じっくりゆっくりさんのレビュー

監督は違うが『夫が出張中の1週間、帰郷してきた義理の息子と夏の日の過ちー。』のような知能犯義母の設定。大石紗季のシャープな美貌には、やはり頭が良くてメンタルが強い役どころがよく似合う。 有名な大学を出ている頭のいい母と言う冒頭の設定が結構大事。子孫を残す生殖パワーこそが動物にとって一番重要だと、左脳で理論的に右脳的な動物的生殖本能を正当化するという、逆説的な筋書きが面白い。単純に感情に身を委ねるのではなく、理論武装されてるのが個性的で、インテリっぽさが似合う女優じゃないと無理があるから誰でも演じられる台本ではないと思う。 大まかな筋書きや演出はこれまでと大差ないが、妊娠アリバイ作りのために夫を騙す計画的な演出も、義母のキャラ付けと相性がいい。後半のセックスは多田有花verの方が、枕の位置が前半と逆で絵的に良いアレンジだったので一歩譲るが、パワフルな孕ませセックス自体は良かったし、外射にブレなかったのも高評価。ボテ腹エンディングも女優の肌質がニセ腹と違い過ぎると違和感あって白けるけど、大石紗季は絵的に許容範囲。 前作のショタものっぽさを掘り下げて欲しかったところもないではないけど、女優の個性に合わせた台本が秀逸で、満点付ける価値は十分あると思う。

元・上戸まりの小春まりはまだ女優歴2年くらいのはずだが、素人っぷりが良い演技で安定感ある。公式年齢と合わせた役どころなので、割と女優本人を反映してる部分があるのかも。童顔タイプだけど男優とのバランスでちゃんと年の差が見えるので問題なし。 1児の母で専業主婦という経済的自立性や自由度の低い境遇の設定は最近では珍しい。旦那が2人目を欲しがっての妊活中だが本人にさほどの意欲はなく、義務化した夫婦セックスもご無沙汰気味と、妊娠しちゃったらヤバいシチュエーションの前置きはしっかりしてる。どうやら本番まで行ったことがある女風経験者という設定で、浮気の基準は行為そのものより相手への気持ちがあるかどうかというのが前フリ。 途中までは台本やセックスにはさほど個性が感じられず、既視感が強めなのは割と大槻ひびき編寄り。それでも翌朝のシーンでは攻守が逆転しての痴女色強めで、浮気の基準のくだりを前フリにしての、気持ちの入った後半セックスが前半や中盤と対比させてていい感じ。特にセックスの最中に長めのベロキスを挟んだり、中に出したら妊娠するかもしれないんだよということを強めに確認した上での、中出し後に精子を子宮奥へねじこむような、人妻の方に夫以外の男の子供を孕みたくなっちゃった気持ちが見える後戯は最高。スタッフの方を確認しちゃうような女優の目線は見て見ぬ振りします。 エンディングは主婦で1児の母と言う設定を優先させたのか、あまり後を引く感じもなくあっさりお別れしちゃう割り切った感じはじゃっかんの物足りなさ。夫が子供を欲しがってるんだから妊娠して何が悪いと開き直って、金のかからない女風代わりにしちゃいそうな年上女のズルさがあっても良かったのかなと思う部分がないではない。 クオリティとしては安定感あるし工夫がない訳でもないけど、学生の方の設定が奥手で積極性に欠けるという割にはそこを深掘りするような演出がなかったり、監督や学生との会話に重複が多かったりと情報量が少なめで、シリーズの中では割とテンプレ感強めかなと言うことで今回はちょっと満点に届かず。

