赤魔さんのレビュー

比較的まともな主人公と、｢近親相姦はＮＧ｣以外てんで異常な父親と、主人公に寄って来て父親に篭絡されちゃったヒロイン達の話。 四作目まで来ると役割が固まって来て、なんというかある意味安心して見ていられます。 ヒロイン達は父親に夢中で、父親とイチャイチャ。以前は主人公とつるんで、主人公を目的に訪ねて来ていたのに、今はせいぜい｢父親の喜ぶ情報を聞き出したい｣と寄ってくる程度。 主人公を｢息子｣ではなく｢娘｣にしたところが寝取られ嫌いな自分的には本当にありがたい。 今のところ可哀想ではあるし、生理的嫌悪感なんかもあるだろうけど、｢父親の恋人｣と｢自分の友達｣自体は普通に両立できる概念ではあるので、｢可哀想すぎてヌけない｣まで行かずに背徳感･喪失感にドキドキする感じが楽しめます。

形式上ゲーム分類ではありますが、実態としてはゲームではない感じです。 (説明コメントでもゲームを目指したわけではないようですね) ヒロイン視点で、光ってるところを追いかけて行けば、無様系エロシーンが楽しめる、という作り。その他の部分はほとんど何もなく、探索に意味が生じうるのはEND分岐だけ。ここも一回クリアすれば攻略法が分かるので、やっぱりゲームとして考えると軽視されています。 ただ｢ゲーム仕立て｣になっている事は大いに意義があると感じました。 本作は説明の通り、無様系暗示をかけられたヒロインのエロシーンを、ヒロイン視点で楽しむ作品です。 そこでヒロインをプレイヤーが操作できる事で、ヒロインを｢操って弄んで楽しむ｣行為(言葉にすると最低ですね…)を、竿役側の立場で楽しむ上でも、操られるヒロインの立場で楽しむ上でも有用です。 ｢凌●されるヒロイン視点｣が大好きな自分としては大層刺さりました。 廉価版クラスの値段ながらボリューム的に割高感ありますが、作る手間を考えるとむしろ全然安いよなーとも。やっぱりゲームは(作り手目線では)コスパ悪いですね。 一点。一回クリア後に回想部屋に入るのですが、｢面倒だし他END見ちまえ｣と思ったのですが、セックスバトル敗北時も勝利時の回想になっています(2025/03/20時点)。

第一話は顔見せ＆状況説明回。 ｢幼馴染で関係良好だったヒロイン｣と久しぶりに再会したものの、どうも微妙にＤＱＮぽい爽やかイケメンの彼氏が悪い奴で、恥辱調教されてるような気配。 で、物陰でそいつに抱かれてしっかりイく、で終わるエピソードです。写真を撮ったりとかしてこの後｢助ける｣流れになるんだろうとは思いますが、本当にそれだけ。 タイトル通りの内容だとすると、爽やかＤＱＮぽい彼氏から隔離して、洗脳状態のヒロインとぎくしゃくしながら速攻に肉体関係に走って、次第に、みたいな流れなんじゃないかと思うのですが。 まだ今後の展開は分からないですが、第一話はホントに｢ヒロインが別の男に抱かれる｣だけの話なので、タイトル回収してから買っても良かったなーなんて。 とはいえ第一話でいきなりタイトル回収しちゃうとやる事なくなって、別のヒロインとか別の竿役とか出てきて、読者的に期待した｢DVされてた幼馴染JKを助けてしあわセックス｣がゴチャゴチャしちゃったりもするので、良いのかもですね。 いずれにせよ続きが待ち遠しいです。

