赤魔さんのレビュー

ゲーマーではなく、ゲームを通じて手っ取り早くスカっとしたい人間の立場でのレビューです。 随分前に購入だけして忘れていたので、今更ながらプレイしました。 自分の少ないゲーム体験の中では、ペルソナ３に似た進行のゲームだなと感じました。 (知人に言わせると、ウィザーズハーモニーなるゲームの方が近いそうですが) プレイヤーは毎月行先を決めて、そのダンジョンでレベル上げやアイテム収集やイベントフラグ集めなんかを行う感じ。 帰れば一か月経過して、否応なしにシナリオが進んでいきます。 この手のゲームの大半を占める戦闘は、結構タフに感じました。 装備やパーティ編成はよく考えられていて、｢ここを立てればあちらが立たぬ｣作り。 敵ＨＰはこちらのダメージ能力に対して非常に高く、そこらの雑魚でもＡボタン連打ではなかなか倒せません。 効率よく大技をかませばそこそこテンポよく進行できるけど、そうするとリソースがすぐ尽きてしまう。 でもゲージを溜めて解放すればＭＰ含め大回復するので、考えて行動を組み立てれば永久機関状態でダンジョンに居座れます。 こういうのが楽しい方ならお勧めできるゲームだと思います。 自分は面倒くさがりのくせに貧乏性だもんで、雑魚戦闘から毎回行動考えてリソース管理しながら延々ダンジョン歩き回るのがすごい苦痛で、途中で投げちゃいました。 好みからは外れたものの、細かい部分までよく考えてあって、｢簡単に遊び尽くせない｣感に、すごく｢大作志向｣を感じました。 エロシーンは正直よく見てないので分かりません。 この雰囲気なら無理にセックス入れるより、気持ちが通じ合うとかそういうイベントで良かったのでは。そういえば全年齢版が出ていますね。 あと、幼馴染ヒロインが敵陣営の大物に犯●れるシーンがあるんですが、これはマイナスに感じました。 イベント自体｢好意に気付いてない訳じゃない｣が｢喧嘩友達の時間が長すぎて先に進めない幼馴染｣と心から結ばれる前振りとしては全然良いと思います。 そういうんじゃなくて、｢体を捧げるから主人公を殺さないで！｣と言われてホイホイ乗っかるって、生存闘争してるはずの敵の、ちょっとかっこよさげなライバル枠がやったら純粋にかっこ悪くね？と。

この手の作品て、ふと気づくといつものアプリが～とか、悪魔とか神様が突然現れて不思議な力を～とかって展開が多いですが、本作の主人公はどうも、元々凄腕の催●術師だった様子。 そのパワーで幼馴染ヒロインの事をずっと護ってきたのに、ヒロインときたら…！ というのが物語の導入部になります。 そんな最強主人公ですんで、特に困難もなくヒロインは一瞬で陥落、クズ男もお仕置きを受けて社会的に破滅。 と、ここらで微妙に物語の様相が変わり始めます。 どうも主人公のエロ催●は強力すぎて、使っちゃうと主人公が望む純愛ルートぽくならない模様。 少しでも思い通りじゃないと萎えちゃう主人公は、｢せっかく幼馴染として育ててたのに｣と意味深な事を言って、ヒロインとのエロエロ関係をリセット。 未練を見せる幼馴染をさっさと送り出して、駅から出て来た主人公を｢次の幼馴染｣が出迎えてエンド。 えっ、クズ男から守りたかったなら大成功じゃん 好きだったならそのまま付き合えばいいじゃん ていうか主人公って何者？妖怪かなにか？ みたく、読んでて｢？｣が浮かぶ場面もあるんですが、こんな風に分かりやすく主人公が無双する漫画は大好きです。 でもシリーズ化するんじゃなきゃ、普通に｢クズ男から守って結ばれて(関係性に若干の不本意さはあるが)めでたしめでたし｣の方が、私としては好みだなぁ、と思いました。