三島六三郎監督の水泳部顧問ものは『水泳部顧問・一乃先生は毎日、毎日…不良生徒の中出し性処理ペットにさせられています…。 一乃あおい』以来だけど、結婚指輪以外は人妻要素が一切なくて、マドンナで今さらこんなの作るの？というこだわりのなさがよろしくないし、基本的にはやってるだけの、ムーディーズあたりで大量生産されてそうな女教師輪〇もの。 着替えやシャワーを覗いたり、稚拙なハメ撮りカメラワークなどは臨場感があったけど、これ1作ならともかく、2作目3作目と同じことやられたら見づらいだけで多分すぐ飽きる。合宿所と言う閉鎖空間が舞台になってしまったため、学校での水着と言うプチ露出感もなくなってしまい、全体的にシリーズ化を狙えるほどの個性はない。 上羽絢の女教師っぷりは良い演技だったし、三島六三郎監督の連続中出しものにしては精子入りマ○コを男が舐めるような気色悪い演出がなかったのはよかったけど、裏ジャケにわざわざ書くほどの「孕ませ」感もなく、ドラマ性はほとんどないのでマドンナで見たいような作品ではなかった。

難易度の高い台本を新人女優使って、孕ませ系不得手なひむろっく監督に作らせるという、何をやりたいのかよく分からないメーカーの一人よがり感が強かったこのシリーズ。今作はようやく市来まひろときとるね川口監督と言う、然るべきスキルを持った組み合わせで作られていて、ドラマとして格段にレベルアップ。 夫婦と義父の3人4年間の歴史を2時間と言う限られた枠の中で丁寧に作ってて、義父をまったく男として意識していない無邪気な無防備感からの、妊娠適齢期の人妻のメスの匂いがするようなエロみのギャップの演出も良かったし、服装の細かい変化や汗やライティングの演出等による、季節感や時系列の変化の表現も同時期に撮影されたとは思えないくらい見事。 カラミに関してもレ○プで感じるイラマチオ込みのドＭ感から、夫の傍でのニアミスセックスや、やりたきゃやればのボイコットセックスといったきとるね川口作品の定番を経ての、夫より義父を男として選んだ完堕ちセックスまで、人妻の変化を繊細に演じ切った市来まひろがいい仕事してるし、これを新人女優にやらせようとしてた今までの作品はやはり無理があり過ぎた。 今後はこの路線をキープして欲しいと思っても、あっさり元に戻しちゃうのがマドンナなのであまり期待は出来ないが、シリーズが持ってるポテンシャルを見せてくれた良い作品だと思う。

このシリーズは監督代わっても、どうせ作風に合わない髭のオッサン男優メインのコピペなのでスルーしてたんだけど、今作は比較的若く見える男優集めてるみたいだし（オッサンがいないとは言ってない）、監督が豆沢じゃないしで久々に期待して見てしまった。加州夏監督なのも一瞬不安だったけど、男優Qべえ使って面白くない冗漫コントっぽくしてないので無問題。 筋書き自体はいつもと大差ないが、親子世代の年の差を感じさせる小野りんかのオバサンっぷりが、簡単にいいなりにならない気の強さを感じさせる演技や、本番シーンでの薄めのメイク込みで良かったし、最初の中出しで孕ませ煽りをかましてるので、全体を通して息子の同級生たちが妊娠上等で通ってくる孕ませ輪〇ものとして成立してるのも高評価。 同監督の大島優香verではフェラ抜きのアレンジに過ぎなかった風呂シーンも、プチ洗体込みになってて良くなってるけど、ここはいっそ泡まみれにしてみんなで女体を洗い上げるガチ洗体からの輪〇という、事後ではなく事前のプレイに流れを変えても良かったかも。 終盤中出しも孕ませ煽りでまとめてるので、豆沢作品ではだいたい手抜きされてただの誇大広告になってる裏ジャケの「孕ませ輪〇劇」に偽りなし。夫の存在感のなさに違和感しかない設定の甘さや、面白みのない焼き直しのエンディングなどまだ伸びしろはあるけど、少なくともコピペ以上のものを作ろうという意志は伝わった。また髭のオッサンが復活してたら見るのは止めると思うが、少なくとも前向きな変化の可能性を感じさせてくれたという点を高く評価しての星5つ。