あらすじ等は説明やサンプルで分かる通り。 最後の最後でどんでん返し、みたいな事もありません。 このあたりはこのサークル様の作品だと割と｢いつもの｣なので期待通りかと思います。 一点とても気に入ったのが、経絡秘孔みたいな｢秘穴｣の設定です。 ヒロインが責められて次第に変化していく様って魅力的ですが、表現するのも、受け手がそれを受け取るのも結構難しいんですよね。 これを｢3つの秘穴｣によって絵的に分かりやすくして、短いページで楽しめるようにしたというのは良いアイデアだと感じました。 最後に個人的に｢ここがもっとこうだったら｣というないものねだりを２つほど。 作中、ヒロインが心の支えにする｢師匠｣が実は悪役に屈していた事が語られるのですが、これはこれでキュンキュン来るので｢そこもっと詳しく｣と思いました。 また、ラストは割と｢いつもの｣感じで、｢お前は以後ずっとこうだから｣｢ガーン！｣で終わります。ここも折角だから、ヒロインは｢そんな事ない｣と逃げ出して任務をやり遂げた……つもりでいたら、全部悪役の掌の上で、師匠と再会→仕掛け発動して二人して大いに乱れてダウン→悪役が種明かしして回収……みたいな結末だったらもっと好みでした。 いずれにせよページを食うので｢ないものねだり｣の域。 今のこの構成で大満足です。

本作と、2作目込みのレビューです。 ていうか続編出てたんですね。気づいてませんでした。。。 一作目の｢ラストバトル｣から｢その後の幸せSEX｣の間を補完する作品です。 一作目の時、自分の好みからヒロイン二人の扱いに批判的なレビューを書いたんですが、撤回させて下さい。 二作･三作(本作)では、ヒロイン二人がどのように｢その後｣に繋がるのかが、ヒロイン視点で描かれます。幼馴染は｢変わろうとしてくれてる彼に応なきゃと思う｣方向、ギャルは｢クズな彼氏より、私の都合を考えてくれる主人公を選ぶ｣方向。 一作目の｢操ってハーレム｣的な要素だけ好きだった方からすれば蛇足かもですが、自分としては納得の展開で、｢末永くお幸せにやってろ｣と安心できる良い結末でした。 本シリーズのテーマである(と私が勝手に確信してる)｢思い違い｣も活かされてて大満足です。

若くて未熟な二人のラブストーリー漫画の完結編です(同人なので、アフターストーリー追加して総集編、とかもありえると思いますが)。 自身の魅力や本心に｢無自覚｣なヒロインと、それに振り回されつつ｢面子｣や｢継続性｣にも振り回される主人公、という不器用な二人の物語。 ひょんなことからまず体を重ねてしまう事で始まり、次第にエスカレートしたり、暴走したり、唐突に不安になって距離を置いちゃったりする｢やきもき｣展開が来て、最終的にお互いが全力で相手を求めてくっついてめでたしめでたし。 全中後編という三部構成の都合、2に｢やきもき｣が集中しちゃって、私も含む外野も大いにやきもきしてしまったように思います。 作者様からしてもある程度｢計画通り！｣ではあったでしょうが、あまりに寝取られ寝取られ騒ぐ声があって｢いい加減にしろ｣と思われた部分もあったんじゃないかと思います。 それでも全くブレる事なく、場外乱闘に走って尻切れになる事もなく、きっちりど真ん中の結末まで描いてくれた事には本当に感謝しかないです。 最高でした(自分的にはやきもきも含めて)。ありがとうございました。

これがテーマかなーって事をシリアスっぽく書いてみたけど、がっつりエロいギャグ漫画です。 舞台はJRPG風ファンタジー世界の、魔王に脅かされる王国。 主人公はそこのお姫様。 父である王はすでに亡く、王妃として国を守る母を支えつつ、けなげに頑張る日々。 そんな中、魔物に襲われ絶体絶命のピンチ！そこに颯爽と現れ救ったのが、勇者様でした。 勇者様にほのかな恋心を抱くお姫様。 魔王討伐の功績として勇者様はお姫様を娶り、素敵な旦那様、優しい王妃様に囲まれお姫様は幸せに暮らすのでした。 めでたしめでたし。 ……というのをストーリーの柱に、｢娘婿を味見したくてたまらないお母様｣｢その誘惑にまるで抗えない勇者様｣、そんな二人に挟まれて｢恋に恋する純情でか弱いお姫様｣でいられなくなる主人公の突っ込みを楽しむ漫画でした。 なんかもう大好きです。