ストーリーはあらすじの通り。 ホントにただ性格が悪くてなんにでも噛みつく狂犬で、主人公がいつものアプリ使ってレ●プで懲らしめてめでたしめでたし。 この手の作品の常で、導入時は冴えない柔和な感じの主人公が、精力絶倫で言葉責めまで使いこなす無敵の性豪と化し、事後アヘ顔さらすヒロインに｢後始末しとけよ｣と冷たく言い放っておしまいです。 なんか隣のクラスなのにわざわざ主人公に絡んで来て目の敵にするヒロインに、ついつい色々期待して買ってみたんですが……。 一切出てこないというのもこれはこれで良くて、楽しめました。 自分だったら、｢本当は好きで関心を引きたかった｣みたいな下りを入れて、ラストはＯＰと同じ場面、でもこれは｢えっちしたい｣という彼女のサイン～みたいな甘々ハッピーエンドにせずにおれなかったと思います。 そんな予定調和いらねぇんだよ！ていうのも同人の醍醐味ですよね。好きです。

話の筋はあらすじ通り。結末も期待通りですので、軽くてコメディタッチのちょいエロ漫画が好きで、絵柄が気に入った方なら大丈夫だと思います。 (ポルノは好みが99%なので、これでも｢裏切られた！ふざけんな！｣て事はあるかと思います。そしたらごめんなさい) 本作はアンジャッシュ系……とまでは言わないかもしれませんが、主人公と幼馴染ヒロインが｢勘違い｣のまま突っ走って結ばれる話です。 主人公は幼馴染に｢いつものアプリ｣を使ったもんだと思い込んで強引に迫る。 実は｢俺様｣系が好みだった幼馴染は、突然強気になった主人公に惹かれつつ、突然主人公に近づいてきたギャルに対抗心を燃やしてどんどん先へと進む。 いずれもギャルのヒロインがキーになっています。 ｢いつものアプリ｣が動作しなかったのは、ギャルヒロインに先に使ってしまっていたから、幼馴染が対抗心を燃やしたのも、操られたギャルが主人公に言われるままエロい事してあげまくったからです。 それでもって、ギャルの犠牲の上に二人は結ばれめでたしめでたし。 ギャルはギャルで操られたままで、なし崩し的にハーレム形成してめでたしめでたし。 文句なしの結末ではあるんですが、私の好みで二点だけ。 ・幼馴染ヒロインはギャルっぽくならない方が良かったんじゃないかと。 　主人公はギャル好きですが、それはそれ、幼馴染は幼馴染で理解を示して｢そのままの方が良い｣とか譲った方がハッピーエンド感は増したんじゃないかと思います。 　(ギャルヒロインに対抗心を燃やすオチに繋げる上でも) ・ギャルヒロインの心理がもうちょっと描かれると良かった。 　操られつつも、あんま考えずに｢まぁ幸せだからいいや｣ってキャラなのが伝わるのでいいんですが、物語の構造で見ると｢二人の馴れ初めに巻き込まれて元の生活を失ったキャラ｣なので、ちょっと可哀想に感じました。 私の好みはあくまで好みで、作品の価値を下げる話ではないと思います。 能天気な催●アプリものとしてかなり好きな作品です。

まさかのって程ではないんですが、想定外の結末でした。 ヒロイン二人とも主人公の事が好きだったようなのですが、表紙右褐色ヒロインは既婚者、色白ヒロインは婚約していて結婚間近。 それでも情はあるらしく、特別に体を許したり、他方ヒロインと寝た事に嫉妬したり、最後にお別れセックスをねだってきたりします。 で、ヒロイン達はそれを｢いい思い出｣で片付けて、主人公も割り切る事にして、これでおしまい、と別れてエンド。 紹介テキストから正直、｢都会に打ちのめされ疲れて帰ってきた主人公が思わぬモテモテで元鞘ハーレムハッピーエンド｣みたいな能天気なストーリーを期待していたので｢オカズにそういうのいらねーんだけどなー｣なんですが、これは私が勝手に期待しただけで作品として良くないとかって話じゃないのでこれはこれで良いと思います。