表紙の「高崎美愛」は役の名前であって女優は乙アリス。金髪ショートのイメージが強すぎて、知ってる顔なのにしばらく誰だか思い出せなかった。公式アラサーにJK役はどうなの？と思いつつ、アニメ的なルックス演出のおかげもあって意外と違和感ないし、弟大好きこじらせ姉の狂気を演じる女優の演技力は申し分ない。 原作に続編はなかったと思うが、前半の逆レ○プ危険日中出しから後半は姉弟合意の上での子作りセックスと、姉孕ませ系の作風はそのままに深掘りした台本は高評価。 ただ乙アリスのキャラに引きづられて、原作では前戯にしかなかった潮吹きを本番でフィーチャーした演出になってるのは蛇足。膣内洗い流しは孕ませ系とは相性最悪。あまり考えないで作っちゃってるから、結果的に女優をミスキャストにしてしまった制作にセンスがない。 それでもムーディーズ系の割に最後を外射で締めなかったのはブレてないし、孕まされ煽りからのガッツリホールド中出しは見応えがあったので、満点は無理だけど星3つにするほどは酷くないという妥協的な星4つ。

前作の宮島めい編は初作のMINAMO編よりも「配送中」っぽさはあったものの、初作のような夫よりオッサンドライバーと相性が良さそうな元ヤン妻といった設定がなくなってしまい、中出しにも意味や重みが感じられないあたり刺さるものがなかった。その点この作品は前作の方向性を引き継ぎつつ、着替えを見られただけで金を取ろうとする元キャバ嬢と言う、身一つで稼ぐブルーカラーの同類感や、ガサツだけど子煩悩なオッサンのギャップに、妊娠適齢期の人妻の子供が欲しい願望が刺激されちゃう孕ませ系の盛り上げ方が良くなってる。 妻子に逃げられた中田に襲われても突き放せない情の濃さはさすが元No.1キャバ嬢という感じだが、そのへんの掘り下げは後半になるとちょっと微妙。中田が未練がましく着けてた結婚指輪を最後に外すという小道具の使い方が、妻帯者でも指輪無しの手抜きを平気でやるきとるね川口監督らしからぬ繊細さで良かったのに、そのへんをスルーしちゃう観察眼のなさはちょっと物足りなかった。 それでも夫のいる家に中田を招いた時点で、優しいけど経済力もセックスも弱いオスの力不足の夫とは既に離婚する気になってる、バレ上等の開き直りニアミスセックスが、タメ口に変わってる距離感の変化や最後のホールド中出し込みで、オスの乗り換え感あって完成度高め。 唯井まひろも無邪気な人懐っこさや、子供好きなのに満たされない者同士の寂しさから寄り添っていく情の深さが、ドラマ的にもカラミ的にも良い演技。 本番シーンが3回あるので疑似ハメっぽさがちょいちょい目立つのはしょうがないし、演者の見せ方としては決して下手ではない。夫バレのエンディングはあっさり目でいまいち刺さらないが、シリーズとしては一番出来が良かったと思うので、今後も人妻と中田の同類同士での孕ませ系の方向は維持していただきたいところ。

シリーズとしては今作もハズレ。「種付けSEX」の孕ませ感もすっかりなくなってしまったタイトル負け作品で、名作だった小野りんか編以降、失速感が酷い。マドンナというよりはダスッ！の作品のような、見習い監督が作ったような手習いクオリティで、正直、メーカーの本気度を感じない。低評価は付けたくないけど、これで3作連続で星1つ。

豆沢監督作品としては『猛暑で理性が狂った母子の、汗だく中出し帰省相姦。』のアレンジと言った印象。あちらは息子が帰省していたが、こちらは母の方が訪ねていく設定。男優羽田が一色桃子の息子？というのが微妙なキャスティングだけど、外ロケでのイチャイチャシーンを撮るには無難と言えば無難。外ロケをなくしてしまうとただのホテル撮り作品だし、この設定だと多分まったく面白くない。 実の息子との生ハメ生中出し近親相姦を「融合」と表現するなど、ドストレートな感情表現や激しく一体感を求めあうカラミに一色桃子はベストな人選。中出し精子を息子にかき出させるなど、一応ヤバさは自覚してるってとこから最後はエビ反り中出しに種付け感がある遠回しなプチ孕ませ系。 寝る間も惜しんで服を着る間もなく、とはならずに、普通に寝てるし服も来てるしと言う勢いと盛り上がりのなさは『猛暑で～』と同じ微妙さ。手間と経費をケチった感じも新シリーズとして歓迎する気にはなれないけど、『猛暑で～』の寒い季節の撮影の難易度を考えると、7月7日の七夕設定ではなくむしろ冬仕様作品としてなら許容範囲。 今のところいまいち刺さるものはないが、アレンジ次第では良くなるかもしれないポテンシャルは感じられる作品。