作品内容に関しては解説とサンプル画像で完璧だと思います。 ｢いつもの｣で通じるレベルなので、本サークル様のファンなら期待通りかと。 個人的な感想なのですが、本作は読んでいてなんかどうも引っかかったり反発を覚えたりする箇所が沢山ありました。 本作は鬼○郎の敗北と、その後の惨めな生活が描かれて終わる訳ですが、そこでも、そこに至るまでも、｢鬼○郎ならもっとずっと酷い状況からでも復活逆転勝利してるし｣｢こんなの鬼○郎じゃない｣的な。 あぁ、これが｢刺さる｣って事なんだろうなぁ、とふと気づきました。 思い入れのある原作だとこんなにも興奮するんですね。超満足です。 ……と言いつつ一点だけ。 この手の作品は｢段階的に堕ちていく｣様が重要だと考えています。 本作はヒロインが沢山出てきて｢集団｣での｢段階的｣が描かれるものの、キャラクター｢個人｣は基本的に即堕ち、または｢匂わせて退場→再登場時は堕ち済｣になっていて、そこが勿体なく感じる時があります。 これはこれでとても魅力的なのですが、メインヒロインの二人ぐらいは段階的に精神が汚染されてクライマックスで完堕ち、ラストは悪堕ちしきった笑顔で、救出にくる鬼○郎を待ち受ける～ぐらいだと超々々満足でした。

一巻の時点で匂わせはあったんですが、本作の主人公は、ハーレムは手に入らず、道化にすぎない事を分からされて、メインヒロインに所有される傀儡の余生を過ごすのでした、めでたしめでたし、という結末でした。 主人公には何の能力もなく、メインヒロインが｢主人公の望みを叶えてあげよう｣と全部やっていただけ。 それも最終話で｢もうやっとれんわ｣で全部ネタばらししつつ、与えたものを全部取り上げて、ついでに主人公の｢望み｣自体を改ざんしてペット化してしまう、という、｢お手軽チート万能感｣に酔っているところをどん底に叩き落すもの。 二～四巻では｢匂わせ｣がなかった(気づかなかっただけ？)ので、読者的としては｢何かあるだろうけどまぁ能天気な竿無双ハーレムものだろう｣と受け取ってしまっていたので、この結末はなんというか｢えー｣感あります。 メインヒロインの腹に一物ある事は一巻の時点で伝わっていたので、全ての巻でも類似の匂わせがあれば｢そういうお話なのだな｣と受取りやすかったと思うのですが。 あるいは作家性の暴走で｢最終話にはどんでん返しを入れなければ｣みたいな路線変更だったりもするのでしょうか。 思えば｢常にメインヒロインが傍にいる｣が伏線だったのですね。 ポルノとしては｢そう言うの要らない｣なんですが、漫画としては楽しめました。 おつかれさまでした。

絵もキャラも描写も、漫画自体は結構好き。 でもタイトルから過剰に｢堕とされ｣を期待するとがっかりするかもです。 ストーリー展開は解説の通り。 冷静に考えると｢え？｣と思っちゃう部分がなくもないですが、エロ漫画なので全然おっけーです。 ただ｢彼女は耐えられるのか――。｣の先の部分なんですが、ぶっちゃけ漫画内で語られません。 責められてイき顔晒すとか、犯●れながら抱き着いちゃうとか、そういうさりげない部分で｢堕とされ｣てる感は表現されているんですが、せっかく漫画なのだから個人的にはもっと露骨な｢堕とされ｣描写があればもっと好みだったなぁ、と。(勿論、｢これがいい！｣て方もおられると思います) 続編前提で次を見越しているのなら、次に期待。 そうでないなら、個人的には、｢それまで大事にしていたもの｣を捧げても快楽を求めるとか、そういう｢堕落｣があると良かったなぁ、と思うのです。 セックス欲しさに大会当日をすっぽかすとか、大会自体は結果を残すものの、その後ヤンキー達のところに通い詰めて次第に部活から遠ざかるとか、そういうエピローグでもあれば。

いじめっ子にSEXで下剋上、という物語です。 こう言うと復讐ものっぽいのですが、いじめっ子がTSしたのは主人公が何かしたからでもないし、そもそも主人公も大して復讐心があるわけでもない。 相手もそんなに気にしてないし、周囲も気づいた様子がない(男子校なのに！)。 こまけぇこたぁいいんだよて事かなと読み進めると、こちらのサークル様の持ち味全開で期待通りの展開。 いじめっ子はチョロくて、良いように流され、溺れて良い感じにエロい事しまくります。 そしてラストでいじめの真相について明かされてみると、なんと｢自分の事を忘れていたから｣！ あれっ、なんかこのヒロイン可愛くね？ 個々の要素として考えると矛盾を孕んだ変な作品なのですが、柱に｢もすきーと音。のエロ｣を据えて全体で見ると、｢ヒロインが悪いので酷い目にあっても因果応報。エロい｣｢元の性別があるので即堕ちしないで引っ張ってくれる。エロい｣｢最終的にヒロインの望みがかなってめでたしめでたし。エロい｣と調和しているように見えてくる不思議な作品でした。大好きです。

