絶対零度さんのレビュー

良くも悪くもいつもの「ドラマ路線」である。高樹マリアの場合、「演技」の部分に比重を置きすぎてるせいか、イマイチ「ＡＶを観ている」ような気がしないのだ。どちらかというと「成人映画」を観ているような感覚である。彼女が演技志向なので、共演する男優陣もへたに「芝居っ気」を出してしまうのは困ったものだ。もっとも、本作ではＡＶの本来の目的である「セックス」にもだいぶ力が入っており、高樹マリア作品の中では十分に「使える」部類に入る。「小芝居」に興味のない人は本番シーンだけでも鑑賞する価値はある。なんだかんだいってさすがは「高樹マリア」である。

往年の深夜番組のようなタイトルの人妻限定ＡＶの第一弾「大越はるか編」。「眼鏡美人」として知られる彼女ではあるが、たまに「眼鏡なしバージョン」で出演する場合もある。たかが眼鏡の「あるなし」なのだが、それだけでも別人に見える。せっかく「女学生」に扮しているのだから、ここは「眼鏡ありバージョン」でいって欲しかった。内容は狭いマンションの一室でセーラー服を着た彼女とひたすらセックスするというモノで、「低予算インディーズＡＶ」の典型ともいえる作品。唯一の救いは、大越はるかの素材の良さと淫乱ぶりだけである。彼女のファン以外にはちょっとつらいレベル。

「海とオッパイ」という事でいかにも白い砂浜の上でのビーチファックを想像させるが、「からみはすべてホテル内」という意味不明な作品である。夜に市街をショッピングするシーンでかろうじてそこが「サイパン」である事が分かる。映像もへたなハメ撮りで非常に見づらい。高橋あんと「恋人気どり」でイチャついてるだけの監督の独りよがりな演出にもいらいらが募る。「南の島」と「爆乳」という期待できるシチュエーションだっただけに、非常に残念。海外に行っただけで予算が尽きたのか、出てくるのは監督と高橋あんの二人だけで、当然３Ｐもなく、基本はホテルでヤルだけ。

ミリオンの看板娘「綾瀬メグ」の「平山たかね」時代の作品であり、ＡＶデビュー２作目という、かなり初期の作品である。現在はプロフィール上「Ｆカップ」という事になっているが、この頃はタイトルにあるように「Ｇカップ」という触れ込みだった。本作品のコンセプトは「ノーブラ」である。もっとも、どのシーンもノーブラである必然性はほとんどなく、「手っ取り早くオッパイが見れる」という以外に特にメリットを感じない。むしろ、ブラジャーをしていない分だけ「もったいぶり感」がなく、かえって、裸になった時のありがたみを大きく損なっている。内容もフツーのからみが３回ほど収録されているだけで、別にこれといって見るべきところもない。

クリスタル映像の看板ＡＶ女優「青山菜々」がＡＶ界の王道中の王道ともいえる「ソープモノ」に挑戦する。この作品の素晴らしい点は「ほぼ全編にわたって全裸」という事である。抜群のプロポーションを誇りながら「脱ぎっぷりの悪さ」でイマイチ拝む事のできなかった「美巨乳」をこの作品ではようやく心ゆくまで堪能できる。プレイがどうこういう以前にこれはファンにとって嬉しい。もちろん、内容も折り紙つきである。どこかぎこちなく、それでいて一生懸命「爆乳奉仕」する姿はこの上なくそそる。余計なストーリーもなく、ひたすらセックスに励んでいる。青山菜々の「裸体」と「セックス」を存分に味わいたいならこの作品はまさに必見である。今のところ、彼女の「最高傑作」と呼ぶにふさわしい一本。

「おっぱい爆弾」のタイトル通り「巨乳ＡＶ女優」ばかりを集めたオムニバス作品の第３弾。一人目から「井上千尋」を投入するという豪華な作り。その後、「時枝みと」というややマイナーな女優を挟んで、アイドル系の奥菜つばさにバトンタッチ。そして、ラストは早○田大学出身のインテリＡＶ女優で、個人的にも大好きな「宝生いずみ」の登場である。家庭訪問中の担任教師に犯●れる女学生というシチュエーション。おまけで無名のＯＬとのからみが収録されているがこれは明らかに蛇足。全体的にはまずまずの満足度。

あの「眞雪ゆん」を筆頭に良くも悪くも「企画女優」の匂いがプンプンするメンバーとセックス三昧のヤリコンパーティー。明らかに「質より量」のゴリ押し作戦。男女共にレベルが低いのが逆に「リアル」と言えなくもない。基本的に１～２人の女優を別室に連れ込んでの少人数セックス。「大広間での大乱交」を連想させるジャケットとは程遠い内容である。酒に酔った勢いでセックスする眞雪ゆんの卑猥な目つきだけが印象に残る凡作。結局、全員そろってたのはオープニングシーンのみ。

「超売れっ子の宿命」と言うべきか、麻美ゆまはデビュー以来の大量リリースですっかり「ありがたみのなくなった」ＡＶ女優である。いまだに彼女を超える逸材は存在しておらず「女王の座」はなんとかキープし続けているが。ところが、油断している時に限って「奇跡」というものは起こるものである。その瞬間は後半のからみで男優がゆま嬢のマ○コからチ○ポを引き抜いた瞬間に訪れる。いや～、もうね、このシーンを見られただけで十分に満足。飽きられ始めた時に奇跡を起こすのもスーパースターの才能である。