このシリーズは初作の木村玲衣verでは女教師の変態性癖が際立ってて個性的だったのに、それ以降はいかにも嫌がる女をレ○プ堕ちさせるという定番のテンプレ台本と演出が平凡すぎて物足りなかった。 今作はその辺が改善されてて、生徒の性奴●として扱われることが快感な変態教師という筋書きが分かりやすくなってる。ただし、夫とセックスレスなのに生徒の子供を妊娠してしまうかもしれない孕ませ系中出しものではなくなってしまい、夫との性生活も充実していて欲求不満でもないのに、生徒に無理やり犯●れるセックスにハマってしまった女教師と言う台本に変わったのは好みが分かれそう。ただ、たとえ妊娠しても夫との子供かも知れない中途半端さはあるから、これはこれで正解かも知れないけど。 学校で生徒にレ○プされたことをきっかけに自らのドM性癖に気付いてしまうキャラを演じる推川ゆうりも分かりやすいエロっぷり。3Pを予告されての後半セックスからエンディングまで、あくまで生徒に玩具にされる受け身と言う方向性に統一感があるのは高評価な一方で、ちょいちょい積極的な痴女っぽさとか、中出しもOKになっちゃう感じはちょっと中途半端。そこはあくまで建前で拒むのを無理やりというシチュエーションに興奮する演出で統一して欲しかったし、女教師として生徒に服従するという互いの立ち位置はもう少し言葉遣い等で強調してもいいかも。 とはいえシリーズとして初作の個性が復活したのは高評価。満点は無理だけど、星4つ付ける価値はあると思う。

このシリーズは竹内有紀verが頂点。カメラの前でのセックスを「表現者」として行う「アートパフォーマンス」と解釈する台本が、AV女優本人とリンクした最高傑作。後半もセックスという形のパフォーマンスを通じて、妊娠こそ男女が行う究極の「創作」であるという境地に人妻自ら達するという、本能の覚醒が際立ったドラマの完成度が高すぎて、残念ながら今作はあの領域には達していない。 同じ土俵で戦ってしまうと見劣りしてしまうが、ヌード＝動物としての人間という原点への回帰と捉えて、男と女がオスとメスとしてプリミティブに求めあい、妊娠に至ることが究極的な「創作活動」であるというシンプルな分かりやすさは内容的には悪くない。 叶愛もドラマ的にもカラミ的にも、表面的には良好な夫婦関係からメスへと変貌していく変化を演じ切ってて良かったと思う。ただ、最後まで男に主導権を握られて受け身のままと言うのは物足りなくて、もう少し「孕まされる」のではなく「自ら孕みに行く」という対等な自立性が欲しかったという点で今回は役不足。最後がアゴ射にブレずに中出しで統一した演出も悪くなかったけど、満点を付けるにはちょっと足りなかった。

