AV dream projectさんのレビュー

主演のななこちゃん、確かによく頑張ってます。でもせっかくの野外なのに、開放感、爽快感があまり感じられなかったです。演出不足ですかね。野外なのに狭い所に入り込んで、窮屈な雰囲気です。光や風を全然活かしてなくて、野外なのに逆に暗い感じです。カメラアングルも上から見下ろすようなアングルが多くて、これまた窮屈な印象でした。ななこちゃんの頑張りがあったので、ようやく「並」です。

地震で急停止したエレベーターに閉じ込められた男女。自ら持っていた弁当をだしに、1人1人に脱ぐことを強要し、ねちねちと女性社員を責める男。そんな男に対して、「私が頑張るから、みんなに食べ物を分けて」と言い放つりおちゃん。だらだらした雰囲気が一転、画面全体が緊張感で引き締まりました。同僚、後輩の女性を守るために男の前に敢然と立ちふさがった、という場面はこの作品最大の見せ場だと思います。ブラジャー・パンティを大胆に脱ぎ捨て男に挑むその姿に、覚悟を決めた女の凛々しさがあります。男から蹂躙されながらも、目や顔の表情に、いってたまるか、という女の意地を見せたりおちゃん。見事でした。

作品の評価軸は人によってそれぞれで、これだ、というものはないと思うのですが、一つの要素として、「単純な映像をじっくり見せる」ということがあると思います。これが「単調な映像を延々と見せられる」ということになると大変ですが、この作品は前者です。単純な画像・映像というのは意外と難しいです。彼女のヌードやビデオを撮られる方も多いと思いますが、よく撮れてない、ということが多いのではないでしょうか。「単純」というのは、今の状態からの引き算なのです。人間の思考回路は足し算をしてしまうことが多いので、引き算がうまくできず「単純な画像」がきれいに撮れないのです。お子様ランチあるいは安物コース的な作品が氾濫する中、よかったと思います。

３番目に登場のあいかちゃん、超オススメです。ダンサーを名乗る女性は数多くいますが、彼女のポールダンスはＡＶのダンス物のレベルを超えていました。美人ではないですが、体は申し分ないです。「しなやか」という言葉は彼女のためにある・・そんな気がするダンスです。

ダンス系に興味がありますので、色々見ますが、この作品はレベルが高いです。単純なエロダンスではなく、ベースになるダンスがしっかりと存在していて、そこにＦｕｃｋを融合させる、というコンセプトがはっきりわかります。同様の意図と思われる他社作品も数々ありますが、中途半端な作りのものが多かったように思います。元々ダンスとＦｕｃｋは相性がいい（根っこは同じもの）と思いますので、作り手のコンセプトをはっきりさせさえすれば、良作が生まれると思います。ソラリゼーション等の珍しい技術も応用されていて、作り手の意欲も感じられます。惜しいのは「クラブ」のイメージを強調したかったのか、照明にこだわりすぎた感じです。全体的に見づらい印象を持ってしまいました。「09秋の感謝祭」に呈示された作品とかなりかぶっていますね。本当は☆５つにしたいところですが、☆４つです。

作品そのものは平凡で、インパクトは何もありません。 しかし感動ポイントが２つありました。その1、ゆいちゃんが５人の男優陣のオチン○ンを味見するシーン。男優の前に跪いて・・パンツをおろして・・咥える前に、相手を見上げて会釈しているのです。「よろしくお願いします」とか「失礼します」という感じなんですが、感動しました。長年ＡＶを見てますが、フェラの前に会釈する、というシーンは初めてです。その２、プレイ終了後に感想を求めるお決まりのシーン。ほんのり紅く上気した顔で健気に答える姿がとても可愛いです。この撮影を経てゆいちゃんの「女子力」は確実に上がったと思います。ゆいちゃんの謙虚さに☆４つです。

音にこだわる、というコンセプトはあまりないような気がして、期待して購入したのですが、期待はずれでした。確かに「音」は充実していましたがそれだけのことで、映像が単調な分損した、と言う感じです。

加瀬あゆむの凛々しさ、まさにcool beautyの一語に尽きます。通常のレズ物だとペニバン装着の♂役のFUCK時の腰の動きは怠惰で緩慢な動きしかないことが多いのですが、この作品の終盤での彼女の腰の動きはキレが抜群で、見ていて惚れ惚れしました。必見だと思います。

コンテスト、オーディションの形式で「女子力」を競う企画は個人的に大好きです。企画その物は非常に好ましいし、1部2部3部という構成も悪くないと思います。が部分的に非常にストレスを感じました。第２ステージ中盤に６人一斉にフェラに移る場面があり、その後女豹ポーズでのフェラを一人一人クローズアップするのですが、このあたりのカメラアングルが大減点ものでした。「お尻」がこの作品の主題であり、そのための女豹スタイルでのフェラだと思うのですが、男優目線オンリーで上から見下ろすだけのアングルに終始して女優陣のポーズを全く生かしていませんでした。この作品のハイライトとも思われる場面での脇の甘さが非常に残念です。1点減点で☆4つとさせて頂きます。