気になってはいたものの、ＮＴＲって嫌いなジャンルなのでスルーしていました。 値引きを機に見直して｢もすきーと音。｣様の作品と気づき購入。てっきり東方専門とばかり。。。 閑話休題。本編についてですが、タイトルで勝手なイメージ作っていたのですが、読んでみたら結構印象が違いました。 竿役は基本無個性なＤＱＮで、ヒロインは｢自分の事をよく分かっていない｣系。 チョロく流され、煽られ、操られて、(人間として)どん底に落ちていくのですが、本人は自己認識を超絶上方修正して｢自分はまだ大丈夫｣と思い込んでいる。 まさしくこのサークル様の持ち味全開という感じで大満足です。

前作まででヒロイン4人を陥落させ、支配した主人公。 今作はいきなり4人とのエロシーンで始まり、ほぼそれでおしまい。 ラスト近辺で｢悪役｣が現れ、ヘイトをばらまいて去っていく。 この物語、なろうやカクヨムと言った、｢楽しみでお話を書く｣方々の投稿サイトでよく見かける構図、｢障害の設定が検討不足で早々に目的達成してしまい、仕方なく別の物語を始める｣に似ているなと感じていたのですが、タイトルを思い出して｢そういえばそうだっけ｣と納得しました。 ヒロイン4人に復讐する物語だと思っていたんですが、そういえば世界征服をする話だったんですね。 そう考えれば、せっかくの美味しい素材を駆け足で料理してしまった1-2も納得です。 これは主人公の覇業の｢初期手持ちユニット｣を獲得するエピソードであり、本作は｢プロローグ｣で満足していた主人公が、｢手に入れたヒロイン｣を毀損する｢悪役｣に会う事で、｢世界征服｣へのモチベーションを得る回なのだな、と。 ヒロイン4人を手に入れる下りは鬼畜そのものですが、手に入れた後はそれなりに大事にする主人公の感情も描かれていて、そういう意味でも好印象です。 今後の展開に期待します。

話の内容は解説と試し読みの範囲で分かる通りだと思います。 これはエロ漫画としては良い事だと思うのですが、そのまま｢意外な展開｣とかなしに最後まで行きます。 物語の骨子は｢夫に隠れてどんどん淫らになっていく若妻｣というＮＴＲっぽいものでありながら、竿は夫の一本だけで、｢若妻が夫に抱かれてどんどんベタぼれになっていくだけ｣の話で、言っちゃえば全編イチャラブ、という構造を両立しています。 絵やオカズとしてどうか、ってとこは好みもあるかと思いますし、そこの評価は別のレビュア様にお任せしたいと思うのですが、個人的に好きな話でした。

前作からどう続くんだろう。ＮＴＲに方向転換するとか、前作でちょろっと出て来たヒロインと３Ｐするとか、あるいはヒロインが増えるかなんかするのかな？ ……なんて思ってぽちってみたんですが、順当な｢その後｣でした。 表紙ヒロインは解説の通り主人公を虐め続けてるんですが、もはやプレイの一環。 夜は待望のおしおきセックスでひたすらイチャコラ。 幸せそうでなにより。大好きです。

