絶対零度さんのレビュー

まるで「百人一首の坊さん」みたいな名前と強烈な淫乱ぶりで３０代以上のＡＶファンには絶大なる知名度をほこった「豊丸（とよまる）」。その過剰なまでの「変態ぶり」は、まさに「ＡＶ史上最強」と言っても過言ではない。その「イキ顔」は当時から「放送コードギリギリ」と言われていた。本作でもフランス人を相手に「外人顔負け」どころか「外人ドン引き」の雄たけびを上げる。とにかく、チ○ポをしゃぶっている時のテンションのやばさは完全に「放送事故」である。洋物、和物問わず、今まで数えきれないくらいのＡＶを観てきたが、「変態っぷり」で豊丸に勝てる人間は一人もいなかった。まさに「ＡＶ史上『最狂』のド変態女」。

業界で働く女の子をアンケート調査という名目で呼び出して一発ヤラせてもらおうという企画の「スポーツインストラクター編」。「エアロビ」「水泳」はいいとして「ソフトボールのインストラクター」というのはちょっと聞いた事がない。それでも、いかにもスポーツ選手っぽい「ごつめの女の子」が多くて、「女子アスリートフェチ」のオレとしてはノープロブレムである。特に「キックボクシング」の子がメスゴリラのようにいかつくて期待していたのだが、「乳見せ」すら拒否られて、結局なにもさせてもらえず。逆にエッチまでヤラせてくれる子はいかにも「仕込みのＡＶ女優」といった感じのきれい目な子ばかりである。観賞していてとにかくストレスだけが残った。素人とかいう以前に拒否られすぎる。

「我那覇」という姓が示すように沖縄出身の１８歳「我那覇あや」のＡＶデビュー作。古くは「安室奈美恵」、最近では「新垣結衣」の大ブレークで、いまや「沖縄出身」はひとつの「ブランド」である。当然、この流れをＡＶ界が見逃すわけもなく、その後、「沖縄出身」を売りにするＡＶ女優が多数現れるわけだが、彼女もそんな一人。ルックスはどことなく「平山あや」に似ているので、おそらく「我那覇あや」の「あや」はそこから取ったものと勝手に推測。それに比べて体型はまったくの一般人レベル。小さくて形の崩れたおっぱい。「沖縄出身」というブランドがあっても単体女優としてピンを張るのはちょっと厳しいものがある。「出身地」で人気が出るほどＡＶ界は甘くはないのだ。

「すくみず学園」では、全校生徒に「スクール水着」の着用を義務づけている。あまりに「おしゃれな設定」すぎてつっこむ気力も失せる。個人的には「すくみず学園」よりも「ひもビキニ学園」のほうがよっぽどそそられるが。それでも「スク水フェチ」にはたまらないものがあるのではないかと推測する。ただの企画モノではなく、「上村愛」「相沢唯衣」「上原空」といった人気女優を大量投入するなど、 キャスティングは本気である。ただ、「紺のスクール水着」はコスプレとしてはあまりにも「地味」すぎる。よっぽどのスク水好きでもない限りは、さすがに中盤あたりですでにうんざりしてくる。「ゼッケン」がついてないのもなにげにマイナスポイント。白いゼッケンこそ、スク水の命やないか～。

タイトル通り、「ＡＶ女優をピンク映画館に連れて行って客にハメさせる」という企画。相変わらず、説明調のセンスのかけらもないタイトルである。甲斐作品にしては珍しくエキストラが「仕込み」である事を宣言している。もっとも、そうでなくとも、いつも完全な「やらせ」なのだが。「やらせ丸出し」でもあくまで「やらせではない」と言い張るのが甲斐作品の「最大の魅力」である。ところが、今回は「ドッキリ企画」という事でその「前提」も壊されてしまった。それでも、「エキストラは仕込みだが女優の反応はガチ」と言い張るところはさすが甲斐監督。ヤラれてナンボの企画女優がポルノ映画を見ただけでまさかその日の仕事が終わるとは思っていないはずだ。ちょっと設定をひねっただけのよくあるレ●プモノ。

