絶対零度さんのレビュー

余計な「シナリオ」、「ロケ」、「インタビュー」「イメージ映像」等をすべて排除して、「なにもないスタジオ」でただひたすらにセックスするという前代未聞の一本。「ＡＶ界の新女王」として当時人気絶頂だった「夏目ナナ」だからこそ実現した野心的な企画である。驚くべきは「セリフ」まで徹底的に排除している事（まったく口をきかないわけではないが、ほぼ全編にわたって『無言』）。異様なまでの静けさの中でチ○ポをしゃぶる「ズリュズリュ」という音だけが無機質なスタジオの中にえんえんと響いていく。夏目ナナの作品の中では間違いなく「もっとも異質」であり、「プレイのハードさ」ばかりを売りにしている昨今のＡＶに慣れたユーザーにとっては、「とまどい」すら覚えるはずである。この作品ほど評価が難しいＡＶもないが、人気女優としてその「リスクを背負った挑戦」には、素直に星５つ。良い意味で、なかなかの「問題作」。

熟女系専門のソープ企画「麗しの熟女湯屋シリーズ」の「新田亜希編」。「ソープ」といっても現代の風俗店のそれではなく、どちらかというと「昭和初期テイスト」。このへんは、他社のソープモノとは明らかに一線を画している。「ローションの代わりに母乳を使いますか？」というセリフはさすが「熟女湯屋」である。いい意味でだらしなく崩れた巨乳は「卑猥」の一言。それでも女優は「熟女」というよりかはまだまだ「若妻」といった雰囲気。後半は加藤鷹との「赤ちゃんプレイ」。「おっぱいちょーだい」と言いながら恍惚の表情で母乳を飲むカリスマ。加藤鷹のこんな情けない姿はそうそう観れるものではない。あのカリスマさえ溺れる新田亜希の母乳の味。ソープＡＶ史に残る名作中の名作である。

熟女系ＡＶの世界は意外と狭いのか、「友田真希」と「大越はるか」は、過去に何度となく共演している。もっとも、それはお互いに熟女ＡＶ界を代表する人気者だからである。そんな二人が組むからには、エッチの内容は保証つき。熟女ファンにとっては、まるで夢のような「淫靡な世界」が次から次へと展開されていく。もっとも、予算の関係なのか、叶えられた「妄想」はたったのひとつだけ。ここらへんがインディーレーベルの限界というか、大物二人を１回のロケで帰さなくてはいけない懐具合がなんとも哀しい・・・。大越はるかは、相変わらずの「眼鏡美人」ぶりで、文句ナシ。「熟女」と呼ぶにはまだまだ若すぎる。

「おっぱい横綱」のキャッチフレーズで、某コミック誌等でグラビアの実績もある芸能人「灘坂舞」のＡＶデビュー作。「現役アイドル」としてまだまだ十分に「引っ張れる」段階での早々のＡＶ転向は、完全に「時期尚早」ともいえる。もっとも、それゆえにＡＶファンにとっては「大英断」と拍手を贈りたい。「どうせＡＶに出るなら、早くセックスシーンを拝ませてくれ」というのがユーザーの本音。昨今の「着エロアイドルのＡＶ転向ブーム」に見る「もったいぶり戦略」に辟易していたファンにとっては、非常に、ありがたい話である。「次に控えているアイドル」は、彼女の姿勢を見習ってくれ。それにしても、「おっぱい横綱」とはよく言ったものである。

今となっては「伝説のＡＶ女優」ともいえる「高樹マリア」主演のドラマ風ＡＶ。本人の「演技派志向」もあってか、彼女のビデオには、やたらとこの手のドラマ作品が見受けられる（『素の高樹マリア』でエッチをするのは、まれ）。正直、「ドラマ部分」にどれだけの需要があったのかは疑問だが、それでも、この「出し惜しみ加減」が今となっては「ＡＶ女優高樹マリア」の価値を支えていたのではないだろうか？あくまで「演技の一環としてのセックス」にこだわり続けた彼女。本作も、ＡＶとしては決して満足のいく作品ではないが（むしろ、『レ●プモノ』としては駄作）、改めて「高樹マリア」の商品価値を思い知らされた次第である。フツーのセックスシーンでこんなにドキドキできるＡＶ女優というのも、そうはいない。

なんとも評価しづらい作品である。冒頭からレンタル版は「不完全品」であることをこれでもかとアピールして、「製品版を買え」としつこく迫ってくる。そして、収録時間の半分はあろうかという勢いの「作品紹介」。もはやどっちが「本編」なのかわけが分からない。メーカーが「不完全品」というならこちら側も評価の仕様がない。よって、星ひとつ。もっとも、収録されている内容を見る限りは、製品版は「あいり＆めいり史上最高傑作」の予感はビンビン伝わってくるのだが・・・。やたらと「アナル」が拝めるのもレアルらしくて、グッド。

双子のＡＶ女優「あいり＆めいり」主演のいわゆる「バーチャル系ＡＶ」である。「双子のロリータ姉妹とヤってみたい」という層には、垂涎モノのシチュエーションといえる。３Ｐだけではなく、それぞれに「ソロパート」があるのだが、もはや「どっちが『あいり』でどっちが『めいり』なのか？」は判別不能。さらに二人の「レズシーン」になると、もうわけが分からなくなる・・・。片方がハメられてる時にもう片方が結合部をじーっと覗き込んでいる姿は、正直、たまらないものがある。非常に満足度の高い一本。数ある彼女達の作品の中でもベストに近い。

元グラビアアイドル「琴乃」のＡＶデビュー２作目にして、２００７年度ＡＶオープンエントリー作品。明らかに「グランプリ狙い」といった盛りだくさんな内容である。「飽きられる」のを覚悟で、２作目で「４時間」という超大作。フツーなら４～５本かけてじっくりと撮る企画を一本にムリヤリ詰め込んだ力技。多少の「だらだら感」は否めないが、逆を言えば、それだけたっぷりと「琴乃のエッチを観れる」という事である。だらだらと観ながら、だらだらといつまでもヌキ続けられる非常に贅沢な一本。コストパフォーマンスの良さは、間違いなく、今年ナンバーワン。大盤振る舞いにもほどがある。

「萌え系アイドルのパイオニア」としてネット界では知らぬもののいない超大物「きこうでんみさ」がついにＡＶデビュー。「はきゅ～ん」の決め台詞で、民放の某バラエティー番組（『ガチ○コ！』）を混乱の渦に陥れたあの「電○系キャラクター」は健在である。デビュー時に「すでにキャラが完成されてる」ＡＶ女優というのは、間違いなくＡＶ史上初。異様なまでに勃起した「乳首」とウネウネとうごめく「ケツの穴」がやけにリアルである。チ○ポを入れられると天性の「アニメ声」であえぎまくる。アキバ系でなくともここまでエロい痴態を見せられれば「萌え～」と叫びたくなるというものだ。話題性も抜群で、ＡＶファンなら絶対に外せない一本。キャラに徹しきる「プロ根性」は、さすがである。