁がもう妊娠しちゃってるから孕ませ系の背徳感もないし、結局は夫の子なんじゃね？っていう弱さもあるので、せめて『キスだけ。…』みたいに兄嫁が義弟との子供だと確信してる背徳演出が欲しい。本番がキス少なめなのも物足りず、男優もテンション低すぎで内容が普通過ぎ。夫が単身赴任で家に帰って来なくなるんだし、子供まで作った2人の解放されたイチャラブ事実婚セックスを、前半や中盤とは違ったテンションのキスで表現して欲しかった。 2時間超の単体作品に仕上げるにはアイデア不足で、ちょっと出すのが早かったかも。