早川凛は、一応、「ロリータ系ＡＶ女優」という括りではあるが、よく見るとふつうの「成人女性」にしか見えない。しゃべり方もごくフツー。実際、ナースやＯＬモノなど作品によっては完全に「大人扱い」されているケースも多い（実際、大人なのだが）。にもかかわらず、ＡＶファンからは「ロリータ」と認識されている非常に珍しい女優である。おそらく「宮地奈々」や「あいり・めいり」のような「純粋ロリータ（幼児キャラ）」ではなく、それよりももうちょっと上の「シニアロリータ（中高生キャラ）」に属する人物。ゆえにロリータとしては、正直、中途半端な感は否めないが、そのどっちつかずなところが「青い性」なのである。彼女には「セックス」ではなく、「性的いたずら」という言葉が似合いそうだ。

オナニーサポートビデオの草分け的存在である「オナてつシリーズ」の「範田紗々編」。「元芸能人」という肩書を生かすのにまさに「淫語」はうってつけの企画である。アイドル時代には言うのもはばかられていた「エッチな言葉」をこれでもかと連呼する事は、ＡＶデビュー時のインパクトが薄れて、「フツーの本番」が飽きられつつある今となっては、避けられない道といえる。個人的には金玉の匂いをくんくんと嗅いで「くさぁ～い」と言った後に「しゃぶってもいい？」と懇願するシーンが好きだ。「男優のくっさい金玉をしゃぶる元アイドル」というシチュエーションだけでも十分に「オナてつ」の機能を果たしている。本番こそ少ないが、これはあくまで「淫語」を楽しむシリーズなのだ。

現役ソープ嬢から「伝授」されたテクニックを男優相手に披露するというソープモノの王道中の王道的なつくりである。「王道」というのは「なんのひねりもない」という意味でもあるのだが。冒頭の不自然なやり取りもそうだが、範田紗々の特徴としていつも「目が笑ってない」のは気になる。「乳が不自然」というのはデビュー以来常に言われている事だが、それと同じくらい「表情が不自然」なのだ。もっとも、批判的な事ばかり書いたが、ちょっと前まで「現役のアイドル」だった彼女が「ソープもの」に出ている意義は大きい。アナル越しに見る元芸能人のイキ顔はそれなりにぐっとくるものがある。

天海麗のシャイ企画時代の７本目。長期契約女優の特徴としてネタが尽きると「コスプレに走る」という傾向がある。さらにこれは天海麗に限った特徴であるが、なにかというと「本格ドラマに走る」という傾向がある。この作品はその「２つの傾向」が同時に出ている典型的な例である。なぜ、こうも制作陣は天海麗に「（不必要なまでの）本格的なドラマ」を演じさせたがるのだろうか？本来、ＡＶ女優は「セックス一本」で勝負してナンボと思うのだが。演技力が格段に上がっているのとは対照的にセックスがちっとも進歩してないのはＡＶ女優として皮肉な結果である。

当初は「帰国子女キャラ」で売り出していたせいか、シャイ企画時代の天海作品は、無意味に英単語を使ったタイトルが目立つ。Progressiveとは「進化（進歩）」という意味だが、ここでは「天海麗はレズもいける」という意味で使われている。ＡＶ界屈指の美少女なのでいつか「レズもの」には出演すると思っていたが。今回の「相方」である「池田こずえ」は映像を見てもらえば分かるが、「天海麗の実の姉」と言ってもいいくらい雰囲気がよく似ている。おそらく、狙ってキャスティングされたと思うが、本当に「姉妹レズ」を観ているようだ。もっとも、プレイ自体はあまりにもソフト過ぎる。その上、中盤以降は、フツーの男優とのセックスであり、いったいこの作品は「誰向け」に発信されてるのかよく分からない。レズならレズで最後までいってもらいたかった。すべてにおいて中途半端な企画で、これでは「進化」ではなく「停滞」である。

本作は「不良部員に迫られて部室でハメられる女子マネージャー」という唐突なシチュエーションで幕を開ける。どうやらこれが「世代別オムニバスドラマ」の「女子校生編」のようである。次に、年代はなぜか大幅にさかのぼって「幼○園児編」に突入。どうでもいいがマックスエー作品には「園児服」がよく登場するが、これは完全に制作陣の「趣味」と思われる。園児姿でチ○ポを「パクパク」する姿は人気女優とは思えない「よごれっぷり」である。その後、また時代が戻って、セーラー服での「処女喪失編」。ラストは「Growing up（成長）」した今の姿である「大人編」。時代が前後してややこしい上に結局はただの「コスプレもの」である。唯一の見所は、やっぱり、「天海麗の園児姿」に尽きる。