二巻まで含めたレビューです。 設定なんかは解説文のとおり。 流れも順当で、ＴＳした主人公はフタナリお嬢様によって快楽調教を受け、自分から股を開くほど堕ちてしまいます。 最後の一線だけは……と固辞しようとしたら、残して来た彼女がお嬢様に抱かれてよがる映像を見せられ……という展開。 その映像がトリックなのか本物なのかは三巻を期待するとこなんですが、ともかく、お嬢様の姦計にはめられて男の矜持だの尊厳だのを破壊され、雌として飼われる事を承諾してめでたしめでたし。 ＴＳした男主人公が、完全に竿役の責任で大事なもの･背負うものを全て破壊され、だけど形は変わるものの何も失わないで新しい人生を獲得するという、ある種の｢被害者無双｣の物語で、私個人がＴＳものに一番求めるパターンです。 …なのですが、今一歩物足りなさを感じます。 なんでかなーと考えてみたんですが、多分セックス描写における構図やプレイのバリエーションが少ないからなんじゃないでしょうか。 ＲＰＧなんかでも、ストーリーやグラフィックは最高なのに、戦闘が単調でつまらなく感じる作品てありますよね。 それと同じで、ＲＰＧでいうボス戦に相当するセックスシーンがもっと作り込まれていたら、せっかく素晴らしいプロットや作画ももっと映えたのではないかと考えます。 そうした部分の改善や物語の結末も含め、ともかく三巻に大いに期待しています。

本作の展開はまさしく｢胸糞｣と呼ぶべきものです。 ですが、これは決して｢作品としてダメ｣という事ではなくて、｢そういうジャンル｣という事です。駄目な人はとことん駄目だけど、刺さる人にはこれ以上なく刺さるんじゃないでしょうか。 田舎に引っ越した若夫婦ですが、そこの村にはなんか淫習があって、怪しげな●物を焚いて出る煙で夢心地の内に二人は絡め捕られて認識を弄られ、若妻は村の男たちにひたすらエロい事され次第に快楽に溺れていく……ていう展開が、割と引いた視点で淡々と語られます。 それがひょんな事から夫の方だけ暗示が解けて、愛する妻を助け出そうと立ち上がるのですが、まぁ寝取られ物なので当然うまく行きませんよね。 で、ここから人を選ぶ展開だと思うのですが、暗示にかかった若妻は夢心地のまま夫を殺害してしまいます。 若妻は流石に正気に返って泣き叫ぶも、自らの手で愛する夫を殺した事実に耐えられず、村人達の邪悪な暗示を受け入れ、完全に洗脳されてエンド。 洗脳の仕上げに｢自分の拠り所｣を自らの手で破壊させて｢帰る場所｣を奪い、自分達に完全に依存させるってのは、カルト宗教とか原理主義テロリストとかが実際にやる手口で正に胸糞なわけですが、でもそもそも寝取られってそういう｢胸糞｣とかのネガティブな要因で生じる｢興奮｣を｢性的興奮｣と積極的に取り違えて楽しむジャンルじゃないかと思います(一大ジャンルですから、これに合致しない｢寝取られ物｣も多数あるでしょうが)。 なので作品自体の価値は別にこれで毀損される事はないのですが、エロって結局｢受け手に刺さるかどうか｣ですんで、ついてけないって人がいるのも不思議ではないと思います。 (自分は正直、ついてけない側です) オナニーなんて非生産的な楽しみですけど、性欲の根底であるセックスは｢生を生み出す｣ものですんで、唐突に｢死｣を差し込まれると萎えちゃうんですよね。 そう言う部分で｢振り切ってる｣展開を平気で入れてくるのはロケットモンキー先生の真骨頂だと思うのですが、駄目な人は本当に駄目だと思うので、購入前に認識しといた方が良いです。 本作は寝取られ夫が殺される表現が、リアルかつ直接的に入ります。 それで萎えちゃう方はご注意を。

展開自体は順当で、変に｢期待を外して飽きさせない工夫｣みたいなもんを入れてないので、大変好みでした。 物語自体は｢使命があるので逃げられない｣ヒロインが、｢危機的状況を認識しつつも竿役の罠にほいほい踏み込まざるを得ない｣、でもって｢最後は決定的に堕ちて竿役の愛玩具になってしまう｣というもの。 イラスト一つ一つが丁寧に仕上げてあるのでどーしても｢差分｣が多用される形になってしまうのは仕方ないと思うのですが、そんな中で一個猛烈にツボだったのが、堕ちた後、竿役に抱かれるところを横から描いたカットです。 いわゆる騎乗位的な構図で、当初は嫌悪感の表現からか、手を突いて体を離しているのですが、堕ちた後は積極的に体を摺り寄せ、愛着を表現しています。 竿役はそのままなので差分っちゃ差分なんですが、ヒロイン側は新たに書き起こす必要があるので結構手間だったと思うのですが、台詞で片付けず視覚的にヒロインの｢書き換えられてしまった価値観｣を描くのは好印象だし、大層興奮しました。 何と言うかありがとうございます。