受付嬢へのこだわりゼロで行き詰まり感があった『受付嬢NTR』のキャスティングや設定、演出等は残しつつの、きとるね川口監督の新作。 同監督の『クレーム対応NTR』は、子供が欲しいのに仕事優先の夫に放っておかれてる人妻設定だが、今作は昇進して子供を欲しがるようになった夫に対して、仕事優先でまだ妊娠したくないOL妻と言う逆の設定で差別化されてる。夫と子作りしたくなくて残業するようになった深夜の会社で上司に中出しレ○プされてしまうという、夫が子供を欲しがったことが回りまわって孕ませNTRされる因果応報の台本が個性的。 セックスに興味がない訳じゃなくて、上司のセクハラ猥談に会社で興奮しちゃうような、妊娠適齢期相応の性欲を内に秘めた、隠れドスケベ感を醸す栗山莉緒も良い演技だが、ラブラブに見えてもその実、先に出世した夫への対抗心や鬱屈といった負の心理状態や、夫とは妊娠アリバイのためのセックスすらしたくない破滅型な感じは、もう少し台本や演出として掘り下げられそう。 仕事第一のOL妻にとって業務＝上司とのエロ行為になり、それが就業日誌という形で記録されたものを夫が読んでしまうという、基本アイデアも悪くないと思う。プレイも総じて会社業務に絡めた演出になってるのもいい感じだし、日誌を書きながらのセックスで字が乱れてるのも良いアイデア。 ただ、就業日誌というアイテムをどれだけエロに活かせているかは微妙だし、中盤からはニアミスプレイの方が目立ってて、作品テーマとカラミの演出がブレてる印象。日誌の記述内容が実は上司とのプレイについてというのも隠喩が分かりづらい。「顧客＝実は上司」をいかに満足させるかと言う形で統一しても良かったと思うし、顧客の要求＝上司に孕まされるかもしれないことへの葛藤や、夫に読まれる前提で人妻があえてギリギリの際どいことを書く「ニアミス」感があってもいい気がする。2番目のセックスなども、事後に接待客と合流してホテルから出てくるところを、夫がアリバイ確認するシーンは必要だった。 それでも仕事優先で妊娠したくない人妻を孕ませNTRという基本ラインは分かりやすかったし、後半セックスを夫に見せつける吉野君の実況技術も秀逸で、シリーズ化のポテンシャルは十分。初作は栗山莉緒の愛嬌ある個性が目立ったが、いかにもキャリア優先のお堅いベタな眼鏡が似合う女優でも見てみたい。

地味子ものとアラサー喪女を併せた作風で、公式29歳の倉木しおりはハマり役のはずが、若さとコンディションの良さが勝ちすぎててじゃっかんの違和感あり。とはいえドラマ的にもカラミ的にも演技の質は高くて申し分ない。 浮気された経験から男がトラウマになったアラサーという役どころで、会社では猫背だったり、風呂嫌いで家では無数のバイブに囲まれながらのオナニーが常習と言う、妊娠適齢期の女のハードな性欲のこじらせ感まで、キャラの作りこみがかなりこだわってる。日ごろはブスだが実は美人と言うギャップもインパクトを狙った演出がかなり確信犯的だし、男優北が演じる妻子に逃げられた加齢臭オッサンも同じくらい会社で疎まれてて、男が怖い女にとってのハードルの低さや、何気ない会話から距離が縮まっていく流れまでドラマ的な流れがよく考えられた台本が良い。 男よりもワンチャン子供が欲しいアラサーと定年間近の種馬オッサンとの、微妙に距離がある中出しセフレ関係が、最後にガチ恋に発展しそうなタメ口に変わる感じまで、細かく考えられた台本が最後まで好印象。外射マニアの肉尊監督にしては、子作り目的の中出しセックスが最後までブレなかったのも高評価。最後がやりっぱなしエンディングなのはアイデア不足の手抜きっぽいけど、トータルでは十分レベル高めな良いドラマだった。