マックスエーのＡＶドラマシリーズ「監禁ボディドール」の「天海麗編」。オープニングでいきなり人気ＡＶ女優の「柚木ティナ」が出てきたので何事かと思ったが、どうやら、本作は「美少女連続誘拐事件」を巡る「大長編ＡＶドラマ」の一部のようである。正直、天海麗目当てで鑑賞しているＡＶユーザーの何人がこの「不必要に凝りまくったドラマシーン」を早送りせずに見るというのだろうか？ドラマ部分をカットすれば本番シーンがあと２～３回は入ったと思うとＡＶでこの手の「本格ドラマ」を撮る事に大いに疑問を感じる。演技に夢中で完全に「エロ」がおろそかになっている。

マックスエーの妹萌え企画「妹の秘密」の「天海麗編」。実の兄貴さえも区別がつかないという一卵性双生児の姉妹「レイ」と「ナナ」を天海麗が一人二役で演じている。「両親が強盗に殺害されて兄妹三人暮らし」というかなりディープな設定。「トラウマ」をキーワードにしたサイコサスペンス風の内容なので単純に「妹萌え」を期待してると途中で陰鬱な気持ちになってくる。確かに天海麗の熱演は素晴らしいと思うが、「オナニー用」として借りるには、正直、ドラマ部分に力を入れ過ぎている。また、本来主役の一人と思われた「お兄ちゃん」も終わってみれば結局「脇役」の一人に過ぎなかった。全体的にハイレベルな天海麗の作品の中でもかなり厳しいレベル。

「ラスト」といっても「ＡＶ女優引退」ではなく、あくまで「シャイ企画専属」としての最終作である。「沖縄」でデビューした天海麗が「北海道」で古巣シャイ企画に別れを告げるという内容。長旅で疲れた彼女に「マッサージ」と称してさっそく一回戦突入。続いて、北海道の大自然をバックに白昼堂々の野外セックス。「すすきの夜」で酔いつぶれたプロデューサー氏をドッキリ風の寝起きレポートで襲撃しつつ、「目覚めのフェラチオ」攻撃である。天海麗の濃厚フェラで起こされるというかなり羨まし過ぎる展開。もちろん、フェラだけでは済まずにそのままモーニングセックスでイキまくるのだった。今では他メーカーで大活躍中の天海麗だが、そもそも彼女をＡＶ界に引き入れたシャイ企画の功績は十分に５つ星に値する。

ア○ゾナ州立大学在籍中のインターナショナルＡＶ女優「天海麗」のＡＶデビュー第３弾。今ではすっかり「封印」されているが、この頃は「帰国子女路線」で売り出されていた。英語のできる男優と一緒に「日本語禁止」で撮影を開始するが、所々で思わず「日本語」が飛び出すなど、その英語力にはちょっと疑問符がつく。ここらへんがのちに「帰国子女路線」を封印した原因であると推測。もっとも、彼女の英語力など日本のＡＶ界ではどうでもいい話で、今をときめく「ＡＶ界のトップスター」のデビュー直後の初々しいファックは必見。ただ、最後に学ラン姿で「男装フック」しているシーンはどう考えても蛇足である。オールバックがまったく似合っていない。

ＡＶ女優のヌードイメージ集「裸体」の「吉沢明歩編」。元芸能人で美形のルックスを売りにしてるだけあって、普通すぎるくらい普通の「イメージビデオ」である。途中で彼女が「ＡＶ女優　吉沢明歩」である事を忘れてしまうくらいだ。インタビューでの発言も極めて「アイドル的」で、少なくとも、ヌードになる事を除いては、「ＡＶ女優色」はどこにも感じられない。それだけにこの作品で十分に気持ちを盛り上げておいて、いざＡＶで彼女の「本来の姿」を観ると、興奮も倍増する事請け合いである。基本的にそれが「裸体シリーズ」の「正しい鑑賞法」。