かんじょうのどれいさんのレビュー

作品の流れとしては、基本的に調教を行う高橋側の視点で物語が進んでゆき、「長期間に渡って高橋の家で性行為をする」、「高橋の命令で様々な格好をさせられる」、「高橋の命令で様々な男と様々な性行為をする」などといった1や2よりもハードな出来事が起きていきます。 一見した印象ですが、その中でも真由さんの言葉や行動の根底には、「旦那さんに対する愛情」があるように感じられました。 シリーズを通しても、今作が最も「旦那に対する愛情」を感じられる描写や表現が多いと思います。 一方旦那さん側においても、今作が最も「真由さんに対する愛情」を感じられ、改めてNTRという性癖の複雑さを感じさせられました。 二作目のメイン？の間男である淳平も登場したのは驚きました。 真由さん、高橋に呼ばれてやって来た人妻・綾香さん、淳平が3Pをする場面では、綾香さんにも色目を使った淳平に対して、「浮気じゃない？」と発言をする真由さんの言葉や表情が、距離感の近い話し方＋砕けた感じの表情だったので嫉妬してしまいました😅 この淳平は真由さん曰く「旦那さんに少し似ている」らしいので、もしかしたらその辺りのことが関係しているのでしょうか？などと「〜たら」「〜れば」を言い出したらきりがないですね‥‥ このように私が真由さんの言動に感情移入してしまうのは、外見もさることながら、旦那さんの「NTRという世間一般的にマイナスの感情や思いを抱かれやすい性癖亅に対して、「性癖という一部分亅で旦那さんへ偏見を持たず、納得しているのかは分かりませんが、旦那さんを理解しようとする思いやりを持っているように感じ、真由さんという一人の人間に関心を抱いていったからです。 劇中での言動に関する経緯や心情などが分かりにくい真由さんですが、一見すると「旦那さんへの愛情亅が根底にあるように感じられる真由さんの物語としては、個人的には今作のような展開の仕方で良かったなと思いました。 一方、長期間に渡った物語を描いている故なのかもしれませんが、1のときよりも一つ一つの絡みが少ないことから、所謂おかずなどに使うには不便さを感じる方もいるかもしれません。 そもそも今作のような展開を望まない方もいるかもしれません。 いろんな方がいると思いますが、真由さんの新たな物語を描いてくれた作者のへたたさんには、お疲れ様でしたとお伝えしたいです。

続編が出ることを知ったときは、NTRに分類される作品であるということや、今までアルティエーヌが出している作品と比較して内容を予想し、「旦那さん以外の人に惹かれてゆくパターン(Ex.前作で出会ったまさひろと内緒で会っていた)亅や「旦那さん以外の男性とのSEXで興奮するようになってゆくパターン」などになるのではと思っていましたが、実際は全く予想していなかった展開でした。 前半 前作のように真由さんが他の男性と外で待ち合わせをして、そのままホテルに向かいSEXを行う。 ※挿入されているシーンでは、コンドームをつけているように見えます。 後半 夜中？に前半のSEXを収めた動画を視聴する旦那さんの前に真由さんが現れ、これまで肉体関係を持った男性の話をしながら旦那さんとSEXを行う。 というのが大まかな流れとなっています。 NTRという性癖の性質上、精神的苦痛を伴うことが興奮に繋がってしまうと言えるため、そのような方にとっては、今回のストーリー展開は不満を抱く内容になっているかもしれません。 しかし、前作を含めて真由という一人の人間を見てゆく中で、穿った見方をせずに見たままの印象で話せば、「性癖という一部分で旦那さんを否定せず、納得しているのかは分からないが、旦那さんの性癖を理解してあげようとする思いやりを持っている亅と感じ、その向き合い方には好感すら覚えていたので、今回の「旦那さんの性癖に付き合ってあげている」「自ら他の男性に会おうとしない」という姿勢を崩さない展開は、所謂おかずに使うには不向きかもしれませんが、作品としては有りだなと思えました。 その一方で、 ・これまでのSEXを経て、真由さんが「旦那さん以外の男性に求められること」にも喜びを抱くようになっている ・後半での真由さんとのやりとりがきっかけで、旦那さんの真由さんに対する要求が、今後はより過激になってゆく可能性がある（ラストの掲示板に寄せられたコメントの内容が、メタ的に見ればその伏線のようにも見える） などという点から、今後も話が続いてゆく場合は、最初に書いたような“所謂NTRに分類される作品らしい展開”になってゆく可能性もあると思います。 しかし、個人的にはifという形でも構わないので、「旦那さんと真由さんが幸せな家庭を築いてゆくルート」があればいいなと思いました。