姉妹というか、雰囲気的には喧嘩中の百合っプルが催●おじさんに目をつけられて堕とされてしまう感じの話です。 互いに想い合っているからこそ素直になれず喧嘩していた事に気付いて和解する、本来なら感動的なはずの展開を、顔もろくに描かれないしらないおっさんどもに凌●されながら……という背徳的なシーンに重ねる描写は本当に素晴らしいです。 最初は反発し合う気持ちを利用して誘導し、和解した後は互いに抱くリスペクトの気持ちを利用して誘導する展開も良いですね。興奮します。 ですが、ラスト。幼稚な｢少女｣ゆえ喧嘩をしていた自分達が｢和解｣した事に感涙して、｢価値観が決定的に作り替えられてしまった｣事に気付かない父を｢女｣の顔で嘲うカット。 この｢嘲い｣自体は必要な描写だと思うのですが、対象が父親というのは｢お父さん可哀想じゃね？｣て思っちゃいました。 愛する娘たちの衣食住を支えるためと仕事に追われ、娘たちの｢気持ち｣へのケアが不十分だったことへの報い、って事なのかもしれないですが、ラストで初登場で、物語的な役割や関わりを一切貰えていない｢父親｣に向けるのは、何かこう、取って付け感があります。｢嘲う｣対象として急遽間に合わせで生やした、みたいな。 ｢女の顔での嘲う｣のって、｢裏切り｣の表現で、ある種悪落ち的な愉悦だと思うのですよね。なので対象は、作品中で多少なりとも関係性が描かれて、当初は｢大事｣に感じていた相手であるのが望ましい(暴君的･支配的だったりして裏切られて｢ざまぁ｣出来る相手だと尚良い)。 でも本作において、ヒロイン二人が何らかの関係性を築いているのって、｢ナンパ男モブ｣ぐらいで、後はひたすら姉妹で閉じちゃってるんですよね。 そうなると｢共犯｣となり｢和解｣した姉妹が互いを｢嘲う｣てのも訳わかんないですから、｢親｣、しかも｢頑張って自分達の生活を支えてくれる片親｣てのは納得の人選ではあります。ですが最後しか出ないのではやはり｢唐突な被害者生やし｣感ありますので、事前に関係性を描写してあればもっと良かったのでは、と思います(そこが抜けてるので、父親を｢ただ善良な間抜け｣としか設定できなかったのではないかとも)。 これはあくまで私の好みの話であり、｢これがいい！｣て方もおられるでしょうし、作品の評価自体を下げるわけではないと思うのですが……

サークル様別シリーズである姫騎士アリシアと同系統の作品です。 こちらのヒロインは｢新米の女神｣で、戦乱が続き苦んでいる地上界を救うという使命を帯びて地上にやってきて、そして無垢なので悪人や悪魔にホイホイ付け入られて堕ちる話です。 細かい部分やヒロインの造形は作品ごとに変えているみたいですね。 今作では｢立派な上司に崇高な使命を授かり、前向きにまい進する真面目な新人｣て感じですが、既に出ている次回作では｢横暴な先輩どもに無茶な使命を押し付けられ、悩まされつつも頑張る元気な妹｣てキャラ立ちになってます。 (個人的には今作の方が好みです。次作の方が好みと言う方もおられると思いますので、良し悪しではなく好き嫌いの話ですが) さて、今作ですが、ヒロインは地上に来て早々に悪人に騙されて怪しげな魔法契約を結ばされてしまい、奴●に堕とされてしまいます。 そんでもって紆余曲折エロい事されながら最期は｢変態王子｣に買われ、王子の調教で精神を書き換えられてしまって、変態王子に忠節を尽くす性奴●と成り果てるのでした、めでたしめでたし…という結末。 なんですが、ちょっと俯瞰で見るとこれってまさに最初に授かった使命を完遂してるんですよね。 変態王子は女神の祝福を受けて聡明なイケメンとなり、最終的に即位して民に讃えられる｢聡明な賢王｣となり、多分地上界に平和と安定をもたらします。 多分残っているであろう｢変態｣要素はヒロインも喜んで受け皿となる事で多分よそに迷惑を掛けず、ヒロインに対しても無碍な扱いなどせず感謝を告げ尊重する変貌ぶり。 ヒロインは天界より授かった使命を完遂しつつ、優しくて金も権力も持ってるイケメン旦那をゲットし大勝利。 最終ページで王子に｢使命があると言っていなかったか？｣と尋ねられ、｢自分の使命は王子(のおちんぽ)を愛し尽くす事だ｣と笑顔で応えるくだりも、納得というものです。 (しいて言うなら、ヒロインて｢月｣なんていう結構重要なものを司る自然神なんだけど、後任とか大丈夫なの？てぐらい) こういう結末大好きです。今後も期待します。

