絶対零度さんのレビュー

「発情したマ○コが３つ」という非常にストレートなタイトルの本作は、ドグマの二村監督お得意の「痴女３人モノ」である。「女３対男１が一番えろい」という「真理」に気づいてから、二村監督は、やたらと同形式の作品を撮り続けている。ただ、この「痴女３人モノ」というのは、あくまで出演する３人のキャラクターが「拮抗」していることが成功の条件。ところが、今回は、冒頭からいきなり強烈な「マン屁オナニー」で昇天する立花里子の「強すぎるキャラクター」のまえに、他の二人が完全に「脇役」となってしまった。立花里子は、良くも悪くも、乱交モノには不向きのＡＶ女優である。

「元どインディーＡＶ女優」だった「ＹＯＫＯ（楓）」を一躍メジャーに押し上げた出世作「本物レゲエダンサーシリーズ」の第５弾。今回は、スタジオを飛び出して、砂浜の上で「青姦プレイ」である。ＹＯＫＯの「ダンサーキャラ」と「激しい腰づかい」は、「さぞ白い砂浜に似合うだろうな～」と思いきや、正直、ちょっと「期待外れ」だった。まず、天気が悪くて、風も強く、見ていてどこか「寒々しい」のである。少なくとも「真夏」とは思えない。そして、いつもの衣装も海岸ではどことなく「場違い感」がある。もし、「サンサンと照りつける太陽の下でビキニ姿のＹＯＫＯが激しく腰を振る」という内容だったならおそらくＡＶ史に残る「最高傑作」が生まれていたはずだ。しかし、実際には、そうならなかったので、評価は星３つが妥当である。

「レゲエダンサーキャラ」で大ブレイクした「楓」ののＡＶデビュー（ＹＯＫＯ名義）第３弾。彼女にとって間違いなく「出世作」となったシリーズである。今回は彼女の最大の武器である「腰づかい」を前面に押し出して、タイトル通り、男優のチ○ポをこれでもかと「ヌキまくる」。日本人離れした「神の騎乗位」で激しくグラインドする姿は、まさに「エロの化身」である。本番中は男優の顔はほとんど見えないのだが、きっと、ＹＯＫＯのマ○コにありとあらゆる角度から刺激されて恍惚の表情を浮かべているはずだ。

とんねるずの「みなさんのおかげでした」の人気コーナー「食わず嫌い王」のＡＶ版。二名のＡＶ女優がお互いの「苦手なプレイ」を当てっこするという企画である。「パクリ」といってしまえばそれまでだが、ＡＶらしいといえばＡＶらしい発想である。プレイ自体はどれもハードだが、女優二人の性格が大人しすぎるため、どこか全体的に盛り上がりに欠ける。もうちょっと「ノリのいい女優」を用意できなかったのか？そして、それよりも、ひどいのはスタッフの「ぐだぐだな司会進行」である。「本家」が面白いのは、例えゲストが無口でも、場を盛り上げるとんねるずの巧みなトークがあってこそ。ただ、岡本あいのド変態ぶりは、相変わらず「世界レベル」であり、マン屁の卑猥さは「神レベル」である。

「元ギリギリガールズ」として話題となった「荒井美恵子」のＡＶデビュー第２弾。セレブマダムに扮した荒井美恵子がまわりの男達を次々と食べまくる。「挿入なきデビュー作」から一転して待望の「本番解禁」である。もっとも「擬似説」のほうが濃厚なようだが、そういう部分も含めて、彼女には「９０年代の古き良きＡＶ」の雰囲気を感じる。有名芸能人がカメラのまえでマ○コをさらして、３本ものチ○ポを同時にフェラしてることは事実。ただ、エロ演技もだいぶパワーダウンしてて、むしろ、「本番のなかった」デビュー作のほうが良かった、というのは皮肉な話である。

「範田紗々」に続く「芸能人ＡＶデビュー」企画の第二弾は、あの「ギリギリガールズ」として一世を風靡した「荒井美恵子」である。最近、現役アイドルのＡＶ転向が続く中、久しぶりに「落ち目の元アイドル→ヌード→ＡＶデビュー」というＡＶ界の「王道路線」を見事に復活させる。その過剰なまでの「エロ演技」は、まさに「９０年代のアダルトビデオ」を彷彿とさせるレトロ感を漂わせている。なんというかすべてが「バブル期のテイスト」なのだ。デビュー作でこれほど「淫語」にノリノリな新人というのも前代未聞である。また、発売まえにいっさいサンプルを流さず、「挿入なきデビュー作」という「異例の措置」が取られた事からも分かるように、ＳＯＤの「荒井美恵子」にかける「本気度」が窺える。賛否両論あると思うが、なにも挿入するだけがセックスではなく、これも十分「アリ」である。

あの「あいだゆあ」とエッチな新婚生活を楽しめる「バーチャルＡＶ」。これは同じく最近Ｓ１を主戦場としている「蒼井そら」にも言える事だが、彼女達くらいのキャリアになると、もはやこういった「明確な売り」のある企画でないと、正直、厳しいものがある。逆を言えば、まだまだ企画次第では、「一線級」として活躍できる力があるという事。「あいだゆあとひとつ屋根の下でセックス三昧」という夢のような世界がここでは展開される。「モーニングセックス」、「裸エプロン」、「混浴プレイ」と極上の愛のフルコースが味わえる一本。

「ゆまちんのおっぱい接近中ぅ～」というおしゃれなセリフの後に全裸で微妙なダンスを踊りまくる「麻美ゆま」。もはや、完全に「壊れている」。その後、「学校一おっぱいのでかい生徒」と呼ばれていた中学時代のエピソードを披露＆再現ＶＴＲ。そして、「裸エプロンで料理を作る→パイ圧で空き缶をつぶす→公園でバナナを食べながらインタビュー」という意味不明な企画が続く。まるで「乳話」というコンセプトなど最初からなかったかのように迷走する麻美ゆまとスタッフ。麻美ゆま作品としては珍しい「明らかな失敗作」である。風邪をひいてるのか鼻水をしきりにズルズルしてるところも気になった。それでも麻美ゆまの「裸エプロン」は失敗作を補って余りあるエロさである。よって、評価は星３つ（甘め）。

現在ＡＶ界ナンバーワンの「麻美ゆま」がこれまたＡＶの王道中の王道である「病院モノ」に出演。まさに、これ以上ないくらいの「手堅い一本」である。女医、ナース、患者と一通りの役をこなしている。ナース姿も捨て難いが、個人的には、患者になって変態産婦人科医にマ○コを「触診」されてる姿が最高。モザイク越しにもあそこがパックリと口を開いているのが分かる。企画としての冒険心には欠けるが、それでも「磐石の出来」といえる。

過激な企画モノでまさに「やりたい放題」だったＳＯＤも、メジャーになった途端に、やたらと「まじめな性」を訴えるようになった。昔、ヤンチャしていたおもろいニイチャンが社会人になって急に丸くなったような感じである。それでも「性教育」をネタにしてＡＶを１本作ってしまうところを見ると、まだまだＳＯＤにも、良い意味で、「悪ノリ魂」が残っているという証拠である。いや、「まじめな性を考える企業」という姿勢も、そもそも、ただのＡＶへの「ネタ振り」でしかないのだ。このメーカーはやっぱり只者ではない。