前作の森日向子と同じく公式24歳の綾瀬舞菜がアラサー役。夫の店から独立した美容サロン経営者と言うのが若く見える理由付けにもなり、経済的に自立した役どころとして良い設定。男優とのバランスで年上感も問題なし。 セックスレスで欲求不満と言うありきたりな動機かと思いきや、子供が欲しくて始めたアラサー妊活を早漏淡白夫に1年以上放置されてる憤りや、女風経験者で年下との浮気願望が見え隠れするのが良い前フリ。定番の手料理がまさかの青椒肉絲というのも楽しい演出。 今回は学生の方も人妻との不倫経験から人妻愛が強いと言う設定が個性的。カラミの傾向としてはデカチン系で、最初の本番から奥まで届いてる感や、騎乗位で勝手に腰が動いちゃう制御不能な勢いを演じる女優がかなり上手いし生姦への良い前フリ。中盤の風呂シーンは湯船にお湯張るひと手間が良かったし、初めての生セックスの相手になって欲しいと学生からいきなり押す流れも新しくて、中盤セックスも素股でいいと言いながら隙あらば生でハメようとする感じが分かりやすい。 「ナマは危ないんだよ」と大人の女として厳しく叱りながら、押しに負けて生挿入を許してしまったが最後、腰の暴走が止まらない感じや、中出しの気配を感じて慌てて抜くところまで細かい演技が繊細で良い。中出しも暴発じゃなくて学生が確信犯的に人妻を孕ませに来てる感じは前作と同じ傾向。中出しに気付いちゃった感じや、白々しく誤魔化そうとする学生との微妙な空気まで、特に女優の演技が表情から仕草までかなり秀逸。 朝のシーンも「もう妊娠しちゃってるかも知れないんだよ」というセリフが開き直りナマ姦への良いフリだし、歯止めが利かなくなったセックスも受精感のある中出され演技まで勢いあって良かった。何度か白いゴムがズレてたのは不可抗力として見て見ぬふりするけど、白けるところはあるので製品選びからなるべく気を付けて欲しい。 人妻を孕ませたかも知れない興奮でテンション上がってる学生と、浮気願望通りに今後も中出し密会が続きそうなエンディングも良かったけど、後半セックス後にいきなり生理前だから大丈夫とか言い出すクールダウンが微妙。そこは本当にヤバいことになるかも知れない破滅型の脳イキ感のままドツボにハマって欲しかった。 全体的にクオリティ高めだったけど、最後の最後に変なブレーキがかかったもったいなさで今回は満点に届かず。

『取引先の傲慢社長に中出しされ続けた出張接待。』など、ひむろっく監督の既出シリーズや、ながえ監督の『人妻秘書、汗と接吻に満ちた社長室中出し性交』の要素などをいろいろ取り入れつつのランジェリーコスもの。 台本的には今のところシンプルな枕営業もので、演出もいまいち刺さるものがない。ホテルで抱かれるのを待つ人妻の心理描写ももう少しエロみが欲しかったし、汗だく演出ももう少しコンセプトとして分かりやすさが欲しい。小沢との関係に次第に生活感が出て来る演出も、「契約」にかけて最終的に事実上の重婚関係まで振り切れても良かったかも。ひむろっく監督は結婚指輪などの小道具も手抜きせず比較的丁寧に扱う監督なので、最後の本番前に夫との指輪を外して別の指輪に付け替える等の演出があれば、夫との後半の会話に出て来る「今までで一番大きな契約」の意味も、夫との結婚よりも大きな契約というダブルミーニングになったと思うし、後半セックスの自ら子宮奥に迎え入れるような中出しにも背徳的な重みが出たような。 後半セックス前の衣装はプライベート感が強くなってOLものからは逸脱してるのだから、いっそエンディングは主婦っぽくして、ビジネス色がどんどん薄くなっていく流れで小沢への心情が見えるように統一しても良かったと思う。 小谷舞花はドラマ的な演技は台詞回しなどに拙さがあるけど、カラミはエロかったし特に最後の中出しのホールド感からの多幸感のあるベロキスは見ごたえあった。 ドラマとしては叩き台としてなら悪くないけどまだちょっと弱めなので、今後の進化に期待したい。

作風には何ら目新しさはないし、ドラマ部分に手抜きが見られるのもいまいち。ほとんどのシーンで左手を見せない夫役が冒頭だけ結婚指輪してないのがバレバレだったり、コンビニバイトの佐山愛の前髪がずっと顔にかかってたり、特に中盤からはそれなりに髪を上げてるのに冒頭は下ろしたままという、無駄な違和感を与える中途半端な手抜きで作品の質を下げちゃってるのがもったいない。 ただ、やたらとBBA扱いするモラハラ夫への反発や絶望感と子供が欲しさから、若い男との不倫中出しセックスに溺れていく熟女妻を佐山愛が演じるドラマ自体の質は悪くない。夫を妊活に誘ってるように本当は危険日なのに、「バイト男子」には安全日とウソをついて中出しさせる人妻というヤバいシチュエーションが良い演出だったし、最後は夫を見限ってバイト男子の子供を妊娠した人妻が、女として求められているという多幸感から結局はやり捨てBBA扱いだったという残酷な転落劇も、人妻側も嘘で男を騙してたので自業自得と言う因果応報がよくまとまってる。 いきなり感情移入を阻害する冒頭の雑な作りに満点は付けられないけど、種付け中出しセックスならこの人の結城くんと、佐山愛のパフォーマンスの組み合わせでの孕ませ系に期待するカラミのクオリティも裏切らないし、トータルでは十分良い作品だと思う。