取り敢えず善君ルートでクリアした時点でのレビューです。 テンポが良く、ルートでのメインヒロイン3人がそれぞれちゃんと性格やスタンスが描かれていて、重くも軽くもなりすぎない展開で楽しく読み進められました。 戦闘バランスも、適度にレベル上げと装備強化をしていれば詰まる事なく進みます。 一方で、三点ほど難点を。 ・総力戦とパーティ戦があるのですが、パーティ戦の編成は｢先頭から4人･4人･4人｣で分割されます。 　その際、ストーリーの都合で誰か抜けると前倒しされるので、盾剣僧魔のように区切っていると編成が崩れてしまい、スキルや装備を組み直す時間等なく｢組み合わせだけ直したら戦闘開始すんぞ｣と言われてしまいます。 　そこまで厳しい戦闘はないので大きな問題ではありませんが、煩わしいと感じました。 ・マップごとの推奨レベルは、マップ追加時にアナウンスされるものの、後から見直す事が出来ません(見落としあったらごめんなさい)。 　｢ちょっと早かったなー｣と気づいても途中撤退など出来ないので、全滅するまで眺める事になり、ここも煩わしく感じました。 ・｢女王｣｢王女｣を間違って｢王妃｣の意味で使っているように見受けられました。 　前後の文脈から察する事は出来るのですが、アップデート時にでも見直していただければと思います。

なんというか、よくあるCRPGでは｢序盤のエピソード｣的に扱われるだろう部分にフォーカスした物語です。 サンプル画像3枚目で右側に大きく描かれた｢ハック｣という青年が主人公で、左側下段の三人がパーティメンバー。 メインヒロインは｢パステル｣になるのでしょう。 姉の死、慣れない環境で育む新しい友情、主人公との絆を深め、そして一つの別れを経て、一つ大きく成長する姿が描かれ……で、なんか新スキルでも覚えて次のエピソードに進むのかなと思ったら、それで完結してしまいました。 プロローグ等から私が勝手に壮大なストーリーを期待して勘違いしていたため肩透かしを食らった気分でしたが、最初から｢そういう物語｣と思って楽しめば悪くないストーリーだと思います。 作るコストを考えたら今の価格で決して高いとは思わないのですが、ただやっぱ、割高感はあるかも。

『ラブラブ・あまあま』作品30％OFFキャンペーンに入っていて｢えっ、この設定･サンプル画像の流れで？｣と思わずポチッてしまいました。 結論から言えば、馴れ初めは色々想像しちゃうけど、まぁ｢現時点で調整されたヒロインの精神状態から見たらそうなんだろう｣し、｢人外の理で考える触手も全くの善意･好意でやってるんだからそうなんだろう｣でした。 というのも、ヒロインの｢常識｣で考えたら困るような事を触手が提案しては、やぶさかな反応をするヒロインを｢脳くちゅ｣で合意させて進む展開がメインだからです。 ストーリー自体は、物語の導入のワンパート、ぐらいの内容で短いのですが、これが却って色々想像を膨らませる助けになっていて良いと思います。 補完するようなエピソードが色々見たいような、似たような境遇の色んなヒロイン達の｢ラブラブ・あまあま｣が見たいような、なんとも色々期待してしまう作品でした。 他作品も期待します。

