ＲＩ◎ＫＫＵさんのレビュー

　控えめに言っても傑作だと思える、素晴らしい作品でした 密度のある内容ながら、操作やストーリーを読む際にＲＰＧ特有であるチンタラした展開も特に無く、また一貫した逆レ●プも世界観にマッチしていて抜くにもよし、笑うにもよしで色々な意味で楽しめる作品でした。王道ながら臭さがなく、また各キャラが非常に個性的で腐っておらず、クリア後の世界にも色々な事情があって村人やらが一人ひとり完全に幸せになっていないところも良い手法だと思いました。 　私がとても印象的だったのは終章のみで言うなら最終戦とその直前のネクストドール戦。ネクストドール戦では敵であった四天王を操作して戦うものですが、加勢にきて共に戦うのではなく、四天王その人を操作していくのは新鮮で非常に興奮しました（性的な意味ではないです）。戦い方からセリフ回しまで四天王らしさがよく表れている素晴らしいイベント戦でした 最終決戦ですが、敵だったものと手を組む　信じていたものが敵だった等、王道ＲＰＧによく見られるものですが、世界や個人の事情が複雑に絡まった最後の四天王の言葉や、敵である勇者、魔王が身を案じるやり取りは非常に感動しました。キャラに対して愛着がないとそういった感情は湧きませんし、キャラ立てがイマイチなら対して盛り上がらないため、キャラを腐らせず、また主張させ過ぎないその絶妙なバランスには舌を巻きました 　惜しむらくは最終決戦のＢＧＭ。本気を出してくるラスボス戦それ自体のＢＧＭは本当に神曲だと思います。が、王道ＲＰＧ等で見られる、タイトルコールを挿入するというものが致命的でした。タイトルコール自体は悪くはないのですが、直前のＢＧＭが本当に素晴らしかった手前、トドメであの音楽ではいささか足りないものがあるというか、個人的にあまりマッチしていないなと感じました。とはいえあのＢＧＭのままでもいいわけではないため多少はやむなしとも今は思います。 　最後になりますが本当に良い作品だと思います。ただのエロゲーとか抜きゲーとかで片付けてはいけない、そんなゲームだと心から言えます。エロ抜きにしたって完成度が凄まじいため、そういうのが苦手な友人にも伝えていこうと思いました。幸いにも私の周りにはアブノーマルな変態が多いため、ホモの友人以外には広めていこうかなと思います。今後の作品にも期待しています。ありがとうございました