作風としてはマドンナの『ヌードモデルNTR』と『お前の奥さんに恋人のフリをして欲しいんだ…。』を併せたような作風。元モデルの美人嫁を持つ低スペック夫のコンプレックスと、社会的成功者である夫の友人という設定が前置きとして重要。ただ、夫役にはいつメンよりもパッと見で底辺臭が伝わるタイプの役者がいい気がする。説明しなくても絵的に伝わる情報って大事。 人妻が元モデルというのも重要な設定。「元プロならこのくらい出来るでしょ？」とプライドを刺激して強引にことを進める筋書きは悪くない。相変わらず自己主張の激しい不安定なカメラワークにイライラさせられつつ、最初からこういうの期待してたんでしょ？っていうカラミもエロかったけど、夫への潜在的な不満といった前フリはもう少しあっても良かったかも。男優小田切のしゃべりも拙くて、大島丈なみのいかがわしい業界人っぽさが欲しかったし、もう少しモデルとカメラマンが寝るのは当たり前と言った、一般社会とは別世界の人間同士の阿吽の呼吸といったデカダンスな演出があっても良かったと思う。 中盤ではそのへんが顕著で、夫が家にいるのを知りながらリビングで堂々とセックスを始めちゃうのが、住む世界が違う下々に何を思われようが気にしない貴族のふるまいって感じの大胆な演出。夫バレを幸いにさっさと夫と別れる気になってる鬼畜妻に、土下座してすがりつく夫の卑屈さからの、あえて下層民との結婚関係は維持したまま上級国民に孕まされる背徳感を楽しむ鬼妻と言う歪んだシチュエーションが高評価。夫の主観カメラワークと言う後半も、既出の演出ではあるが木村監督の作風と合ってて良かったと思う。 事実上の重婚状態になるラストは同監督の『「俺の妻を妊娠させてくれないか？」親友から頼まれて、奥さんが妊娠するまで中出しさせてもらった。 五芭』と同系でもあり、家庭内にカーストのてっぺんと底辺が同居する格差社会ドラマとの融合がなかなかいい。 木村監督の作品にありがちな面白くないコント臭といったテクニカルな部分で冷めちゃうところもあるし、もう少し経済的な事情で子供も作れない人妻の忍耐と言った、『妻のスマホを覗いたら、俺の同級生と不倫していた。 白峰ミウ』的な掘り下げがあっても良かったと思うし、まだ伸びしろはあると思うけど、木村浩之監督とアタッカーズには今後もこうした重婚ものを追及していただきたいところ。