本シリーズのファンで一作目から追いかけています。 本作は基本的に、｢いつものアプリを手に入れた陰キャ主人公が、色んなヒロインを食い散らかす｣作品です。 最序盤は割とメインヒロインに一途だったんですが、最近は妹や後輩、メインヒロインの母親まで対象に広げて、どこまでも続けられる体制が整っていますね。 が、本作のメインストーリーは、双方拗らせたメインヒロインと主人公が紆余曲折あって結ばれるというものだと思います。 ヒロインは｢ママの期待｣に応えようとするあまり、あらゆる事を我慢し、良い子であり続ける呪縛にかかっています。 甘える恋人でもいれば変わるのでしょうが、｢恋愛なんて自分には早い｣と懸想の前段階で｢壁｣を作ってしまっており、八方ふさがり。 孤独で、日々決断の連続を迫られる社長さんが、ＳＭクラブで女王様に傅く事で｢全ての責任を相手に委ねてただ奉仕する｣幸福を求めるみたいな構図、現実でもあるらしいですが、まさにその状態です。 そこで｢女王様｣役になるのが主人公です。 陰キャのブチギレというか、｢話の都合｣にすら見える行動でヒロインにアプリを使う事で｢壁｣をぶち壊し、偽者とは言え｢恋人｣になって、ヒロインに｢全てを相手に委ねてただエロい事する｣解放感を与え、｢すっきり｣したヒロインはまた日々の重責に耐える力を得ます。 そんなこんなでエロい事してる内にヒロインは次第に本心でも｢解放者｣たる主人公に惹かれ始めるのですが、正気では｢恋愛なんて｣ハードルが健在なので行動に出られません。 一方で主人公はヒロインの好意に気付きつつあるものの、スタートラインで盛大なインチキをかましているので｢ホントは俺なんて｣と踏み込めない。 ちょっと前からそういう｢めんどくさい二人｣の流れがちらほら見えているんですが、本作は割とそれを前面に出してきている回だと感じました。 ＭＣものは大好きですが、最終的に幸せなカップル(ハーレムとかでも可)になって欲しい身としてはかなり好きな作品です。 今後の展開にも期待します。

なんかこう、欲望とかが暴走して出来上がった｢狂気｣の社会、みたいな物語です。 話の筋は解説文やサンプル画像から読み取れる通りだと思います。 捕まってしまった女性が受ける仕打ちを通して｢如何に狂っているか｣が語られるんですが…… なんというか、｢狂ってるだけ｣すぎて、こういうのツボじゃないとついてけないんじゃないかしら。 別に｢あまりの酷さに見ていられない｣とかそういうのじゃなくて、単純に｢見どころが分からない｣ので｢ついてけない｣と感じるような。 本作は表紙のヒロインが拉致されるところから始まります。 でもって収容された｢狂気の工場｣の紹介になり、そこで｢処理｣の途中でまた一人女性が壊れて｢不良｣になってしまいます。 でも気にしないで！不良品も今後の品質向上に役立てるため、耐久試験とかに回すよ！で視点は表紙ヒロインへ。 表紙ヒロインもまたなんかやりすぎちゃって｢不良｣になっちゃいます。 でも気にしないで！(以下略　でおしまい。 別に女性を拉致して薬漬けだの快楽責めだのして｢商品｣に仕立て上げる工場があってもいいのですが(現実には駄目ですが、ファンタジーとしての話ね)、それはある程度の｢理性｣に基づいている方が良いと思います。 ｢工場｣ってのは、目的があって作られ、限られた納期･コストの中で、目指す品質･歩留まりを達成するべく努力するもんです。 そういう｢理性的｣に見える思考で運用されているのに、中身は狂気そのもの……という構図を作れていれば、もっと｢狂っている｣様が際立ち、同時に間口も広がったんじゃないかと思うのですが。。。 材料を粗末に扱っては台無しにして”まぁいいや”で継続するだけというのはエロというより｢子供っぽい｣残虐性だと思います。立派に(?)調整されて｢出荷｣されるヒロインもそれなりに描写した方が良かったのでは？ 現状はこの｢子供っぽい残虐性｣だけで全編構成されていて、エロさを感じる前になんかこう｢ん、お、おう？｣てなってしまう作品に思えました。 一方で｢これがいい！｣て人もいるかと思うので、それが作品の価値を落としているわけではないのでしょうが。

解説でも微妙な匂わせがあり、ヒロインの造形が｢学校一の美少女｣を描く記号ではない事もあって(むしろ目立たない大人しそうな子っぽい造形)、｢実は彼女は…｣的などんでん返しがあるのかと思いましたが、｢平凡な主人公が勇気を出して女の子を助けたら、女の子に好かれて幸せ初Ｈで結ばれめでたしめでたし｣ていうお話でした。 ヒロインの造形やタグはむしろ助けてくれた主人公に一途になって、｢積極的に迫る｣部分の意外性を表すためだったんですね。 安心して読めます。こういうの大好きです。