同人で一作目だけ読了していたんですが、追加の書下ろしも沢山あるようなので商業版を購入しました。 本作はエロ漫画ではありますが、女性向けの構図です。 話の筋は(あえて下世話な言い方するなら)、可哀想だけど最強のヒロインが、弟みたいな奴●双子や、立場が分かれてしまった元婚約者と言ったイケメンどもに愛されて股を開きまくり、被害者としてイケメンの責任で幸せを手に入れるというもの。(積極的に、だと話が変わってしまうので、｢魔法で操られて｣｢魔法で前後不覚にされて｣と、被害者ポジションはがっちりキープしています) 男性向けで振り切ってるなら、ヒロイン大勢に対して竿は一本(スパイスとして配下や間男や敵役の竿が追加される事もあるかも)で、(個々の場面でヒロインに視点が移る事はあっても、物語全体としての)視点は竿にあり、大団円へと向かうためには｢主人公｣の決断が必要だったんじゃないかと思います。 ですが、この物語は基本的にヒロイン視点であり、イケメンどもは個々の場面で視点を得る程度。表紙の奴●双子イケメンが二人なのも、物語を進行する役割、大団円へと向かう決断を行う役割ですので、心情を前面に出してしまうと｢主人公｣がブレてしまうため、そこで｢会話｣によって状況説明するためなんじゃないでしょうか。 ヒロインが｢被害者｣として幸せを｢押し付けられる｣展開上、決断も主人公であるヒロインではなく、イケメンが責任もって行います。 これって正しくハーレクインとかの構図。女性向けの物語です。 ……と、こういう言い方をすると｢なんだ女向けのエロ漫画か｣となりそうなんですが、肝心のエロシーンは男性視点でもがっつりエロく、物語を大団円へと決着させるのも奴●双子の｢決断｣ですので、男性読者もばっちり楽しめるんじゃないかと思います。 ｢可哀想｣｢善良｣｢貞淑｣なヒロインが最終的に幸せになる結末は読んでいてスカッとしました。次回作があれば、それにも大いに期待したいと思います。

本作を読んでみた感想として。 エロ漫画ではあるんですが、なんというかいわゆる｢エロ漫画｣ではなく、｢切ない感情｣の物語という印象。 かと言ってやっぱりポルノ的な、何というか｢欲を満足させる｣事を目的とした作りを目指していると感じました。 子供の頃の｢あーしとけば良かった！俺のバカ！｣みたいな過去に悶絶する感覚に共感しつつ、傷つけた｢大事な人｣に詫びる機会を得たいという願望を満たしつつ、そうした事で｢和解｣｢清算｣｢禊ぎ｣をしてスッキリする結末、という構造で｢欲を満たす｣作品。 前半の筋は解説や試し読みの通り。 結末はそのままストレートに相思相愛だと(読者には)分かり、結ばれるのだろう～と期待を持たせて終わります。 にくい結末ですね。個人的な希望を言えば二人が結婚でもして幸せなパパママになったよ、てとこまで見たかったんですが、｢そうなるかもよ｣で幕を閉じる事で読後感がグッと増します。 竿役が最後まで情けないのも、(キャラとしては嫌いな造形ですが)物語として良いと感じました。話中で決断してヒロインを幸せにしてたらスカッとはしますが、共感度はグッと下がったかも。｢おいお前この後分かってるんだよな、いつまで意地張ってんだ。男見せろ、ヒロインちゃんを幸せにしてやれよ｣と入れ込んでしまって、読後感マシマシです。 本サークル様の描くヒロインは(全作品見た訳ではないので、自分がキュンと来て購入した範囲では)｢可哀想可愛い｣な感じですごく好きです。

一昔前まで｢二次元エンド｣なんて言われていた、｢ヒロインが堕ちて終わる……と思いきや最後の最後で逆転が起きてヒロイン生還｣が基本だった本シリーズですが、ヒロインが堕ち切って終わります。 完結との事ですが、｢教祖ナウロ編｣との事なので、これで終わりなのか、｢別の世界線｣で別の○○編があるのか、｢なんか知らんが救助された｣｢今後は教祖の手下として｣で続くのか分かりませんが、ヒロインの造形が好みで追いかけていたシリーズでしたので、若干の寂しさと大きな｢お疲れ様！｣感がありました。 ヒロインの堕ちる描写ですが、個人的には評価が分かれるかもと感じました。 これまでは｢最後に逆転｣があったから、その前の｢押し込まれる｣パートが描きやすかった、とかなんですかね。 今作は｢押し込まれる｣最後の最後が描かれず、エピローグ的に｢完堕ち後｣が描かれていた印象です。