同監督の『寿退社するというムカつく女上司の子宮に無能ザーメンたっぷり注入して膣堕ちさせてやった。 紺野ひかる』の後継的作品。脚本は使い回しではないが、孕ませ系の方向性としては同じ。 台本は正直いろいろ詰め込み過ぎで粗い。洗脳やストックホルム症候群を題材にするのかと思いきや、記憶をなくすクスリとかいうご都合主義的なアイテムが出て来たり、かと思うとレ○プ画像で脅迫したりとアイデアが渋滞してて、足し算だらけで引き算が足りない。一番重要なのは、後継者を産まなければ会社から追い出されることになるかもしれない女社長という設定なので、そのへんを軸に要らないところはスリム化して欲しかったし、逆に孕ませレ○プを誘発したのが女社長の計算通りだったり、記憶をなくすというご都合主義的なクスリも女社長が仕組んだ偽薬だったりと言った、男の主観と女の主観のズレの部分を膨らませた方が良かったような。 とはいえ、性奴●として孕まされる禁断の快楽と、妊娠することで権力の座を維持する一挙両得のしたたかな女と言う歪んだシチュエーションは伝わるし、エキセントリックな役どころやパワフルなカラミを演じ切った七海ティナもいい仕事してる。結城くんもねちっこく子宮奥に精子をねじ込むような種付け中出し演技がさすがだが、もう一人の男優は演技力でちょっと差がついてしまったのが気の毒だったかも。 今回はちょっと満点は無理だけど、［Jo］Style監督には今後も性奴●扱いでもいいから孕まされたい女という難易度の高いドラマを掘り下げて欲しい。できれば次の作品は1年後とかじゃないとありがたい。

タイトルだけ見るとありがちな系統に思えるが、実際の内容はかなりドラマ性高め。相思相愛で体の相性も抜群な運命の相手同士のはずが、男の幼稚な思い込みと身勝手な性欲の暴走で台無しになった男女関係を繊細に描写しててかなりクオリティ高い。あえていろいろ説明せずに行間を読ませるような曖昧さを残しつつ、最愛の相手との子供を作りたいオスとメスのプリミティブな生殖本能がドストレートな孕ませ系という構図がなかなか個性的。 レ○プか和姦かは女の気持ち次第と言う中盤の転調も、人妻の下着の変化込みで良い演出だったし、妊娠上等な破滅型の中出しセックスにとことん溺れて、レ○プの記憶を忘れられなかった男との和姦の思い出で上書きしてから男を切り捨て、夫との平凡で穏やかな日常に戻っていく女の強さをエンディングまでしっかりまとめてる。 （元）川北メイサの鳳みゆは復帰後、リハビリのつもりだったのか演技の実力に見合った作品と監督に恵まれてなかったが、一転むしろ難易度高めの役どころでようやく女優として真っ当に評価された作品が回ってきた印象。ドラマ的にもカラミ的にも感情に振り幅のある複雑な女心を丁寧に演じてて高評価。犬神涼監督作品としても久々に納得のいく出来で、文句なしの星5つ。

前作の西野絵美verを踏まえての発展形。ドラマ的にはいろいろ良くなってる一方で、カラミのカメラワークや演出的にはそうでもないところもチラホラ。 まず衣装やメイク、髪型のチョイスは今回が一番いい。女優の個性との相性もあると思うが、地味姉が華やかに変わっていき、最後に落ち着くところまで場面ごとのコンセプトがよく考えられていて高評価。 カラミに関しては最初の本番が割と微妙。やたらピンボケするカメラワークと、カットしすぎでいきなり絵が飛ぶ編集が雑。演出的にも西野絵美verの方が、無許可中出しの衝撃からの、一線を越えてしまった女の開き直りおかわり中出しセックスと言うメリハリが利いてたように思う。 ドラマ的には中盤が良くなってる。セックスの翌日に義弟を拒み、男ウケを狙った外向きのルックスへの変化もこれまでで一番ギャップが利いてるし、姉に拒まれた弟が家族が買い物に行ってる間、家でずっと拗ねてたという演出コンセプトも良かったと思う。姉と弟の気持ちのすり合わせが繊細になって、後半セックスへのドラマ的な盛り上がりは一番スムーズ。 中盤のライトプレイから後半の前戯まで、素股多すぎで間延びするのは相変わらずだが、後半の気持ちが入った妊娠前提子作り中出しセックスからの、エンディングの姉を清潔感のある若妻主婦風のルックスにして、2人の将来を予感させる家庭的な雰囲気にまとめたところまで、全体的な構成を考えた流れの作り方がセンスがいい。 公式22歳の白石ももの姉役へのなり切りっぷりも良かったし、カラミも妊娠上等の中出され受精演技まで全体的に見ごたえがあった。前半セックスの絵作りの雑さは要反省だと思うが、トータルで見れば十分レベル高めでオマケ気味の星5つ。