主人公は女尊男卑ぽい世界で虐げられてきた青年のようですが、なんか対女性特化ですごい力を手に入れた様子。 その主人公が｢強い女性｣達を次々に弄んで無様に堕としていく物語のようです。 内容は説明文の通りで、序章との事でページ数は少なめですね。 本作は主人公が既に力を手に入れ、ある程度ヒロイン達を堕とした状態から始まります。 で、次々出てくるヒロイン達ですが、対決すら描かれず一コマ即落ちで主人公に弄ばれます。 ・ヒロインは快楽堕ちとかじゃなくて思考改変系。 ・全員キリッとした目つきの｢強そう｣な外見。 ・やたらチン毛が顔についてる。 このへんは好みが分かれるとこだと思いますが、そうなってる理屈は納得できます(推察しただけですが)。 思考改変系が多用されるのは、尺を食わないからではないかと思います。例えば快楽堕ちは推移の描写がキモで、それに結構なページを食いますから。最後に出てくるメデューサというヒロインの描写を見る限り、｢本編｣は｢思考改変の即落ち一コマ｣一辺倒でない事を期待させてくれます。 ヒロインの造形が｢強そう｣なのは、｢理不尽な圧政者に下克上する｣物語の構図を考えればむしろ必然かと。｢ラスボス｣とか｢影の黒幕｣みたいなポジションでこれを外して｢優しげ｣｢儚げ｣｢弱そう｣に造形を使えば、フリーザ最終形態みたいな｢迫力｣を出す事も出来ますし、良い手法と思います(作者の趣味･手癖も大いにありそうですが)。 やたらチン毛～は｢無様さ｣の表現として手っ取り早いんだろなと思います。｢イチモツを咥えた後、拭いもしてない｣描写なのに、主人公が平然とキスさせるのはちょっと気になるっちゃなりますがw そんなわけで本作がシリーズとして展開してくれる事に大いに期待しています。 本作に限っては｢短い｣事だけはどうしようもないですが。

本作は別作品｢取り戻す。幼馴染を。催●アプリで。｣を別視点で描いたリメイク作品兼完結編との事です。 が、｢これが真相！｣て事になると前作の流れをある意味全否定する事になるので、賛否は分かれるんじゃないでしょうか。 前作は、冴えない(らしい)主人公が、彼氏持ちの幼馴染ヒロインに催●アプリを使い、エロい事しまくって、打ち込んでいた陸上さえ投げ出すほど堕落して自分に心酔するように仕向ける、なんというか｢昏い欲望｣に応えるタイプの作品でした。 それが本作では、主人公が｢彼氏｣だと思い込んでいたのはただの友人(別の想い人がいて、ヒロインはそれを応援する立場)であり、幼馴染は(クールなイケメン)主人公に片想いをしている事になりました。 ある日主人公に呼び出され催●アプリを使用される場面では、なんと主人公が操作を間違って、ヒロインを勇気づけ、理解を示してる事が分かるなんか長文テキストを｢これを見てくれ｣と見せている事に。 主人公は｢催●がかかったぜ｣と思い込んでますが、ヒロインは｢これはもう両想いでしょ｣と喜んで抱かれまくります。 ｢陸上さえ投げ出すほど堕落｣も、実は部内でセクハラコーチに悩まされていて、優しい理想の彼氏である主人公に逃避してしまっただけ。 最終的に誤解は解け、セクハラコーチも退治されて、二人は本当に結ばれてめでたしめでたし、です。 自分としては、ヒロイン視点で｢堕ち｣る様を見て｢昏い欲望｣を満たす事を期待してたので、｢期待外れ｣ではあるんですが、この｢強引なこじつけでもとにかく完璧なハッピーエンドにするんだ！｣ていう翻案は、これはこれで嫌いじゃないです。