ゲームの雰囲気や物語は説明の通りですので、システムを絡めてゲームとしてどう感じたか？という視点でレビューさせて頂きます。 本作品は、ゲームとしてはアドベンチャーとの事。 サンプル画像のとおり、舞台となる都市のマップが出て、どこで何をするか選択し、それに応じてシナリオが進行する……と言う作りなのですが、遊んだ印象としては、その手のアドベンチャー(？ていうジャンルでしょうか？)とノベルゲームの悪い所を取ったような感じでした。 アドベンチャーとしては、選択肢が色々出てくるので、｢どこを選ぶか｣でバリエーションが生じて欲しいと思います。その為にヒロイン達に何やらわくわくするエロパラメータが設定されているわけでしょうから。 単発のエロシーンを伴うミニイベントをこなしてヒロインのパラメータを｢成長｣させ、規定値に達したら固定イベント……みたいな作りが理想のはず。 ですが、ＣＧ回収のミニイベントを除けば、エロパラメータのどれが伸びるか？の3ルートしかありません。そのパラメータが伸びる選択肢をひたすら選び続ければそのルートコンプリート、で終わる感じ。 そういうシナリオの作りにするには、ノベルゲームの方が向いていると思うのですが、選択肢を選んで自由進行にした都合でしょうか。ヒロイン達が次第に侵食されて｢堕ち｣て行く物語なのですから、次第に｢おかしくなっていく｣日常パートが大事だと思うのですが、マップで選択肢を選ばせる都合、そうしたパートが弱くなっているように感じました(ルートに入ればそこそこ描かれます)。 グラフィックも物語もかなり好きでツボったので、だからこその｢ないものねだり｣だとは思うのですが、連続性強いシナリオを活かすなら、大量のテキストを読ませるノベル形式、画面デザインの方向を活かすなら、小イベントを増やしてヒロインを｢育てていく｣形式が良かったなぁと思うのです。

なんとなく、Vampire Survivorみたいなゲームを想像していたんですが、それに往年の｢怒り｣や｢戦場の狼｣を合わせたような印象を受けました。ゲーム詳しい方ならもっとドンピシャな例を挙げられるんじゃないかと思います。 ゲーム自体は沢山出てくる雑魚を押しっぱなしで連射する弾でなぎ払う感じで、ノーマルで遊ぶ分には爽快でした(ハードは未プレイなのでノーコメントです)。 ｢強敵｣が出てくるともっと盛り上がったかも、と思う反面、自キャラの恒常的な強化がないので難しかったのでしょうね。あと｢敗けたらエロイベント｣の都合も。 強化アイテムはありますが、取ると一時的に威力や連射速度が上がる感じ。 自機はライフ+残機で、ミスするとエロシーンになり、ミスする度に追加のエロシーン、それを繰り返すとゲームオーバーです。 その都合か、ミス後の復帰は弱体された状態(初期ライフが減ってる等)で始まるので、ゲーム下手くそな自分としてはちょっとしんどく感じました。 無敵モードやればノーリスクでクリア自体は可能なんですが、個人的な好みとしては拠点で強化して難易度を自分好みに調整できるとか、ミス後は若干難易度が下がる作りだったらもっと良かったなぁ、と。 １ステージは短くて、1画面で若干収まらない程度のステージに数十体いる敵を全滅させたら次に進む。雑魚2ステージ+中ボス+雑魚2ステージ+大ボス、で1セット、これが4セットあります。 ちょっと短く感じますが、アップデートで追加予定との事で、大いに期待です。 途中で出て来たキャラ達もいい感じなので、使用キャラ化＆エロ追加とかされたら嬉しいなぁ。 そんな訳で、現時点ではボリュームに若干不満があるものの、爽快だしエロシーンも良いです。(それだけに｢もっと遊びたい｣という欲が生じてしまっている部分もあるかと思います) 今後のアップデート、あるいは有料の追加パッチなんかに大いに期待します。 一点。ステージ４なんですが、ボス部屋に入った途端、画面演出が出て、エンディングに進みました。 いかにも｢瞬殺後洗脳され、解決したと思い込まされて悪の勝利した世界へ帰還｣みたいな流れだったので｢そういう作りで、異変に気づいてラスボス戦なのかな？｣と思ったんですが、もう一回行ってみたら普通にラスボス出てきました。 初回そうなるのか、何かフラグがあるのかは未確認です。