ストーリーは説明文の通りではあるんですが、これはあらすじと言うより｢物語に入るための前提情報｣あるいは｢製作にあたり作成した指針｣ぐらいのものに思えました。 物語は解説文の通り、｢一人の男｣只野によって支配された教室で主人公が意識を取り戻すところから始まります。 てっきりクラス中の女子に性奉仕させて大切な｢恋人｣も｢姉｣もその中の一人に成り果てていて、嬉しそうに奉仕している…で、｢全てを奪い返すための孤独な戦いが始まる！(具体的には二人がエロい事してるのをただ眺めて楽しむ)｣というのを想像していたのですが、只野が名もなきモブ女子一人とSEXしてて、他のクラスメイトは自我を失い突っ立ってるだけ、という場面。 あれぇ？メインヒロイン二人は？と思っていたら、恋人は別のクラスとの事。 只野は別クラスまでは支配してないようで、彼女と逢瀬を楽しんでいたらそこへ只野が現れ、さくっと洗脳してエロい事します。 事態を解決するため洗脳されたフリをしている主人公は何も出来ず、心の中で詫びながら、大切な恋人が犯される様を見守ります。 で、帰宅すると、既に目のハイライトが消えた姉が待ってて、｢友達が来て待ってる｣と告げる。友達というのは案の定、恋人と只野で、只野は恋人と姉と３Ｐハメ撮りを始める。 行為のさなか気が緩んだ只野は杖を手放し、主人公はそれを見逃さず杖を奪い取ると、只野に報復、無力化して二人を救い出したのでした、めでたしめでたし。 只野と主人公の関係性は特に語られてないのですが、恨みでもあったんですかね。 てっきり学級という閉鎖空間で閉じているのかと思ったら、速攻で舞台は学校全体になり、主人公のプライベート空間へと推移します。 姉も女教師とかそういう立場で只野と顔見知りかと思ったら、全然関係ない大学生か何か。 ここまで来ると只野は｢主人公がエロ無双する道具を届けるだけの道化｣に見えてくるのですが、結末もその通りで｢魔法の杖を手に入れた主人公は、既にエロ人形と化した二人を救わず新たなご主人様に…｣という悪堕ちEND。 それなら最後は主人公とヒロイン二人のエロシーンで〆るべきではと思うんですが、それも出てきません。 なんというか、説明文から期待が膨らんでしまう部分が出てこない、チョットコレジャナイ感ある作品でした。

表題作になっている連作に絞ってのレビューです。 本作は、絵柄や背景世界、ストーリーはかなりユルい反面で、プレイではどーもリョナ色を出したがっているように見える、ちょっとちぐはぐな作品です。 ｢上級公務員｣程度の存在でしかない主人公は、表紙のヒロイン三人に呪いをかけて性奴隷にし弄ぶのですが、別に｢ばれないようにこっそり｣やるわけでもなく、悪徳大臣等を後ろ盾にして｢手が出せない｣よう工夫するでもなく、なんかなんとなくヒロイン達を次々手籠めにしていきます。 ヒロイン達はタイトルの通り｢皇女｣で、その気になれば権力を使って他のヒロインを奪還したり、主人公を捕えたり出来ると思うのですが、なんかそれをしません。 絵柄の可愛らしさもあって、これは｢ヒロインがさくっと堕ちて最後ラブイチャする話｣である都合、ユルい世界観＆シナリオにしてあるのだろうと思ったのですが、どうもそうではない気配。 というのも、煽り文句で｢リョナ好き必見｣とある通り、プレイ志向はハードというより｢暴力的｣で、ヒロイン達は容赦なく腱断裂だの骨折だの受けて無力化し、強引に犯されます。でもって最後は｢心を折る｣ためと奴隷として売り払われ、色々酷い目に遭わされて無残な姿で買い戻されます。 そんでどーいう理屈か出世していた主人公の所有物にされて絶望しながらめでたしめでたし、です。 ｢可愛い絵柄でハードなプレイ｣みたいな作品もあるのでそれ自体は別に｢ちぐはぐ｣とは思わないのですが、どーにもちぐはぐに感じるのが、｢作者自身が別にリョナを描きたいわけではない｣ように見えるところです。 腱断裂だの骨折だのという｢痛い｣場面も、｢ブチブチ｣だの｢バキッ｣だのという擬音と台詞があるだけで、特にダメージ描写はありません。ラストの｢無残な姿｣もなんかSFXで貼り付けたパーツがあるだけ、みたいな感じで、すっかり取り除かれて綺麗な体に戻ります。 作者様におかれましては、今あるご自分の絵柄を活かすのであれば(手段は催眠やチート等でも)｢可愛いえろえろヒロインとエッチ｣みたいな方向に行くか、ハードなプレイがお好みであれば面倒がらずにシナリオや描写を鍛えるのが良いのではないかと思いました。